「おじいさん、元気で暮らしてるー」
と言う、大きな声がするので。
「はいはい、どなた様でしょうか」
と、ごそごそして居ましたら、
「おじいさん、私ですよ、○子ですよ」
といって、斐川の方へ嫁がせた娘が孫を連れて入って来ました。
「お～、あんたか、よく来たね～。お～お～、××ちゃん、よくきたね～、お母さんと一緒に来たね～、大きくなって、いい子になったねー」
まあ、ここらあたりになると、おじいさんも目尻が下がり、大黒さんに、熱い御飯を供えた時のような顔になり、あま～くなりますよ。
一通り、挨拶が済んで、
「ところで、あんた、今日は何用で」
「何用かも無いもんだわ。この頃、おじいさんから、少しも便りが無いものだから、心配になって、様子を見にきましたよ」
「ああ、それはそれは、有り難う。だけど、大変遅かったねー」
「ああ、ここに来る序でに、妹の所に寄って来たので、遅くなりましたよ。あー、それで今夜は、泊まって帰りますからねー」
「うん、うちは都合は無いから、いくらでも泊まっていきなさい」
と言うことで、その晩は久しぶりに、父娘で話しをしました。
正午の天気
9.5℃
「おじじ～、まめでやっちょーかね～」
ちーて、おぞげな声がしーもんだけん。
「はえはえ、どなたさんでござえますやら」
てて、おごおごしちょったら、
「おじいさん、うちだよ、○子だがね」
てて、（ふかわ）ん方え嫁ねやった子が、孫をちぇーてひゃってきましたがね。
「お～、おまえか、よーきたのー。 お～お、××ちゃんも、よう来たな～、おかさんと、えっしょね来たかね、おーきんなって、えーこねなったね～」
まー、ここらへんねなーと、おじじも、目尻ー下げて、だいこくさんね、あちーまんまーあげたやーな、顔んなって、あまえもんですわ。
ふととうり、ものー言いことがしんで、
「そーで、おまえ、きょうわなんごとかえ」
「なんごとかえ、ばじゃーなえわね。このごろ、おじじから、ちっとだえ、たよーがねもんだけん、どげしちょらえだーかともって、よーしみね、来たとこですわね」
「お～そらそら、だんだんだんだん。だども、えらえおそかったのー」
「うん、ここえくーついでね、いもとんとこえ、よーかどして来たけん、おそんなったがね。あー、そーで今夜は、とまってえのーけんねー」
「おんおん、おらーなんとだえねーけん、なんぼでもとまらっしゃえよ」
ちーことで、そのばんわ、ふさしぶーね、おやこ（父娘）ではなしができました。
共通語版は次の回で。
正午の天気
５．０℃
ふるさとだより、と言いながら、資料の表紙の写真だけでは、
折角の情報も、仏作って魂入れずでした。
今日は歌詞を紹介します。
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奥出雲町町歌
片岡 輝（かたおか ひかる）作詩
西村 朗（にしむら あきら） 作曲
雲湧き出ずる峰峰を
縫って流れる斐伊川の
滝の響きに人は聞く
神話の息吹きいまもなお
深い緑に抱かれし
わが郷その名奥出雲
大地の焔たたらの火
村下の誇り玉鋼
流れる汗に人は知る
先人たちの営みを
燃える夕日に照らされし
野山彩る石楠花の花
綾なし競う京もみじ
いつか季節は巡り来て
大地の恵みたわわに実る
歴史と明日永久に歌わん
我が郷その名奥出雲
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以上
正午の天気
３．０℃
みなはん、こんちも。
おぼえちょうなはーか。
おとどーしのえまんごろ、合併すーか、しぇんかで、えっと、もんたくっちょったね、やーやこーや、両方の町の議会で、ありゃー３月６日のことでござえした。
関連の議案が可決されて、合併がきまーましたねー。
その年の１２月ね町章がきまーました。
そーからあと、町の花やら、木やらと、きめられて、
このたび町歌がきまったちーことで、きょう、そーの発表会があーましたげねす。
共通語で
皆さんこんにちは。
憶えておられますか。
おと年の今頃、合併するか、しないかで、随分揉めて居ましたのに、漸く両町の議会で・・あれは３月６日の事でした。
関連議案が可決され、合併が決まりましたねー。
その年の１２月に町章が決定されました。
その後、町の花、木、と決定され、
この度町歌が決まり、今日その発表会があったそうです 。
正午の天気14.5℃
