これを数年繰り返す内に、人間ドックに行くのも止めてしまった。こうした隙に癌が芽生
え始めていたのだろう。発症したのが63歳の時で、先生の話だと癌は5年物らしいから
58歳に癌ができたと推定される。ドックを止めてしまってから58歳くらいまでの間、段々
と酒が残り易くなり、ウコン錠剤なんかを服用しながら、酒を飲んでいた。
酒は日没後から飲み始め、寝付くまでの間に缶ビール1本、180ccのコップで焼酎のお
湯割りを4~5杯くらい。ウコン錠剤のおかげで朝は快調、なんてことが続くはずもなく二
日酔いまたはそれに近い状態になり昼食をとれば調子は元に戻る、そんなことの繰り返
しだった。
食欲やその他のことに大きな変化はなかったが、酒が残り易いことは段々と悪化していた
から、このような不摂生が癌の芽を育て続けていたと考えられる。
勿論の事、酒を飲みながらスパスパと煙草を吸い、朝から夕方までで1箱、夕方から寝る
までに1箱のペース。それでも、煙草は身体に良くないから出来れば容易に禁煙できれ
ば、それに越したことはないとは思っていた。巷では禁煙外来なるものができ通院で禁
煙プログラムによる煙草との決別も可能なようだった。
それと自己努力による『ニコチネル・パッチ』を貼るだけで嫌煙効果があり、やがては禁煙
に結びつけるものがあった。いくら保険が効くからと言って煙草を止められないから病院に
行く、こんなこと恥ずかしくて行けるはずはない。もし市販薬で簡単に止められるなら多少
の投資はやむを得ないと思っていたから、どんな感じかドラッグストアを覗いて見ると、店員
が丁寧に説明してくれ、つい試してみる気になった。確か1週間分で3,000円くらいだったと
思う。元々、絶対に禁煙に成功するぞとか、目標は具体的に何々など骨となるものを持た
ない計画だから、行く先は『減煙できたらいいなー』くらいの曖昧なもの。それでも2週間ほ
どすると謳い文句の『煙草の味が悪くなる』とまではいかないが、確かに味は変わり本数も
減って、1か月後には今までの半分、つまり1日に1箱くらいになり、最終的には相当な努力
をして1日に1本くらいまで我慢できるようになった。
『雪の一日』
昨夕から怪しげな天気と思っていたら案の定、今朝は真っ白。積雪そのものは数センチだ
から大した事はないが、雪は軽いものだから寒さは厳しい。
家で炬燵の番人をしていても面白くないので山小屋に出掛け、茶箪笥の材料を加工したり
お茶を飲んだり、電子ピアノの練習をしたり、細切れの一日だった。
外に出ても雪が積もっていて何も出来ないから、明日はハウス内のイチゴの世話と絹さやエ
ンドウの苗つくりでもするつもりにしている。昨年の晩秋にエンドウとスナックの種を撒いたが
遅過ぎたのか、一つも芽が出てこなかった。これからハウスでポット苗を作り植えつければ
十分間に合うので、この方式でやってみようと思っている。秋に種を撒き小さな苗で冬を越
させると、いい苗になると言われているが昨今は暖冬で、苗が大きくなり過ぎ雪にやられてし
まうことがあるから、春撒きにした方が確実と言う人もいる。春になるとホームセンターなどで
も苗を売っているから恐らく春撒きの苗と思われる。