「おじいさん、元気で暮らしてるー」
と言う、大きな声がするので。
「はいはい、どなた様でしょうか」
と、ごそごそして居ましたら、
「おじいさん、私ですよ、○子ですよ」
といって、斐川の方へ嫁がせた娘が孫を連れて入って来ました。
「お~、あんたか、よく来たね~。お~お~、××ちゃん、よくきたね~、お母さんと一緒に来たね~、大きくなって、いい子になったねー」
まあ、ここらあたりになると、おじいさんも目尻が下がり、大黒さんに、熱い御飯を供えた時のような顔になり、あま~くなりますよ。
一通り、挨拶が済んで、
「ところで、あんた、今日は何用で」
「何用かも無いもんだわ。この頃、おじいさんから、少しも便りが無いものだから、心配になって、様子を見にきましたよ」
「ああ、それはそれは、有り難う。だけど、大変遅かったねー」
「ああ、ここに来る序でに、妹の所に寄って来たので、遅くなりましたよ。あー、それで今夜は、泊まって帰りますからねー」
「うん、うちは都合は無いから、いくらでも泊まっていきなさい」
と言うことで、その晩は久しぶりに、父娘で話しをしました。
正午の天気9.5℃
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