食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『回顧録、術前抗がん剤治療』

2013年01月16日 18時17分42秒 | 回顧録

9月14日~29日 

8月19日の初診から数えて延べ9日にわたる検査を終え、一週間後からは術前の抗

がん剤治療が始まる。抗がん剤治療で知っていることは『人によって副作用が酷く、

途中で中止した人もある』これだけ。コンビニの本売り場の棚に『抗がん剤治療時の

食事』なる本が並んでいた。副作用が出たからといっても入院中に自分で食事

をコントロール出来る訳ではなく『ケ・セラ・セラ』しかなかろうと、立ち読みで終

えた。肝心の食道がんは何の治療もされていないから猛スピードで増殖を続けてい

たと思われるが、この頃でも食事以外に自覚症状は何もないし、調子がよければ食

事も上手く食べられた。酒も煙草も一時中止、手術に備えて肺を活性化させるスー

フルという機械をブーブーと吹いていた。入院の手続きに行き部屋の選択をする。

個室の上は8400円/日、並は4200円/日、部屋の大きさや設備には興味はなくネッ

ト設備の有無には関心があった抗がん剤治療と名付けられているものの、使用する

薬はシスプラチンと5FU、癌細胞をやつけるのと同時に正常細胞にも攻撃をかける。

癌細胞だけに効き目あり、正常細胞には影響なし、これが良いに決まっているが癌

に対する治療、薬はそれほど進化していないことの証でもある。

おまけに副作用が酷くなり治療どころではなくなり中止することもある。それほど強

烈な薬、いや毒と同じだ。この治療に関する内容、特に副作用については詳しく説

明を受けた。自分の身体がどのような反応を示すのか全く予想できず、構えようにも

構えようを見付けられないでいた。昔々、30代前半に野球をしていて酷い捻挫で2

週間ほど入院したことがある。初めてのナイターの試合で、四球を選び2盗、3盗と俊

足ぶりを発揮したつもりが、これも慣れない初めての固定ベースに足がひっかかり、

3盗はセーフになったが瞬間から足首がおかしく代走を頼む。ベンチに戻るのも足

着くことが出来ないからチームメートに抱えられての帰還。

ベンチに座ったまま観戦しやがて試合終了、遅くなったけど数人と我が家で呑むこと

になり、酒を呑むと痛かった足が嘘のように軽くなり足を着いて歩けるようになった。

良かったと安堵したのも束の間、酒が切れた夜中から足首が疼きだし、おちおち寝て

おられるような状況ではなくなった。悶々と朝を迎え、友人に頼んで病院に連れて行

って貰ったら、即刻入院の宣告。食事は外科なのに一汁一菜の修行僧のようなもの、

風呂は垢だらけで湯船に入る気にはなれず、二人個室という名目だが、まるで投げ込

み部屋を急遽、病室にしたようなもので窓辺に花を飾っても『掃き溜めの鶴』といったと

ころ。入院のイメージは『汚い、不味い』だが、今回はきれいな病院だから『汚い』からは

解放されたから、あとは『不味い』かどうかだけで入院ライフの質が決まる。

副作用のないように、食事が不味くないように・・・・。

 


『景気回復はあるのか』

2013年01月16日 18時16分27秒 | 日記

政権交代し自民党主体の政府が『日本病』の治療と声高に叫び、それを待ってま

したとばかりに財界の禿鷹どもが呼応している。国の借金を増やしたのは長い自民

党政権下でのこと、経済や産業の空洞化を招いたのは誰ならぬ経済界自身である。

ともにA級~C級までの戦犯が『今までの事はデフォルト、今回こそは・・・』と

言わんばかりに景気回復への期待感づくりに躍起となっている。確かに景気は『気』

だから空手形だけでも景気回復になることがあるかもしれない。私も景気回復を望ん

でいる一人だから、どの政党や政権であろうがそれを上向きにして欲しい。

しかし、安倍さんも麻生さんも以前に総理大臣をやっていたのに、成果はゼロだった

のではなかろうか。今回こそは何か秘策でもあるのかと思ったら、予てから禁じ手とも

言われたことのあるインフレターゲットだとおっしゃる。

ふーん、デフレだからインフレを起こしてプラスマイナス0ならばいいのだが。ここで日

本国民の皆さんは大切なことをお忘れになっている。

『金融危機で銀行が倒産したら日本経済は立ち直らなくなる。何としてでも銀行救済

と騒いで、公的資金と名前を変えた私たちの税金をお貸ししたり、預入利息を限りな

くゼロにした』そのお蔭を以って銀行の殆どは倒産を免れ、再生を果たし空前の利益

を上げるにまで回復した。当時、注入された公的資金の殆どは返済済みである。

『国民の皆さんのお蔭で銀行は立ち直りました。今までゼロ金利で大変ご迷惑をお掛

けしました。当行の体力に合わせた金利に戻させて頂きます』

これが本当のエクセレント・バンクの台詞ではないか。

ゼロ金利で国民はどれだけの金利を損したのかご存知の方はいますか?一説には数

10兆円とあったが、正確でないとしても相当な個人負担を強いられていることは確かだ。

銀行の利子をもとに戻し景気回復の一助にでもしてくれ。この声が一番怖いのでは?


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