この時期、毎年、熊野大社で庭火祭が開かれる。村の時代から、有志によって開
催され今年で20年になるそうだ。境内にかがり火を焚き、本殿の前で音楽や踊り
を奉納するもので、一般客にも無料で開放されている。
今までの大半は、外国からの招いた演奏者だが、この祭りには何故か縁がなく、
一度も見に行ったことがなかった。開催にあたり、費用の工面から何まで、スタッ
フの皆さんは大変なご苦労があろうと思う。また、天候とも勝負で、昨年は当日に
台風が来るという不運に見舞われ、中止となった。
今年はインドネシア国立芸術大学の舞踏家と青銅製の打楽器ガムランの演奏者
が出演。宮廷舞踊『スリンピ』なるものが披露された。テンポはとてもゆっくりとした
もので、東南アジア特有の木琴音も交わり幻想的な音色だ。カンボジアのアスブ
プラダンスのように手のしぐさ、特に指使い、手首の曲りなどで何かを表現してい
るが、私にはチンプンカンプン。神社の境内で異国の音楽、何とも言えない雰囲
気だった。
八雲町には、『八雲国際演劇祭』と2つの国際的な行事があり、こんな山間の町
なのに、そんなパワーがどこにあるの、と思わせる。
本殿横の舞台で、まず奉納
本殿前に移動、右奥に楽団
本殿正面