サガン鳥栖、マガト監督にオファー

今日の埼玉新聞によれば、J1のサガン鳥栖がドイツの名将、フェリックス・マガト氏にオファーという話があります。マガト氏はブンデスリーガ1部のそうそうたるチームを指揮した経験のある62歳で、長谷部誠をボルフスブルク時代に、内田篤人をシャルケ時代に指導した経験があります。

この監督のことは、長谷部の著書「心を整える」に記述がありました。選手とは対立しがちな監督で、「彼が来季も監督を続けるなら俺は移籍する」とある主力選手にこっそり打ち明けられたと長谷部は書いています。それは、厳しい指導方針が理由でしょう。長距離走のメニューを課すときに、マガトは事前に距離を明らかにしてくれないので、個人的には嫌いではないという長谷部も「距離がわかればペースがわかるが、いつゴールだかわからないのは辛い」と悲鳴も上げています。

そんな厳しい監督ですが、鳥栖のチームカラーには合うかもしれません。理由は鳥栖というチームが精神力を前面に出すチームで、以前の尹晶渙監督時代に「うちはJリーグで一番きつい練習をしている」と選手が口にするなど、体力面には自信があるチームだからです。マガト氏の獲得は新規スポンサーから得た資金で行うという報道で、鳥栖はもっと上を目指すという方針を示すための獲得という話です。

中国のリーグからもオファーがあるそうなので、すんなりと鳥栖に決まらないかもしれません。こういうタイプはかつて、千葉を率いたイビチャ・オシムが成功したことがあるので、実現すれば鳥栖は手ごわいチームになると思います。