この辺りの光ケーブルは2003年頃、中国電力が敷設しメガエッグとして稼働開始
した。それまでは従量制で時間を気にしながら、応答の遅いネットを使っていたか
ら、楽しく使うというより、時間はお金だったからハラハラしながらだった。
それから沢山の通信会社やプロバイダーが発足していったが、地域のデジタル・デ
バイドは拡大する一方で、ただ一社しかない中国電力の光を使わざるを得ない状
況が続いていた。一社独占はよくない。自分たちだけの論理が優先し、会社が口で
言う顧客ニーズに合ったサービスの提供とはかけ離れたものでも、競争がなければ
中々改善されないものだ。
今、中国電力の光を使っていて沢山の不満を持っているのではなく、一般論として
のことだ。先日から、電話工事ということで沢山の作業者が電柱に新しい線を架設し
ていたので、聞いてみると光の工事だという。そうすると、目ざとい家電量販店はティ
ッシュ・ペーパーと光開通に伴う勧誘のチラシを配っていた。6月1日に開通すると書
いてあったが、肝心のNTTからは何一つ情報がない。この工事の始まりに際しNTT
からは『団地内で5/10頃から5/29まで電話工事をします』のお知らせだけで、フレッ
ツ、光ネクストなどのことは何も知らされていないから、本当に電話工事だと思ってい
る人が大半だろう。
中電の光で悪い点は、ルーターが指定されしかも使用料を毎月支払わなければなら
ないことだ。今、支給されているルーターは2004年に光電話を導入した時のもので、
機能的に100MBを持っているとしても一昔前のものだ。当時、無線LANは未だ一部
にしか普及していなかったからルーターの機能としても脆弱なものではなかろうか。
光を使うのにルーターを月払いでしかもお上支給品に限るなんてシステムが存在す
ることが、おかしいから何度か改善を要望してきたが、今に至る。
NTT開通を受けて直ぐに切り替えを考えている訳ではないが、何かのきっかけがあ
れば代えることになりそう。ただ、回線、プロバイダーが同じ会社なので便利な点もあ
る。都会地ではWIFIのフリースポットの拡大やWIMAXが当たり前のようになって便利
さは増すばかりだが、ここではやっと2社目の光が届いた。一社独占から少しでも変化
があればと、期待している。