女装子愛好クラブ

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少年は、<ああ……>と思った。女になって、この美少女から可愛がられるのだと思うと、わけもなく興奮してくるのである『美男奴隷』から

2020年03月07日 | ★女装の本・雑誌
『美男奴隷』からです。
前回、梶山季之先生を愛読されていた方から、高校生がS女王から女装させられて虐められるシーンがよかった、というお話がありました。
探してみました。
ありました。
主役は高校生の美少年、黒田英二。
藤島安雄に女装の魅力を教えられるが、藤島は黒田に会おうとしない。
そこでサディスティンの中里千絵はこの美少年に目をつけた。
彼を自分の部屋に連れ込んだのである。
この小説は1969年に光文社から発行されました。
51年前です。日本の女装・性風俗を知る上で貴重な資料でもあります。

新宿から、渋谷へと車は走り、とある大きな門構えの家の前で、タクシーは捨てられた。
「ここが、あたしの家よ」
千絵は微笑した。
おずむずと少年は、千絵に従っている。
「さあ、はいって」
千絵は、玄関で少年にスリッパを与え、自分の部屋にと導くのだった。
戸を閉める。
千絵は、自分の化粧台の前に、少年をすわらせた。
「さあ、誓いなさい」
「な、なにをです?」
「黒田英二は、中里千絵の命令に従いますワって……」
「従います」
「よろしい。さあ、お化粧してあげる」
千絵は、浮き浮きと叫んだ。
英二は目を閉じた。
匂いのよい白粉が、顔の皮膚にしみ込んでゆく。
少年は、〈ああ……〉と思った。
女になって、この美少女から可愛がられるのだと思うと、わけもなく興奮してくるのである。
胸が高鳴ってくるのであった。
二十分後-英ニは鏡の中の自分の顔を、うっとりと眺め入っていた。
「さ、私の物だけど、着てちょうだい……」
千絵は、下着類をとりだして、少年の目の前に並べた。
英二は震える于で、まず肉色の長靴下をとりあげた。
「裸になるのよ……」
千絵は微笑する。
「ここで、ですか?」
「そうよ」
「だって……」
「お黙りなさい! あなたは、私の奴隷なのよ!」
「は、はい」
「裸におなり!」
「は、はい!」
少年は、ズボンをぬいだ。
男性の象徴が、逞しく息づいている。


アマゾンにキンドル版がありました

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