Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

バルサに対する相手の対策(ローマ対バルセロナ)

2015-12-04 20:44:37 | ワールドサッカー
風邪で実現したワールドサッカーのビデオのはしごですが、第二弾は欧州CLのローマ対バルセロナです。9月に、スカパーが欧州サッカーの無料放送をしていた時期に撮り貯めていたビデオですが、バルセロナがクラブW杯で来日する前に見ておきたいという理由で、優先順位トップでした。

この試合はローマのホームゲームで、1-1の引き分けでした。敵地でも勝ち点3を取りに行くバルサにしては意外な結果ですが、この試合はグループリーグなので、敵地の試合は引き分けの勝ち点1でもいいとバルサ側が判断した理由もあると思います。この試合では、バルサにどういう対策を立てるか、ローマ側の目線で見ると面白い試合でした。

以前、グアルディオラ監督時代に黄金時代を作ったバルサは、高い位置でキープして圧倒的なボール支配率を武器にするスタイルでした。このスタイルを、後任のビラノバ監督、マルティノ監督とも継承しようとしましたが、相手に対策を立てられて欧州CLでは4強、8強という結果でした。その対策は、この試合にヒントがありました。

それは、高い最終ラインの裏のスペースを俊足FWで狙うというものです。この試合では、ローマの右ウイング、エジプト代表のサラー(11番)の俊足が冴えていました。かつての野人岡野のように、アバウトなパスでも圧倒的な身体能力で追いかけてくれる、これを見てバルササイドも左SBアラバをある程度守備的にして、サラーを監視する必要が出ました。

また、バルサが誇る、メッシ(10番)、スアレス(9番)、ネイマール(11番)の3トップも脅威です。その対策として、ローマは4バックを中央に寄せて、DFの間のスペースを可能な限り狭くするという対策を立ててきました。タッチライン際はどうしても空きますが、そこはFWのファルケ(14番)、サラーが帰陣してカバーしていました。時と場合によっては6バックにしてでも守るというものです。

このやり方では、0-0の時間を可能な限り長くするのがローマ側のゲームプランだったと思いますが、一瞬ファルケの戻りが遅れたタイミングにラキティッチ(4番)が攻撃参加して、彼のクロスからスアレスがヘディングでゴールしてバルサが先制します。しかし、ローマDFフロレンツィ(24番)に驚異的なロングシュートが飛び出して引き分けに持ち込んだ試合でした。ローマとしては成功したプランでしょう。この手は、クラブW杯の相手も使ってくる可能性があると思います。

バルサ側からの視点は、あとで書きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クロップ監督の手腕(マンチェスターC対リバプール)

2015-12-04 11:28:30 | ワールドサッカー
今日は風邪で会社を休んでおり、こんな時間の更新です。こういう、会社を休んでいるときは、撮り貯めたワールドサッカーのビデオを見るには絶好のタイミングです。そのため、NHK-BSで放送していた、イングランドプレミアリーグ、マンチェスターC対リバプールのビデオを見ていました。

イングランドでは、3バックのチームはほとんどないので、私の好きな異なる戦術の攻防戦は見られませんが、それでも見どころは十分ある試合でした。それは、リバプールに就任した新監督、ドイツ人のユルゲン・クロップ氏の戦術が見られたからです。クロップ氏はドルトムントを率いて黄金時代を作った監督で、昨年の成績不振で退団してフリーでしたが、やはりまだまだ監督業に情熱は残っていたことが、この試合を見ればわかりました。

それはリバプールの動きでわかりました。クロップ氏はドルトムント時代は激しいプレッシングサッカーでした。これまで、堅守速攻で欧州CLを優勝した実績もあるリバプールが、このクロップ氏の指導ですっかり変わっていることを感じます。シティのDFラインに対し、リバプールは前からFWフィルミーノ(11番)、MFコウチーニョ(10番)、MFミルナー(7番)、MFララーナ(20番)を先兵に、何人もでプレスを掛けて高い位置で奪うサッカーを見せました。

リバプールは前監督のロジャース氏を解任して、クロップ氏は途中就任なので、これだけの戦術を短い時間で植え付けたクロップ氏の手腕を感じます。もちろん、リバプールといえども体力が無限なわけではないので、プレスに行かない時間は明確に分けていました。そういうところも、欧州サッカーの奥の深さです。

シティは解説の戸田和幸氏によれば、ヤヤ・トゥーレ(42番)の守備力を狙われました。ヤヤ・トゥーレは確かに芸術的なスルーパスや強烈なシュート力を持つ、攻撃的なボランチですが、戸田氏によれば守備に切り替わるところで戻りが遅いとの指摘です。そこを、リバプールがプレスに行くと数的不利を作られるので、この試合の4-1というスコアになりました。後半、ヤヤ・トゥーレを下げてフェルナンジーニョ(25番)を入れて守りを固めると試合が落ち着いたので、なるほどと思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする