食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ICUのこと』

2012年09月16日 18時36分14秒 | 癌のこと

昨晩の懇親会で一緒した方は心臓に人工弁を埋め込んでいると言っておら

た。坂を上っていたら息苦しくなり、何か変な気がしたので取り敢えず病院に行

ってみた、ほんの一寸心配だったから。軽ーい気持ちで行ったら検査の途中で

医者が『あれ!』と小さな声に続き『車椅子を持って来て』と何がどうなっている

のか分からなかったそうだ。

『直ぐに入院。絶対安静。守らないと、心臓が止まることもある』と告げられ、劇

な展開に『そんな急なことを言われても』・・・・こんな日常的な言葉が出たとか。

その方は結局、人工弁を埋め込む手術をされICUは僅か1日で卒業だった。IC

Uで人口呼吸器を使用して心臓と肺の代わりをさせる訳だが、人間の臓器は動

かないと段々と縮小していくものだとか。私なんかは心肺の代行だからパーフェク

トに近いものだと思ってしまう。これを聞いて、主治医から説明を受けた時のこと

思い出した。

『XXさんは長年にわたり喫煙されてきたから術後、ICUに居る期間が週単位で必

要になるかもしれない。ここからはできる限り早く出られることが負担経減と回復に

つながる』

先生は具体的な中身には触れられなかったもしれないが(当時、沢山の説明を受け

たが、殆ど分かっていなかった?)成程、こんなような事を説明されたのだ。私は『どう

せ同じ病院、一般病棟より設備の整っているICUの方がいいのでは』と思っていた。

理由はもっと別のこともあるかもしれないが、ICUの中にいれば安全・安心とう側

は否定できないが、重篤な患者が入る所だから早く出ることは、重篤らの脱出

になる。

私は妻の話だと3日間がICUで、4日目はすぐ隣の個室、5日目にナースステーシ

ョン隣の個室、6日目にやっと自分の部屋に戻りついた。

他の人の闘病記と比してもICU滞在は長かったようだ。

ここでの滞在記は殆ど、記憶なしの為、語ろうにも語る術なし。


『8/23以来のアルコール』

2012年09月15日 21時12分07秒 | 癌のこと

術前まで呑兵衛だったのに晩酌も要らなくなってしまい、何かの催しがあ

り懇親会でもあれば口にする。また、子供たちの家族が集合になると、婿

殿たちと一緒に細々と杯を交わす。

新しいビールや発泡酒が販売された時、目にしたら物珍しく購入するが、

それすら口が欲しがらず忘れてしまう。

こんなこと、在り得ないのに我が身に起こっているのが不思議の不思議。

癌になり治療をしたら、習慣が純粋無垢の時に戻ってしまったかのようだ

が、術前の酒は呑め呑め、煙草は吸え吸えも悪くはないと懐かしい気が

する。

今日は、ある会合後の懇親会で酒を頂いたから、ショート・ブログ。


『雨水の利用』

2012年09月14日 18時40分11秒 | 日記

素人百姓ながら5.5坪の小さなビニールハウスを持っている。本来の用

途は育苗用だから小さい。最初は山小屋の畑用、それも畑ワサビを栽培す

る目的で購入したものだ。谷間のような場所でワサビはよく育ち、大きな

株は全体の径が40cmにもなっていた。

不注意で戸を閉め忘れた夏の日に、ハウス内をイノシシにひっくり返され、

数日後に、それを知ったから手遅れでワサビは全滅してしまった。それを機

に移設して今の畑で使っている。

ハウスの欠点は水の準備が要ることだ。外はいくら雨が降っても中はカラ

カラなんてことは、しょっちゅうあること。私は不要になったバスタブ2

個を貰い受け、それに給水してハウスの水を賄っている。

時には、山の地下水を200Lのタンクに入れて、また水道水の時もある。

予てからハウスに降り注ぐ雨水を何とか利用したいと考えていたが、実現

しないままになっていた。

ハウスのビニールが屋根の部分と、壁の部分に分かれていることを思い出

し、プラスチック製の雨樋を使い雨水を集水しバスタブに取り込むことを

思いつき、その準備にとりかかった。雨樋受けなる器具が10個で150

0円ほど、後は古い材料があるのでそれを流用した。

工事を始めてみると思ったほどの事はなく半日ほどで完成した。テストは

上々だが、ここで一雨欲しいと思ったら、恵みの雨はちょっぴり。

バスタブに5cmほど溜まったが、降って欲しい時には降らないのが最近の

雨。本番は明日以降に先送り。


『国民置いてけぼりの政治』

2012年09月13日 18時32分08秒 | 日記

またまた、国民不在の政治祭りが始まった。民主党はファウル続きで、累

積2枚のレッドカードにより大臣が退場の末、オウンゴールの連発で遂に

はチーム崩壊。

チームを立て直して政権奪回を目指す自民党は、先祖がえりの長老とか重

鎮などと呼ばれるゾンビの復活で、『新しく生まれ返った』とは言えず、折

角のオウンゴールを勝利に結びつけられるのか。

おまけに、人気のある1年生議員に党勢回復を頼ったり、健全な野党を演

じることもできず、再びお願いする環境は整っていない。

そうした既成政党の体たらくを尻目に元気がいい『橋下新党、日本維新の

会』の動きが注目されている。カンフル剤になるかも知れないが、この疲

弊した日本再生の即効薬にはなれそうもないから、次の選挙結果がどのよ

うになろうと、古ーい、陳腐な国会議員のガラガラポンで選ばれた政治家

がタラタラ政治を続けるのか。

議員を選ぶのは国民だ。私一人くらいが投票しても変わらない、投票に行

かなくても変わらない、他人に頼まれた等の積み重ねが、資質のない政治

家を作り出すことにもなる。

毎年、総理大臣が変わるような馬鹿げた政治環境の国は、世界中で日本だ

けだ。国民の選択が悪くいい政治家が選ばれないのか、いい政治家は不在

だからスカの政治家ばかり選ばれるのか。責任はどっちにある?。


『9.11』

2012年09月12日 17時55分58秒 | 日記

昨日は9.11.2001から11年目の忌まわしき日だったが、新聞やTV報道は日常

の雑事を取り上げ、これといった内容は見られなかった。もう、忘れてしまったの

かと思うほど。

あの日、NHKのニュースを観ていたら第一報の放送中に次の飛行機が突入する

場面が中継の形になった。誰が、何の目的であの事件になったのか分からなか

ったが、咄嗟に『戦争が始まる』と思った。アメリカの過去の国策からみて『目には

目を歯には歯を』だから、何か証拠らしきものを探して、相手を特定するだろうと

予測できた。

このテロはWTCにとどまらずペンタゴン、更に飛行中に犯行発覚の末、墜落事

故など、全て関連性があるとは思えない規模で組織的なものと判明した。

あの事件を契機にイラク、アフガニスタンが戦場になり、未だ出口の見えない中、

治安が安定したとして各国は撤退しつつある。両国はテロの温床になり、自爆テ

ロ、自動車爆弾テロが日常化してしまった。当時、戦争を始めた人たち、支持し

た人たちは、今は素知らぬ顔をしてござる。

テロリストと呼ぶ人、テロリストと呼ばれる人、本当のテロリストはどちらだろうか。

 

『アガリクス』

私はサルノコシカケ、レイシ、フコイダンなどの癌に対する使用方法、効果を全く

知らない。ネットでよく見かけるが、普通のサブリや補助薬などのように商品の効

果や値段を前面に押し出したものは殆どないように思う。

会員登録をすれば何か情報が貰えるようなシステムになっているのか。

使用した人の体験談、末期がんが治った。一方でウィキペディアや他の医療情

報では『癌に対する効果は確認されていない』、どっちが本当なのだろうか。

効果ありに共通するのは西洋医学から見放された、ステージⅣなどの末期がん

患者が、こうした商品を利用し劇的な回復を見せるに至った話だ。

逆に西洋医学を否定し、こうした商品や民間療法を頼り亡くなった人の話もある。

私の知り合いの人が、自分の身内のこととしてアガリクスの事を話してくれた。

子宮がんでステージⅣbと診断され、治癒の治療を望めなくなり、藁にもすがる思

いで、アガリクスを服用し始めた。最初は粉末だったから効果が出なかったらしい

が(ここの辺りは少し、はっきりしない)、違うタイプのものにしたら効果が出始めて

最終的には癌が消滅し、今も元気で存命しておられる、そんな話だった。

この方は私に嘘の作り話をする必要も、そんな動機もないので、本当の事だと信

じている。人によって、こんな例があっても不思議ではないが、やはりごく稀なこと

に違いない。でなければ、もっと沢山の人が救われているはずだし、治療薬承認

への動きもあるはずだ。

医学的に説明のつかないことは沢山あるが、患者は藁でもいい、一縷の望みに

命をつないでいる。こうした分野の研究も進めて頂きたい。


『ブログの自作本』

2012年09月11日 18時10分01秒 | 日記

 

ブログの書籍化、私の場合は約半年分で約9000円の費用がかかることが分かり、

残念ながら注文は止めにした。その代わりに自作版を作ることにし、ダウンロード

したブログ内容を編集し直した。ダウンロードのデータには写真が含まれないか

ら、ピクチャーファイルから引っ張ってくる。

用紙サイズは試作の結果、A5サイズが一番しっくりしたので、両面印刷用の多

少厚めの紙を半分に切ったものを使用。全体で186ページの長編だ。

印刷して読むと画面では見落としている誤字、脱字などがボロボロ出てくる。何度

やっても、いくつも見つかる。また段落の調整で、最終行に次のタイトルがきたり、

写真の位置が変わったり・・・・・悪戦苦闘しながら印刷を終えた。

印刷済みの用紙は厚いからホッチキスなどでは留まらないから、細い釘を打ちこ

んで留める。用紙がずれないように、握力の強いクリップで固定する。

勿論のこと、表紙も忘れずに。

最後に、製本テープを貼ってお終いだが、綴じた部分に木工ボンドを塗っておくと

ばらけることもなく、しっかりとした作りになる。

ここまでして、また読んでみると新たな誤字、脱字・・・・・・

ため息交じりに、もう一つ作るか、これで我慢するか思案。

                       自作のブログ本 表紙

                   写真も編集した

 


『禅問答、蚊のいのち』

2012年09月10日 17時17分35秒 | 日記

 命の重さは何でも一緒だと思うが、特定の宗教もない、他の一般の人と信条に大

きな違いがあるとは思えない、この私。もし『蚊の命は大切ですか』と問われたら。

畑にいると、土で手が汚れているのにブーンと蚊が飛んできて、首筋にでも止ま

ってごらんなさいませ。叩くに叩けずイライラ。仏様でもないから蚊に向かって『欲

しいだけ、吸って行きなさい』とは言わない。

それにしても、蚊でも虻でも来たらパンと叩かれてしまう運命にある。今日も、昨

日も何匹かの蚊が叩かれて、この世を去った。ひょっとすると、この私が初めての

獲物で、やっとありつけると思った途端にパンと叩かれたかもしれない。

何のために生まれてきたのだろうか、と言うことになる。それは、何も蚊だけに限っ

たことではないが、考えてみれば哀れな話だ。

この世に、望まれる命と、絶対的とは言えないにしても望まれない命が存在する。

害虫や害獣は望まれないものとして始末されるべきなのか、人と共生していくた

めに、人が不便を容認したり、コストをかけて守ることをすべきなのか。

命の重さ、尊さを問い詰めると、私のような凡人は思考が枝葉末節に飛散してし

まい、どんどんと本筋から外れてしまい、命の事が別のことになりかねない。

再び『命』とは一体・・・・・・と、考え込む、『うーーーん』・・・・と、再び考え込んでし

まう。私には、誰かがいくら論理的に説明してくれても、ストーンと落ちるところが

ありそうにない。


『庭火祭』

2012年09月09日 16時47分55秒 | 日記

この時期、毎年、熊野大社で庭火祭が開かれる。村の時代から、有志によって開

催され今年で20年になるそうだ。境内にかがり火を焚き、本殿の前で音楽や踊り

を奉納するもので、一般客にも無料で開放されている。

今までの大半は、外国からの招いた演奏者だが、この祭りには何故か縁がなく、

一度も見に行ったことがなかった。開催にあたり、費用の工面から何まで、スタッ

フの皆さんは大変なご苦労があろうと思う。また、天候とも勝負で、昨年は当日に

台風が来るという不運に見舞われ、中止となった。

今年はインドネシア国立芸術大学の舞踏家と青銅製の打楽器ガムランの演奏者

が出演。宮廷舞踊『スリンピ』なるものが披露された。テンポはとてもゆっくりとした

もので、東南アジア特有の木琴音も交わり幻想的な音色だ。カンボジアのアスブ

プラダンスのように手のしぐさ、特に指使い、手首の曲りなどで何かを表現してい

るが、私にはチンプンカンプン。神社の境内で異国の音楽、何とも言えない雰囲

気だった。

八雲町には、『八雲国際演劇祭』と2つの国際的な行事があり、こんな山間の町

なのに、そんなパワーがどこにあるの、と思わせる。

          本殿横の舞台で、まず奉納

                本殿前に移動、右奥に楽団

                  本殿正面


『岩手のさんま』

2012年09月08日 17時56分26秒 | 日記

仙台に会社時代の先輩がおられる。去年の地震の時には随分と心配したが

幸いにも被害は殆どなかった。先輩からは秋になると東北の漁港から捕れ

たてのサンマが送られてくる。今でこそ刺身用のサンマはあるが、最初に

貰った時、この辺では刺身にできるような新鮮なものは流通していなかっ

た。先輩からサンマは刺身で食べられる新鮮なものだと聞き、初めてサン

マの刺身を頂いた。美味だった。それから数年後に、やっと刺身用のサ

ンマが流通し始めたが、随分と高価なものだった。

一昨年までは先輩の知り合いの業者が気仙沼におられ、そこから送られて

きていたが、昨年から岩手に変わった。

気仙沼の業者さんがどのようになったのか分からないが、場所からして震

災の影響が及んでいると思われる。

漁業の町は海辺、復興は同じ場所でいいのか、新たな方式を考えると莫大

過ぎる投資が必要で、実現性は乏しくなる。折り合いの付け所もなくただ

時間だけが過ぎていくような気もする。

今日、岩手からのサンマが届いた。有難く頂きます。


『多重がん』

2012年09月07日 19時08分34秒 | 癌のこと

ネットで見ていて知った言葉で、私のように食道と胃に別々の癌を発症し

たものを、そう呼ぶ。正式には

『多重がん(Multiple Primaries):同一人に報告されるべき2つ以上の

独立した原発腫瘍が発生した場合を言う。重複がんともいう。異なる臓

器または器官に夫々独立した腫瘍が存在する場合と、同一器官内に2つ

以上の異なる組織型の腫瘍が独立して存在する場合がある。』

多重がんと言っても、私の胃癌は食道がんのついでに見つかったもので、しかも

自覚症状は食道がんの陰に隠れてしまっていた。手術にしても、食道がんのつ

いでに始末して貰ったような感じのため、自分が胃癌患者であるという意識も食

道がんの陰になって低い。よくよく考えなくても癌が2つの臓器にあったということ

は、大変なことなのに、『一度の手術で治療できた』、これが大変だという意識を

抑えたのだと思う。

食道を摘出後、胃を再建して食道の代用としなければならないのに、胃にも癌が

あり、一部を摘出した後に再建した。この施術は計画の中では最終案だった。

もし胃がんが予想よりも悪かった場合には、今回のような結果にはならず、どんな

ことになったのか分からない。

ただ、ラッキーだったのは食道がんと胃がんはともに近かったため、一緒に摘出

できたことだ。胃は予定よりも短かくなったから、引っ張り気味になっていると思わ

れるが、それによる違和感は全くない。

胃がんに対する注意は、食道と同じなのか、先生からはそれぞれに分けての説

明はない。今のところ共に順調だから、ということかもしれない。

『多重がん』でも、時期がずれての発症だと、とても今の私のような心境ではおら

れないと思う。絶対に。


『他人の闘病記を読んで』

2012年09月06日 18時29分29秒 | 癌のこと

過日、色々な検索サイトから『食道がん闘病記』を検索して読んでいると記載し

た。時代を感じさせるのは、ブログの発信が携帯によるものが主流になりつつある

ということだ。簡単に開設でき簡単に更新できる手軽さから、特定サイトには沢山

のブログが登録されているが(本人の登録ではなく検索サイトのシステムが自動的

に拾ってくる?)、残念ながら、一時の思いつきで始め、1年で10数回の投稿しかな

いようなものが結構ある。私も参考にしたいから、あちこちと探してみるが、私よりも

逼迫した心境でおられる人には、そうしたものは残念ながら参考にはならない。

非難しているのでも批判しているのでもない。事実を言っているのだ。

当然の事、他人の闘病記を探すとき『食道がん』の中でも出来るだけ、自分の症

状や治療方法に似通っているものになる。と言いながら、自分のブログが、他人

から見て、そうしたキーワードがある訳ではないから、分かり易いとは言えない。

このことは、ブログ開設時にも書いているが、発症、通院検査、術前の抗がん治

療、手術・・・・・・と時系列で体系づけた構成を考えず、思いついたままに始めた

ところに原因があった。

病院でリアルタイムに投稿していれば、もっと日々の動きや心境を詳しく残せたか

もしれないが、回想記のようなところもあるから仕方はない。

だから、状況説明にしても淡白なものが多い。例えば、ICUから一般病棟に戻る

のにベッドから車椅子に移動するのに、立ちくらみがしたとか、しがみついてやっ

と車椅子に乗ったなどを交えて詳しい記述に対し、私は淡白に『足元がふらつく

ことはなかった』と記している。

日記のような所は素通りして貰い、何処かにあるかもしれない欲しい情報を探し

て頂くしか方法はないと思う。

同じことを何度も書くことになるかもしれないが、他人のブログ内容を参考しなが

ら、過去に記載した事の補足説明を加える必要があると感じている。私の経験し

たことが、どなたかにでも参考になればと思い始めたブログ、それは今でも変わり

なく、このブログを共有の場としたい。

 『イノシシの再襲来』

先週の土曜日に近くのイノシシの罠に50Kgくらいのものがかかったと聞いた。我

が家の山に出たものと同じかもと期待していたが、残念ながら外れ。一昨晩にお

出ましになり、あちこちを掘り返してござる。

今のところ、特に困ることはないが、シイタケの原木を倒したり、客土してきれいに

した所などをひっくり返されると、ちと困る。

本格的には、電気柵で防止できるが、そこまで緊急性はないから暫く静観。

 


『鯛しゃぶ』

2012年09月05日 22時04分37秒 | 日記

先般、久しぶりに出かけた小料理屋風の店、今時は酒を飲む場所と言えば居酒

屋が主流になった。値段は安いから何を頼んでも安心して出かけられる。

未だ現役だった頃は、度々ではないにしても、会社の近くにあった小料理屋に出

かけることがあった。ここも同様に値段が安かったから、若い人と一緒に出掛けて

『今日はおごるぞ』と啖呵を切ることもできた。

退職してから、極たまに飲み屋に出かけることがあっても、近場だけしか出かける

ことはなくなった。

さて、この小料理屋風の店は鯛の料理をしてくれる。刺身など自分の所で作るこ

とが出来るからワザワザ高いお金を払ってまで食べることはないから、メニューを

見ると『鯛しゃぶ』が目に付いた。

家では鯛はいくら大きくても丸ごと買って、自分で捌いて刺身にしたり、カマは塩

焼き、アラは雑炊、鍋で食べる。頭は骨が固いので、専用の鋸で二つに割る、兜

割りだ。包丁でやっていたが3Kgくらいになると、刃が立たずギブアップ、電気鋸

でチューンと切ったこともあるが、包丁で始末すると骨が欠けたりして食べる時に具

合が悪いから、行き着いたのが鋸で兜割り。

さて、鯛しゃぶ、鯛の刺身より少し薄く切ったものをしゃぶしゃぶして,出汁につけ

てポン酢で食べる、野菜なども一緒に。ブリはこうして食したことはあるが、鯛は初

めてだったから、とても美味しく頂いた。

これがツボにはまり、次回の子供たちとのお食事会は鯛しゃぶと決めた。


『稲妻と雷』

2012年09月04日 19時35分36秒 | 日記

昨日から急に、激しい雨と雷に見舞われる変な天気になった。午前中はドピーカ

ンの天気、日陰は過ごしやすいが,陽に当たると暑さは健在だから、身体を動か

すことは午後からに・・・・・なんて思っていたら、昼食を終えた頃から急に曇りだし

た。それでも持ちこたえるかなと半分の期待、重い腰を上げて午後の仕事に取り

掛かろうとすると、ピカピカ、ゴロゴロが始まり出し、大粒の雨が落ちてくる。

さーっと止んで再び晴天になったのも束の間、また雷の音楽隊がやって来る。

今日はパワーアップした雷が、どえらい音を立てて近隣に落ちた模様。頭の上で

鳴ったかと思ったら、即ドカーン、ガラスがビリビリと響く。

雨は南洋のスコールのように一時の土砂降り、暫く騒いでいたが去った後は再び

静かなもの。

昼にTVを見ていたらクイズ『稲妻について正しいものはどちら』

(1)稲妻は落ちない  (2)稲妻は夏から秋に多い

稲がつくから季語として(2)かと思ったら、(1)稲妻は落ちないが正解だった。稲妻

はピカピカと光り雲間なんかで横や斜めに走っている光線のことを言う。だから稲

妻は走ると言うが落ちるとは言わない、ふーんそんなことかと一つお勉強。

それにしてもTVはタイミングよく今日の天気と重ね合わせてくれた。

 

今日は午後から夕方まで、NPOの果樹園で栽培した梅を使った商品づくりの会

議があり出かけた。コンサルの指導を受けながらのことだが、会議の後に実際に

商品となるものを調理、試食、賞味期限を決めるためのサンプル保存と、中身の

濃い内容だった。

商品にするには、まだまだ高いハードルがあり、販売となるともっともっと高いハー

ドルを越える必要があり、これからが正念場になる。


『光分解テープ』

2012年09月03日 17時57分00秒 | 日記

3年ほど前のこと、NPOの果樹園に初めての果樹、梅と桜を植えることになり、一

般の人にも協力をお願いした。親子で自分たちの記念樹として植えつけて貰うこ

とにし、一言や名前を書いてぶら下げられる木札も用意した。

『木の根元の部分は接木した所です。巻き付けてあるテープをはがして植えて下

さい』と先生役のY氏が説明。当日は、約100人ほどの参加者が雨の中、300本

の植栽を行った。

後日談、『あの巻いてあったテープは自然に分解するもので、取ってはいけなか

ったそうだ』とY氏の話。

人間には術後に抜糸不要の糸が使われ、自然に溶けていくものがある。それに

しても農林業にも、そんなものが使われるようになり便利になったものだなーと感

心した。それでは、そうしたものが本当に普及しているのかとホームセンターに出

かけてみた所、ちゃんと売っているではないか。素人向けには『環境に優しいテ

ープ』そんな風な切り口で、プロ向けにはただ『光分解テープ』としか書いてなか

った。

苗を支柱に結びつける、支柱の補強などで紐を使うことは多いから、ビニールテ

ープは安価で便利だが、畑でビニール系のものを使うと除去しない限り残り続け

るから厄介だ。

その点、光分解テープは光が当たり続け1か月ほどすると少し硬化してくる。更に

月日が経つと固くなり。やがてボロボロになっていく。

 普通のビニールテープよりは高いが、私のような物好きにはぴったりの物で、今

では畑の必需品になっている。

   http://www.gan3.com


『ぶどう狩り』

2012年09月02日 18時16分34秒 | 日記

 例年は、孫たちの夏休み期間に行っていたが今年の余りにもの暑さは、暑さに強

い、この私でさえ外出を敬遠していた。屋根はビニールハウス、周囲はネットで外

気と通じていても、むせ返るような熱気,湿気は容易に想像でき、ドンキホーテの

ように、敢えて戦を挑むこともなかろう、そんな心境だった。

少々涼しさも感じられるようになり急きょ<ぶどう狩りが決定したのは昨日のこと。

昼前に集合し、我が家から一山越した町にあるぶどう園で、品種は多くないが

近隣に、こうした所があるのを知った初めての場所なので、贔屓(ひいき)にして

いる。それに子供たちには寛大で、小学生2人、幼児1人は無料にしてくれ、大

人5人分だけの入園料で済んだ。

これとは別に我が家から1時間ほどのぶどう園は種類も多く、様々な味が楽しめ

少しながら入園料は安い魅力的な所もある。

しかし、孫の一人が車に弱いこともあり、近場のぶどう園を利用している。

夏休み明けの最初の日曜日、流石に子供連れという客はいなかった。暑さのせ

いか客足も乏しく、たまに新しい客が来るものの閑散としたぶどう園は我が一族

貸切状態だった。

デラウェアはほぼ終わり、ぶら下がっている大半は皺しわになりかけたもので、た

まに未だ瑞々しい物が残っている状態。主流は巨峰、ピンクの安芸クイーン、マ

スカット、マスカットによく似た皮の薄い物で大粒のものばかり。何れも、その特徴

を表した味を出していた中で、安芸クイーンが一番との裁定が下された。

食べ残したものが1Kg以上あり、これとは別にお土産用に2Kgを持ち帰りにした

ら食べ残しは無料、土産用が1200円と、これまた大サービスだった。

例年は、もっと早く来るからデラウェア主体で、他の品種は殆ど口にすることはで

きなかったから、今年はいい思いをした。

最初にこのぶどう園に来たのは、癌と自己診断し病院に行く前だったから、食べ

物が詰まりやすい状況下だった。身体的にも、倦怠感、食欲不振だから楽しく、

ぶどうの味を楽しむような体調ではなかったから、膝を抱えるような恰好をし座っ

てぶどうを食べている私の姿を猿と重ねて、孫たちが『じいちゃんは猿ぶどう』と

表現していて、ここに来ると話題になる。

同じ場所で同じものを食べているのに雲泥の差、健康の有難さに感謝。

ぶどう園でしこたまぶどうを食べて満腹、もう何も欲しくはない、それは当たり前だ

ろうと言われても仕方がないほど食べているから。だが違う。

帰り道にあるスーパーに立ち寄り、昼食用に軽く何かを買って帰るのがコースに

含まれているのだ。孫たちはカップ麺、大人は蕎麦やら何とか飯を買って帰り、

すぐさま湯を沸かして、先ほどの満腹は無かったかのように食べ始める。

健康な胃に,身体に感謝である。

               安芸クイーンと巨峰

              貸切り状態のブドウ園と2人の孫


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