今回のツアーは阪急交通社の「ヨーロッパ3カ国感動体験8日間」というもので、既
述のように行き帰りの上海トランジットで2日間は上海市内観光となっている。
だから、実質のネーミングとしては「ヨーロッパ3カ国感動体験6日間」の方が正しか
ろう。ただ何かの加減で私たちの日程は1日だけが上海市内観光だった。おまけに
上海で欠航騒ぎがあったから「ヨーロッパ3カ国感動体験6日間、上海観光1泊2日
付」なる姿に変身。ツアーの内容は同一でも出発日によって値段が倍になったりす
る。つまり日本国内の祝休日の具合が需要と供給のバランスを作り出す。それに行
き先がベストシーズンとなればお値段鰻上りとなる。稼ぎ時という時間空間があるの
だから供給側として当然のプランとなる。
今回の旅は基本部分が19.9万円、OPツアー4.5万円(スイス2.9万円、フランス1.6万
円)、これに燃油サーチャージが2.8万円、諸税が9千円とトータルで28.1万円/人とい
うものだった。ベストシーズンではなかったが近年の旅行の中では高いものだった。
旅行会社もお得感を出すためや、実質の得を出すため色々と手を尽くしてのコース
や値段設定だろう。これと同じコースで5月の連休になると基本だけでも31万円にも
跳ね上がるから、時期、現地シーズン、落としどころによって値段も変わるという寸法
だ。今回はOPだったスイスの登山鉄道の旅、OPにすることにより基本料金を下げた
もの、予めツアーに組み込まれ基本料金が設定されたもの、どちらが得なのかじっく
りと吟味すると、やはり色々な所に違いがあるから自分のニーズに合った方を選べば
いい。後で分かったのは、私たちが行ったツアーは基本料金は安いが目玉がOPにな
っていたこと、ホテルが全てスタンダードだった。当初のツアーはOPツアーを含めた値
段と大体同じだったが、ホテルがスーペリア以上で場所も中心街の近くだった。この違
いをどう受け止めるかで選び方、後悔の仕方が変わって来る。
また、添乗員付きのツアーは時間一杯の観光が組まれており、夕食が終わるまで拘束
されるから自由時間はゼロに等しい。夕食後、風呂に入り荷物の整理をすれば夜の街
に外出なんて時間はない。しかも出掛ける観光地も目一杯の予定だから、同一場所で
の宿泊もなくホテルを転々と変わる。
ホテルは夕食を摂りただ一泊し、慌ただしい朝食を摂るだけの場所になってしまうから、
デラックスなホテルでなくても足りるのではないかと思う。
自由時間があり数泊するなら多少高くても、グレードの高い所を選ぶ手もある。同じホテ
ルに泊まる時には、口コミ情報の内容を参考にするが、馬鹿げた口コミは無視。
その例として、コンビニがない、部屋が狭い、駅まで徒歩で15分もかかる、朝食の種類が
少ない、係員が不愛想、等々この種の口コミは只の愚痴で大半が針小棒大で何様がほ
ざいているんだという感じだから最初から切り捨て。どんないいホテルでもそんな口コミを
する阿呆が沢山いるとして・・・・参考にさせて貰っている。この基準で選択して大外れに
なったことない。旅に行くのだから非日常的なことを体験したい。それなのに何故、コンビ
ニが必要なんだ、そんなんだったら旅など行くなと言いたくなる。
旅のコスパは旅をどう捉えるかによって評価が分かれる。日本とは違う風景、生活習慣、
異文化何でもそうしたものを見ることや体験できれば、私は満足できる。
ホテルのテレビが壊れていた。その国にテレビを観に行ったのではないし、そうしたこと
にこだわらないホテルの姿勢も国民性を表していると思えば、日本の国民性と随分違う
ことを知ることになる。行って見て分かること、それが外国旅行と思えば、決して高くない
と思う。出雲空港から羽田空港の往復、早割りでも4万円近くかかる。今日アシアナファン
クラブの会員限定『米子発、訳ありソウル3日間、19,800円』の案内がきた。
こうした値段の差は一体全体どうなっているんだろうか?