ブログ 古代からの暗号

「万葉集」秋の七草に隠された日本のルーツを辿る

伏見稲荷神符14 <違い鎌>のメッセージ

2009-09-25 12:05:49 | 日本文化・文学・歴史
出雲の国譲り神話で大国主命の子として登場する建御名方富命は、諏訪神社の祭神 として祀られているが、「この神をまつるのに鎌を神幣とす」とあり、伏見稲荷神 符に描かれている<違い鎌>が秘紋とされている。<違い鎌>に隠されたメッセー ジを探ってみたい。 まず、<違い鎌>と名付けた理由から考えたい。 本来なら旧かな表記の<違ひ鎌>であろうが、鎌を二本交差させた絵柄から見て <違ひ鎌>では少し違和感を覚え . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符13 <違い鎌>と<国譲り>

2009-09-24 14:24:43 | 日本文化・文学・歴史
伏見稲荷神符の中で、稲荷縁起を解く鍵らしい<違い鎌>の元となった鎌はいつ頃 から存在したのだろうか?様々な鎌がある中で、その形はかみそり鎌と呼ばれてい るが、ほぼ同じ形の鎌が法隆寺献納宝物にみられる。また、鎌倉期から室町期の間 に制作したとされる稲荷大社本『稲荷曼荼羅』の中の稲荷神は、稲を担ぎ、左手に 鎌を持った狩衣の男性として描かれているが、この稲荷曼荼羅の鎌と<違い鎌>は 同型であり、稲荷神に . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符12 鍵の発見2

2009-09-23 10:49:34 | 日本文化・文学・歴史
伏見稲荷神符の絵解きをするにあたってその絵柄を確定する作業は大変興味深い 結果となった。ひとつは黒狐とおもっていたのが鼠だったこと。二つ目は三個の鍵 と思っていたのだが鍵は蛇のくわえている一個のみで、上段で交差している絵柄は <違い鎌>であった。余談ですが、9月20日の大河ドラマ「天地人」で小早川秀明 の家紋が<違い鎌>でしたのでびっくりしました。 伏見稲荷神社の境内にはたくさんの神狐像が祀 . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符11 鍵の発見1

2009-09-22 04:41:13 | 日本文化・文学・歴史
伏見稲荷神符の絵解きをするにあたって私は絵柄を正しく認識したいと思い、二冊 の家紋の事典で確認作業を始めた。面白いことに伏見稲荷神符の絵柄のいくつかは 家紋の文様とそっくりに描かれていることがわかった。 日本の紋章の成立年代ははっきりとはわからないが、平安時代中期ごろから公家が 自家の標識として家紋を用いるようになったと考えられている。一方神社の神紋が いつ頃から用いられてきたかはわからないが、 . . . 本文を読む
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伏見稲荷神符10 絵解の暗号・神符2

2009-09-21 10:16:47 | 日本文化・文学・歴史
ずいぶん堅い話が続きましたがお付き合い下さり有難うございます。ようやく絵解 きに入ります。 一番上に御簾。現代でも神社の神殿には必ず御簾が掛けられている。神殿をあらわ す小道具である。 二段目は真ん中に杯が置かれ、中に三つの宝珠が入っている。その左右には火焔宝 珠が描かれているが、右の火焔宝珠にはへの文字を交差させたような二本の棒か 鍵?を、左の火焔宝珠には交差した杉の枝を重ねている。 . . . 本文を読む
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