今回は、オウバイモドキ(黄梅擬)だ。オウバイやソケイの仲間。オウバイは“落葉性”だが、本種は“常緑の葉”を持つ。由来は、江戸時代に渡来していたオウバイに花がにていることから。本種は明治初期に渡来。
<2021年4月3日>
◇ここは、美咲が丘から荻浦に抜ける道。途中に階段があり、車は抜けることができない。散歩中に、竹藪に直径5㎝ほどのキレイな黄色の花があった。調べると、オウバイモドキ(黄梅擬)のようだ。
◇ 全景はこんな感じ。これ、誰かが植えたわけではなさそう。うむ、野生化しているようだ。つる状に伸びた枝が枝垂(しだ)れている。
◇ 竹がなければ、もっとキレイなんだろうが………。
近よって、見上げてみた。
◇ 竹の方が目立つなあ!
◇ 花は、白交じり(しろまじり)の黄色で、オウバイ(黄梅)より華麗! といわれる。
◇ うーん、白色は、花の終わりのようにもみえるけど………。
花に着目する。
◇ つぼみ
◇ 直径5㎝ほどの大きな花。
◇ これ、八重咲き? 調べると『花びらが6~10枚に分裂するのため、二重あるいは八重咲きに見えるのが特徴』だって。
ちょっと勉強しておこう。
【オウバイモドキ(黄梅擬)】
◇ モクセイ科ソケイ属の常緑広葉、半つる性の花木 ※ ソケイ属は
別名にウンナンオウバイ(雲南黄梅)、ウンナンソケイ(雲南素馨)があるが、中国雲南省に自生するわけではない。
◇ 原産地:ヒマラヤ地方。明治初期に渡来。
◇ 開花時期:3~4月。オウバイよりやや遅れて咲く。花の直径は4~5cmほどでオウバイより大きい。
◇ 花色は白交じりの黄色で、オウバイより華麗。花びらが6~10枚に分裂するため、二重あるいは八重咲きに見えるのが特徴。
◇ つる状に伸びる枝は、若いうちは緑色だが、古くなると灰色っぽくなる。枝の断面は四角い。
【名前の由来】
◇ オウバイモドキは、明治初期に渡来したとき、江戸時代に渡来していたオウバイ(黄梅)に似ていることから。
◇ ソケイ(素馨)は、
中国、五代十国時代の劉隠、その侍女に素馨という名の少女がいて、死んだ彼女を葬った場所に“素馨”の花が咲き、いつまでも香りがあったという伝説。
花の色が白く(素)、良い香り(馨)がする花という意を語源とする説。等がある。
【香り】
◇ ソケイ属の植物を総称して“ジャスミン”と呼ばれ、白色または黄色の花を咲かせ、強い芳香を持ち、香水はジャスミン茶に利用される。が、オウバイモドキには香りはない!
【オウバイ(黄梅)とソケイ(素馨)】
由来となっている「黄梅」と「素馨」を見てみる。(ネットから引用)
お終い。