こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎と夏の草花-ミョウガ(茗荷)-

2021-09-30 10:01:56 | 夏の草花

今回は、ミョウガ(茗荷)だ。そう、食用として利用されるミョウガ。ショウガ科ショウガ属の多年草だ。若松で「ミョウガの花を見たことある? 丁度咲いているよ!」とのこと。咲いている状態を見たのは初めて!

<2021年7月23日> 若松・高塔山

◇ 採取した後に小次郎クン。うーん、独特な匂い(香り)がするからなあ。

◇ あーあ、そっぽ向いちゃった。嫌いなのかな? ま、現在もミョウガを食用として栽培しているのは、日本、台湾、韓国など一部の国だけというからね。

咲いている所。※ 小次郎は同行せず。

◇ 矢印の先の山肌にあるんだって。ん? この写真、前にもあったよね。そう「ハス(蓮)」で紹介したよ。

ハスはこちら:Link先 → 小次郎と夏の草花 -ハス(蓮)-

◇ これは、まだ、花が咲いていない。ま、食用にはいいけどね。

◇ これは、花がしおれかかっていたり、倒れている。

◇ おー、これは、キレイに開いている。一つ見つけると、他にもあった。

◇ 近づいて撮影。雑草もあって、撮影しにくい。ミョウガは湿気のある薄暗いところを好む。ジメジメした薄暗い場所にいるにもかかわらず、真っ白な美しい花を咲かせることから「忍耐」という花言葉がある。

◇ 採取して、離れた砂地に(撮影のために)指してみた。

◇ うむ、バッチリ。  ここで、ミョウガについて勉強しておこう。

通常「花みょうが」「みょうが」と呼ばれるものが花穂(かすい)で、内部に開花前の蕾が3〜12個ある。この部分を「花蕾(からい)」とも呼ぶ。若芽を弱光で薄紅色に着色したものは「みょうがたけ」と呼ぶ。

 ※ 花穂(かすい):穂(ほ)のような形に群がって咲く花。例、オオバコの花

 ※ 花蕾(からい):株の中心や先端に出来る蕾(つぼみ)。例、ブロッコリー

【ミョウガ(茗荷)】

◇ ショウガ科ショウガ属の多年草。

日本の山野に自生しているものもあるが、人間が生活した場所以外では見られないこと、野生種がなくゲノム解析からアジア大陸から持ち込まれて栽培されてきたと考えられている。

◇ 原産地は東アジア。渡来時期は古く、魏志倭人伝(3世紀頃)に記載がある。

◇ 元々は中国やインドから日本に入ってきたとされるが、現在もミョウガを食用とし栽培しているのは、日本、台湾、韓国、など一部の国だけという。

◇ 開花時期:7月~10月

【由来】

◇ 大陸からショウガとともに持ち込まれた際、香りの強い方を「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼んだ。これが後にショウガ・ミョウガに転訛したとの説が有力である。

 ※ ウ音便化:メノカ → メンガー → メウガ → ミョーガ 

<おまけ>

「俗説(故事)」と「俗信」がある。紹介しておく。ま、ネット情報だけどね。

【俗説(故事)】

釈迦の弟子に、周利槃特という特に頭の弱い者がいた。自分の名前すら忘れるので釈迦が「槃特」と書いた旗を作らせ背中に背負わせてやった。しかし旗を背負ったことさえも忘れてしまい、とうとう死ぬまで名前を覚えることができなかった。

周梨槃特の死後、墓から見慣れない草が生えていた。そこで「名」を「荷う」ことから、この草を茗荷と名付けた。という、俗説もある。

【周利槃特(しゅりはんどく)】

◇ 釈迦の弟子。兄の摩訶(まか)槃特と共に仏陀(ぶっだ)の教団に入る。

◇ 兄が聡明なのに対し愚鈍なことで知られ、短い詩を4か月かけても覚えることが出来ず兄から還俗するようにいわれた。

◇ しかし、釈迦から一本のほうきと「塵(ちり)を払い、垢(あか)を除く」という言葉与えられ、精舎を掃除するように言われます。

◇ これが、釈迦が周利槃特に与えた唯一の修行でした。

◇ 彼は、掃除をひたすら繰り返し毎日続けて、ついに大悟して阿羅漢果を得た。

 ※ 阿羅漢果(あらかんか)

 「阿羅漢」とは仏教における最高の悟りをえた聖者のこと。その位を「阿羅漢果」という。この位では煩悩を断って再び生死の世界に流転しない。

【俗信】

◇ 俗に「食べると物忘れがひどくなる」と言われ、落語にも宿屋の夫婦が預かった金のことを忘れさせようと飛脚にミョウガを食べさせる『茗荷宿』という噺がある。

◇ だがミョウガを食べることによる記憶への悪影響に学術的な根拠はない。

◇ むしろ、ミョウガの香り成分には集中力を増す効果があることが判明している。

 お終い

 

 

 

 

 

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