食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『私事、母の来訪』

2013年05月16日 18時42分03秒 | 日記

朝から寒い一日だった。多少、寒いだろうが昨日のことからすればTシャツでも、充

分いけるだろうと、畑に出掛ける。いつもは昼前位から吹く風が、この寒い日には朝

から吹き軽装の骨々人間には、酷く堪える。イチゴが熟れ出し、絹サヤエンドウ、ス

ナップ豆の収獲をしておかないと、一機収獲では始末に困るから、寒くても我慢しな

がらせっせと、しかし寒いのである。イチゴは天気がいいと直ぐに赤くなるが今日み

いな曇天だと、赤くなりかけてから成長が止まったみたいになり、色づきもストップ

してしまう。イチゴの収獲は少なく500gパックに1ケースほどだが、豆類は大量収獲。

茄子、スイカなどトンネルを外していた夏物は、急な寒さに風邪をひくからトンネルを

掛け直したり、所謂お世話をしないといけない。人が食べる野菜は『お嬢様育ち』だ

から、病気、虫などに弱く、雑草のようなさは持ち合わせない。味がよく、柔らかい、

食感がいいなど人が美味しく食べるため改良してあるから、野生の強さとは無縁

だそうな。寒いからハウス内の作業に切り替え、トマト、キュウリなどの手入れを行う

が、ここの中は温かく、こうした日には重宝する。

午後、97歳になる母が娘姉妹と一緒にやって来た。この年になり1時間ほどとはいえ、

この道のりをよくぞ訪ねてくれたものだと、有難く思う。足は不自由だが車椅子と娘た

の介助で時々、出掛ける意欲があるから結構なことだ。親はいつまでたっても親で

あることには違いないから、67歳にもなる息子の健康を心配する。私の事は自分で何

とかするから、私の事より母自身の事を心配して欲しい。

今から思えば、母の調子が一番悪かった頃、我が家で面倒を看ていた。移動する為、

動かそうとすると多分ヘルニアのような症状があり神経が何処かに当たるのであろう、

痛いと大騒ぎだった。そうした時でも、病院に連れて行くのだが、これも大騒ぎ。結局、

我が家もギブアップした経過がある。

ここで学んだことは、素人が出来ること、出来ないことを見極めて取り組まないと共倒れ

してしまうのが介護、出来ないからと言って親の面倒を看ることの放棄とは違うということ

だった。肉体的な苦痛を多少なりとも解消されないと、生きることへの前向きな意欲は

失せると思う。母はその苦しかった時期を乗り越えたから、身体が痛いと言いながらで

も、こうして動けるのだ。

我が家に来て特別な話がある訳ではないが、取り留めのない話をしている内に時間は

さっさと過ぎ去り、先ほどまで5人いて賑やかだったのに潮が引くように、また元の2人に

戻った。


リンク