長栄寺境内から鯛の巣山
阿位八幡宮の狛犬さん
3.0℃
だから、嫌いだ。
今日も夕方、外は薄暗くなり、夜がくるようになってから、
低姿勢で、丁寧な言葉づかいで「ごめんください」と、玄関に入って来た人があったので、
「はーい」と返事をしながら出てみたら、小さな箱を抱えた、男の人がおりましてね。
「はい、なんでしょうか」とききました。
「私、○○市からまいりました。○○商店ですが。海老とかそのほか、乾物類を持ってきていますが、ちょっと見てくださいませんか」
と言ったので、めんどくさい、また物売りかと思って、
「いま、家内が留守で、私じゃあ分からないが」
と言うと、それっきり。ものも言わずにいやな顔をして、ぴしゃっと、大きな音で戸を閉めて帰っていきましたよ。
そんなにねえ、買ってくれなかったからといって、あんな態度をしなくても、良いと思うんですけどねえ。
だから私は、物を売りにくる人たちは嫌いです。
まあ、20人来れば、19人くらいは、こんな態度ですねえ。
だけど、今まで長いあいだに、たった二人だけですが、そうでない人もいましたよ。
「そうですか、それじゃ又、かわった物でも持って来ますから、その時、気に入った物があれば、買って下さいね。どうもお邪魔しました」
と、丁寧な挨拶をして帰った人もいました。
そんなように言われると、(今度来たときには、見るだけでも見ようかな)という気にもなりますよねえ。
9.5℃
きょも、ばんかた、うしぐらんなーやねなってから、
したがかーね「ごめんください」てて、あいさつーして、げんかんぐちえ、ひゃってきたしーがあったもんだけん、
「はーい」てて、へんじーしーしー、でてみたら、こまけな、はこーかかえた、おとこがたっとってね、
「なんでござえしかえねー」ててきーたら。
「わたし、○○からきました、なんとかしょうてんですが。えびやらなんやらの、かんぶつるいを、もっていますが、ちょっとみてください」
ちーたもんだけん、あいけまた、ものうりかえ、ともーて、
「えま、かーさんが、ろししとって、おらじゃわからんがね」
ちーたら、それべく、そーろー。 ものだえ、えわしこね、えなげなかおして、ぴしゃっと、とーたてて、えんだがね。
そげね、ものがおれだったけんてて、あげななーくそ、しぇでもえからーともーだもねー。
だけん、おらわ、あげなれんちーにゃ、すかんよね。
まあ、にじーにんくーと、じーくにんくらえまじゃ、あげなちょーしだねー。
だも、えままで、なげあえだね、たったふたーほどだわ。
「そうですか、それじゃあ、また、かわったものでも、もってきますから、そのとき、きにいったものがあれば、かってくださいね。どうもおじゃましました」
ちーて、てーねーなあいさつして、えんだもんがおったのー。
そげなふーね、えわえと、「ほんね、こんどきたときにゃ、みてどまやらかえ」 ちーきねもなーわね。
11.0℃
「あらまー、しろんなっとーわ」
「いきがふっとーかね」
「おん、えまも、おえからふっとーが、やねのえね、3せんちぐらえ、ちもっとーわ」
「だけんだわ、えらえ、くびんじゃくのほーが、しーしー、しーともーた」
「だも、えーちょーしね、こなえだ、タイヤーかえちょえてえかったのー、こーかー、こげんしこだけん、いきみちーきーちけて、うんてんさっしゃえよ」
「ことしゃ、きょねんよかも、ちーと、ふーことがおしぇこたなえか」
「どげだったかえのー、そえちゃ、おぼえちょらんわ」
共通語で。
「やあ、白くなってるよ」
「雪が降っていますか」
「うん、今も降っているが、屋根に3センチくらいの積雪だよ」
「だから、むしょうに首筋のほうが、スースーして寒いとおもったよ」
「だけど、タイミング良く、こないだタイヤの交換をしておいて、よかったねえ、これからは、こんな具合だからねえ、雪の道に気をつけて運転しなさいよ」
「今年は去年より、ちょっと、初雪が遅いじゃないの」
「どうだったかねえ、そのことは、おぼえていないよ」
2.0℃
「おや、まあ。久しぶりですねえ、元気でしたか。何かいい話はありませんかねえ」
「どうしてどうして、この不景気な世の中で、そんな景気のいい話などありませんよ」
「いい話しは無いですか。・・これから寒さに向かうというのに、さみしい事ですねえ」
「今日は(あさって)についての話しです」
「ほー、あさってねえ。なにか特別なことでもあったでしょうか」
「いいえ、特別なことは、なんにもありませんよ」
「それじゃー、どんな話しですか」
「だから(あさって)の話しですよ」
「私もね、耳が聴こえ難くなって、ひとが話されることが、わかりにくく、ときどき突拍子な返事をしてるらしくて、皆さんに笑われていますよ」
「ああ、そのことですよ、(どひゃーし)とは、少し違うかもしれないけど、まあ同じようなものです」
「それで、(あさって)とはどう言うことですか」
「はい、それは明日でも(翻訳版)を書きますから、それを読んでもらえば分かりますので、明日まで待っていて下さい」
「やれやれ、明日迄待つのか」
「そりゃそうですよ、こうした出雲弁を、皆さんに、じっくりと読んでもらおうと思っていますからね。それでは又明日ね、さようなら」
どひゃーし ・・・・ 常識はずれな。突拍子。
あさって ・・・・見当違い、とか、とんでもない。
13.0℃