もう2週間近く前のこと、この日は久しぶりに隣りの集落へと続く道を散歩して来た。
はな子とは1時間も2時間もの長い散歩で良く歩いたものだったけど、最近はずっと行ってなかった。

家を出てから20分くらい行くと見えてくる風景。
昔は隣りの集落までず~っと続いていた小さな田んぼの連なりも、
今は雑草が生い茂って、僅かに田んぼだったことが偲ばれるだけになっている。

歩き出してすぐに、山の斜面にポチッポチッと赤い美が・・・
この時季、そこここの山すそに見られるマンリョウ。
冬枯れの中で小さいながらも一際目を引く。

家からの坂道を登り切って、学校の側の切り倒したドングリの木にびっしりのキノコが。
これは何と言うキノコなんだろうか。もしかして?沢山あるサルノコシカケの一種!?

学校を通り過ぎて駐車場の端っこにある大きなネムの木、妹が「何かの実が1杯付いとるんよ~」と。
確かに!確かに、はな子と散歩していた頃にはこんな事にはなってなかったのに・・・
いつの間に~~

3年かそこらの年月の間にこんなことになっているなんて、一体何の実かと近づいて見ると。

おお~これはツルウメモドキの実だよ~。
全く別の場所にずっと前に見つけて居たツルウメモドキは、道路脇にあって草刈り隊によって、
ぜ~んぶ刈り取られてしまって、残念に思ったものだが、ここにこんなにあるって嬉しいじゃないか!
けど、生っている位置が高過ぎて間近に見られんのはチョット悔しいわ~。

・・・と思っていたら、ある!ある!ネムの木の下の斜面にビッシリ~~。
それなのに、斜面の勾配がキツくて降りても行けず、手を伸ばして取りたくても届かんと言うもどかしさ。
そうまでして取って来たいわけ?と思われるかもだけど、ツルウメモドキって好きなんだもんね。

その横の少し離れた斜面には、これ又好きなビナンカズラの実がたわわにぶら下がっている。
数が多いからか?実は小振りだけど、こんなに生っているのを見るのも珍しい。
この写真だとすぐ下が池のように見えるけど、下には池の土手があって左程危険じゃない、
とは言っても、さすがに取れる状況じゃないんだよね~。(まぁ~何でも取りたがるババア)

写真を撮り終えて先に進んで行くと、久しぶりにカモさんが池に帰って来ていた。
一時姿が見えなかったんだけど・・・暑い夏は何処かに避難してたのかな?
居ると分っていれば、パンを持って来て上げたのに・・・
人が近づくと餌が貰えるかと岸に近寄って来るので、ガッカリさせてちょっと可哀想だった。

カモさんの池を挟んで道路の反対側を何気に見ながら歩いていると・・・・・
いや~~、ガードレールの向こう側にメチャメチャ1杯刈り飛ばされたツルウメモドキがあるじゃん!
だけど、そこも手が届かない程遠くへ刈り飛ばされていた、届きそうで届かないって本当に惜しいわ~。
って、思いっきり頑張ってやっと1本だけ「取ったど~~!」
弾けた殻のオレンジと真っ赤な実のコントラストがどんだけ可愛くて綺麗か~。
生花にもよく使われるだけあって、趣きが何とも言えず素敵なんだよね。

あっちに引っかかり、こっちで立ち止まりしながら山の花や木の実を見つけて、
ブラブラと歩くって楽しいし、ついつい元気だったはな子と通い慣れた散歩コースの1つなので、
どうしても「あ~だったよね、こ~だったよね!」と思い出話になる。

隣りの集落まで後少しのこの場所で引き返すことに。
この辺りは田んぼを作っている所もいくらかあるし、田んぼは止めて畑にして野菜をつくっている家もある。
ただ、こんな辺ぴな人家もない所ではイノシシ被害を免れないわけで、皆さん、いろいろな対策をしているのが見て取れる。
それにしても、ここまで車を使っても野菜の収穫に来るのは大変だろうな。
(ちなみに、この道は旧道で、向かって左の山側に広い新しい道路が通っている)

帰り道でも、又、カモさんがイソイソと近づいて来る。
「ごめんよ~~今度は絶対にパンを持って来て上げるけんな。。。」と、言ってみた。

やれやれ、駐車場まで帰って来た~。ここからほんの少し帰る道を変更することにして、
駐車場の周りをチンタラ歩いていたら、行きがけにツルウメモドキやビナンカズラを見つけた斜面に、
ヒヨドリジョウゴの可愛い赤い実がいっぱい生っているのが見えた~。
そこは急な坂ではあるけれども、落ち葉に足を滑らさない用に気をつければ降りられる。
ので、用心しつつ降りて行って写真を撮って、ついでに少しばかり頂いて帰って来た。
本日の収穫(?)ツルウメモドキ1本、ヒヨドリジョウゴ少々。
ツルウメモドキは実を植えてみたらどうかと、ヒヨドリジョウゴは束ねて吊るしてしばし楽しもうと言う考え。
時に、歩くコースを変えると久しぶりの出会いも新鮮に感じられるし、新しい出会いもあって中々だったな。。。