食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『禅問答、蚊のいのち』

2012年09月10日 17時17分35秒 | 日記

 命の重さは何でも一緒だと思うが、特定の宗教もない、他の一般の人と信条に大

きな違いがあるとは思えない、この私。もし『蚊の命は大切ですか』と問われたら。

畑にいると、土で手が汚れているのにブーンと蚊が飛んできて、首筋にでも止ま

ってごらんなさいませ。叩くに叩けずイライラ。仏様でもないから蚊に向かって『欲

しいだけ、吸って行きなさい』とは言わない。

それにしても、蚊でも虻でも来たらパンと叩かれてしまう運命にある。今日も、昨

日も何匹かの蚊が叩かれて、この世を去った。ひょっとすると、この私が初めての

獲物で、やっとありつけると思った途端にパンと叩かれたかもしれない。

何のために生まれてきたのだろうか、と言うことになる。それは、何も蚊だけに限っ

たことではないが、考えてみれば哀れな話だ。

この世に、望まれる命と、絶対的とは言えないにしても望まれない命が存在する。

害虫や害獣は望まれないものとして始末されるべきなのか、人と共生していくた

めに、人が不便を容認したり、コストをかけて守ることをすべきなのか。

命の重さ、尊さを問い詰めると、私のような凡人は思考が枝葉末節に飛散してし

まい、どんどんと本筋から外れてしまい、命の事が別のことになりかねない。

再び『命』とは一体・・・・・・と、考え込む、『うーーーん』・・・・と、再び考え込んでし

まう。私には、誰かがいくら論理的に説明してくれても、ストーンと落ちるところが

ありそうにない。


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