食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『ビニールハウスのソーラー』

2013年05月10日 18時14分01秒 | 日記

以前は仲間と借りていた畑を一人でやり出し、小さいながらもビニールハウスを建

てて雨の日でも、冬の寒い時でも何かを栽培できるようにしてから10年以上の月日

が経つ。

当初も今も変わらず大変なのが水の確保と散水である。今の時期でも晴天になり戸

を閉めたままにしていると室温は40℃を越してしまうことがある。ついつい、うっかりな

んてしてしまうと、中の苗物は熱中症にかかりダウン、未だ小さい苗なら干からびにな

り何も無くなってしまう。ハウス内は土全体のお湿りは殆どないから乾燥具合は抜群

だから、散水命となる。最初の頃、今と同じようにバッテリーを持ち込みACインバータ

+水中ポンプの組合せで散水していた。この頃はバッテリーに充電したものを使う一

方だから、例え少しの休憩があっても復活することはなかった。

そのハウスに15Wと僅かながらのソーラー発電をつけて、今その塩梅を見ているとこ

ろだが、こんな小さい発電でもかなりの効果を発揮している。放電一方から少しずつ

でも充電するからバッテリーは回復していくので、家に持ち帰り充電する必要がなく

なった。以前は今と同じような頻度で使用したら1週間ほどでバッテリーが上がり、充

電しなければならなかったのだ。近年は車にACインバーターを積み込みバッテリー

に常時接続、散水の度に延長コードをハウスまで延ばしてポンプを回していた。それ

が全く不要になったのだから凄いと言ってもいい。

2基設置しているバスタブへはハウスの雨水を集水できるようにしてから、バスタブに

給水する必要もなくなり、これまた楽をしている。雨降りと雨降りの間を約400㍑の容量

で賄えれば給水の労から解放されるから、節水、節燃料の点にも貢献している。夏場

の炎天下にハウス内はトマトが主流で栽培されているから、いくら暑くて乾燥しても毎

日の散水は必要ないから雨と雨の間を400㍑で乗り切ることは可能ではないかと思っ

ている。夏場に向かい温度が上がり水質悪化により藻の繁殖、ボウフラの生殖など環

境衛生面に問題があるのできちんと管理する必要がある。

この2つの組合せによりハウスの散水は手間いらずとなり、便利なものが手頃な値段で

買えることに有難味を感じている。


『近所の山は藤色』

2013年05月10日 18時06分18秒 | 日記

昨日まではいい天気だったから畑仕事の合間、畦に座り周りを見渡すと空にヒラヒ

ラと鯉のぼりが目に入った。この辺りは旧に行う風習があるから6月5日を中心にし

て鯉のぼりがあげられる。だから、この鯉のぼりは都会の鯉かもしれない。

新緑に染まりつつある山に今、彩を添えているのが藤の花。これらは何れも自生の

もので周囲の木々よりも高くならないと陽が当たらないから、必死に背比べをしなが

ら大きくなったもので、中には蔓の幅が30㌢を超すものも珍しくない。

人手が入ったものでも肥料を与えられることもないのに見事な花をつけている。こう

した藤はこの周辺ではいたる所で見ることができる。

そして、別の紫があると思ったら今は見かけなくなった桐の花だ。これも可憐な花を

咲かせ藤に負けじと輝いている。昔は女の子が生まれると将来の花嫁道具、桐箪笥

のために桐の木を植えた。桐は20年で立派に成長するのかどうか知らないが、日本

産のものだから、さぞかしいい材料がとれたことだろう。桐の木は灰汁が強く1年くら

いかけて水に漬けたりして灰汁抜きをしないと、濃く汚い紫色のシミが出て使い物に

ならない。近年は桐材も中国からの輸入。

無粋なことは忘れて、藤色の山を眺めしばし和むことができた。

             真ん中の紫が桐の花


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