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5バックを打ち破る(12/26浦和対神戸)

2015-12-26 21:10:56 | 浦和レッズ
今日の天皇杯準々決勝、浦和対神戸はまさに浦和の完勝でした。神戸は浦和のアウトサイドの攻撃参加を抑えようと、三原、岩波、高橋の3バックにアウトサイドの藤谷、相馬も最終ラインに下げて、5-4-1気味に入ってきました。その5人の最終ラインで、浦和と数的同数を保つ狙いでしたが、浦和は関根が非常に好調で、対面の相馬に対して個人技で完勝していました。

そのため、浦和は神戸の最終ラインの裏に何本もクロスを配給することができていました。それが決まれば浦和は勝てると確信していました。武藤や李が飛び込むもののなかなか合わせられませんでしたが、神戸が中盤の4人を前に出すことができず1トップのレアンドロが孤立していたので、レアンドロについていた那須が変なミスさえしなければ大丈夫だろうという試合でした。

得点は意外にも、真ん中の崩しでした。3バックで浦和の1トップ2シャドーを抑えるつもりだった神戸ですが、浦和が複雑にポジションを変えて、スルーなどを多用する攻撃にマークがずれる場面が目立ちました。そんな、攻撃面の工夫が、興梠がゴール前でぽっかり空いたところに李がスルーパスを出し、浦和の先制点の場面につながりました。

その後、好調な李が2点目を決め、浦和優位にゲームは運びますが、このゲームが分かれたのは神戸DF三原の退場です。1枚イエローをもらっている三原が、李の個人技に対応が効かず、李のユニフォームを引っ張って2枚目のカードをもらって退場しました。ベンチのネルシーニョ監督の指示は「4-4-1」でした。結果はこれが裏目でした。

最終ラインを5人にして、ようやく止められるかどうかの浦和に対し、やはり4人に最終ラインが減るとスペースを多く与えることになり、宇賀神にロスタイムに失点して、事実上このゲームは終わってしまいました。ネルシーニョは、後半頭にDFブエノ、MF高橋峻希を投入して3-5-1に布陣を変更し、無理に勝ちに行くギャンブルは打たずに守備を落ち着かせてゲームを落ち着かせる采配を採ります。

勝たなければ終わりの天皇杯でなぜ?と思うでしょうが、外国人監督の中には敗色濃厚になると、勝つことより試合の形を整えることを重視する采配をする監督もいます。ネルシーニョもおそらくそうだったのでしょう。それを見て、浦和は後半は落ち着いてボールを回し、ゲームは3-0と浦和の勝利に終わります。

浦和にとって、天皇杯の準決勝は久しぶりで、どんな試合になるか楽しみにしたいと思います。
コメント (2)
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