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勝負を分けた「帰陣力」(12/20バルセロナ対リバープレート)

2015-12-20 12:31:15 | ワールドサッカー
今日はクラブW杯の3位決定戦、決勝戦と忙しい日でした。3位決定戦の広島の頑張りは明日以降に回し、まずは決勝戦のバルサ対リバープレート(以下リーベル)から書くことにします。リーベルがどういうバルサ対策を立ててくるかは注目でしたが、それはダブルボランチのポンシオ(23番)とクラネビッテル(5番)を守備的にして、バルサのミドルシュートを何度も体に当ててブロックするという策に見えました。

しかも、守ってからのカウンターの精度は、バルサに1対1で勝てなかった広州より高いものを持っており、パスを出せばつながる攻撃ができました。それでも、リーベルの決定機と言えるものは少なかったです。それは、攻撃力がクローズアップされがちなバルサで、守備の組織が機能したからでした。

バルサはSBのどちらかはほぼ上がったままなので、守備の際はCB2枚とSBの片方で対応します。その際の「帰陣力」とでも表現すべき能力が高かったのが、バルサDFの印象です。ピケ(3番)は高さとスピードを持っており、マスケラーノ(14番)はスピードのほかに本来ボランチらしい展開力を持っています。リーベルのチャンスになりそうな場面を未然に防ぎ、チャンスを作らせなかったことが、このゲームがバルサ優位に運ぶ要因になりました。

バルサが3-0で勝てた理由は、リーベルが真ん中を6人で固めていた、外側をうまく使えたからです。前半41分のバルサの先制点の場面では、右サイドのダニエル・アウベス(6番)のクロスから、少し外寄りにポジションを取っていたネイマール(11番)が頭で落とし、メッシ(10番)が鮮やかなキックフェイントで相手DFを出し抜いて左足のアウトサイドで合わせました。

かつてのバルサの指揮官、ヨハン・クライフは「技術はプレスに勝てる」と名言を残しましたが、メッシやネイマールを見ているとそれはよくわかります。メッシはほとんど振らずに強いキックが蹴れるので、相手DFはどちらに行くか判断できません。プレッシャーのきつい相手のブロックの中で、メッシだけは平然とボールをキープできるだけの技術を持っています。

ネイマールも細かいタッチのドリブルで相手DFを何人も抜き、MVPになったスアレスはカウンターで独走するなど、この日はバルサのいいところだけが目立った試合でした。結果論ですが、リーベルの後半頭の勝負の交代が裏目でした。ボランチに攻撃的な選手を入れたことで、バルサにカウンターを許しスアレスに走られました。もう少し勝負が遅ければどうだったかとも思います。

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