昨日のNHKスペシャルで癌の起源についての放送があった。別の事をしながら
のチラ観をしていただけだが、起源や生い立ちが分かっても未だそれの予防、
治療の方法は見つかっていない。癌は古くからあるといわれているが、まさか
7,000万年前に存在していたとは思いもしなかった。スミソニアン博物館の恐竜
の骨を分析した結果、癌により骨組織が目視で分かるほど粗くなっていた。
人の癌と同じだと言えるのか否かは別として、癌の存在は昔からあり、問題はい
つどのような経過を辿ると発症するのかと言うことになる。
近年の知見から人間の細胞は壊れると、直ぐに新しいものがコピーされて壊れ
たものと入れ替わる。ところが癌因子が遺伝子のどこかでコピーミスを起こさせ、
いきなり癌細胞になるのか何代もかけて変異していくのか別として、最終的には
癌細胞が作られる。その後も研究は進められ癌細胞の増殖は人間の生殖細胞
の増殖と同じような方法をとっているから、癌は常に増殖しようしているのだと言う。
普通、細胞はコピーミスを起こしそうになるとコピーを中止、つまり自殺して遺伝
子を守る。
ところが癌細胞の増殖速度が速いから、そうしたことを検知するより早く間違った
ものをコピーしてしまうから、間違いを消せないようになっている。
やはり、こいつは相当な悪だ。
癌を発症させるトリガーとなるものについても、色々と論じられているが、これに
ついてもリスクを高めることとしての納得性はあるが、絶対的なことは分かってい
ない。煙草や酒を呑まない、香辛料は食べない人でも食道がんになったり、綺
麗な空気の中で煙草を吸わないで暮らしていても肺がんになる等、いつも引き
合いに出される。その度、『癌になるリスクが高くなるので、止めた方がいい』こん
な説明を受けるはずだ。酒や煙草をしこたま頂いて食道がんになったから、私
などは十分に納得はしてますが・・・