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食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『先送りの汚染水対策』

2013年05月14日 18時31分32秒 | 日記

5月9日『汚染水対策の朗報になるか』で記述した、東電福島原発の地下水バイ

パス案を漁業組合に提示し、恐らく懇切丁寧に説明されたことだろう。素人の考

察でも効果的な方法で、是非とも実施し時間稼ぎをしている間に次の手を考え出

して欲しいと思っていた。

原発敷地内の地下水を海に流すことは汚染の有無にかかわらず風評にみられる

よう、いいイメージは一つもないのである。今も福島県沖の漁業は自粛を余儀なく

されているのに、更なる負担となるかも知れないことへのゴーサインは出せないこ

とも理解はできる。

漁連のもう一つの理由は『漁連は原発事業者ではなく被害者の立場。事業に関す

るこうしたことの是非を判断する立場にない』としている。確かにそうした立場にはな

いが、もし東電が一方的に海に放出したら大反対するであろうことからすれば、きち

んと意見を言うべきだと思う。この問題の結論は6月頃に出される予定になっている

らしいから、組合員、関係者の皆さんで議論して頂きたい。

もし、この対策に了解が得られて実施してもバイパス出来る水量は300t/日だから、

汚染水は100t/日のペースで増え続けることには変わりないから、ほっとしている余

裕はない。廃炉に向けての第一歩を歩もうにも、汚染水対策は時間との勝負で、こ

のままだと必ず汚染水の保管場所なし、海に放出、原発敷地外に置き場の新設な

どを待ったなしでやらなければならなくなる。

東電も国も打つ手を持っているのだろうか。

福島県民以外はこのことに関心を持っているのだろうか。

この問題一つとっても私には3.11のその後が疑問符だらけなのだ。

地震、津波で甚大な被害があった。絶対的に安全だと嘘を言い続けた国と東電は、

今も廃炉出来ると嘘を言い続けているのではないか。避難させられた人々には早く

故郷に帰られるよう対策すると希望を持たせようとしているが、これも嘘ではないか、

本当に帰れる人はどれくらいなのだろうか。

復興予算すら食い物にする国の役人、地方自治体の役人は被災した人を踏みつけ

にして心が痛まないのだろうか。

今も福島では闘っているのに「世界最高水準の原発」を平気でセールスする国のトッ

プ。汚染水問題を考えながら、ついつい発散してしまい、この国にJusticeはあるのだ

ろうかと、別の疑問符が湧いた。


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