旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

アメリカ先住民のすまい

2011-05-31 12:00:00 | 
著者はL.H.モーガンという人らしい。岩波文庫。

なんでも、L.H.モーガンという人は「古代社会」という論文で有名らしく、
その後編、というか、1つに出来なかった残りの部分がこれらしい。

ともあれ、タイトルのとおり、アメリカ先住民のすまい、のタイトルのとおりに、
新大陸発見時にアメリカにいた先住民、所謂インディアンの暮らしについて、
かなり細かく、詳細に書かれたもの。
すまい、となっているんですが、すまい、という住居を知る上で必要になるため、
インディアンの部族、氏族、胞族などの基本的社会構造。
それに伴っての家族関係、親戚関係のあり方を紹介し。
そしてそれから導かれる彼らの暮らしぶり、住居の解釈がしっかり書かれている。

当時の彼らの暮らしから、一家族や個人で家をもち、維持する事が極めて難しいため、
基本的に住居は数家族が共同で住み、内部の部屋によって区切られるとか、
かまどの構造、数、そして彼らの歓待のしきたりから、
家の家事の仕切りをしていたのは女系の人であるなど、
興味深い事がたくさんあって、その手のものに興味がある人にはたまらないないようでした。


ただ、毎度の事ですが、あいもかわらず自分の浅学により、
アメリカ先住民の部族名をぽんぽん出されてもあまり把握できなかったり、
アメリカ大陸の河川や地名の名前も然りだったり、
そもそも、北アメリカ大陸+中央アメリカ全体にわたるインディアンの本なので、
範囲が広すぎるだろう、って言う位だったり、色々難しい部分はあったのですが。
後は、作者が19世紀の人なので色々と情報が古いとかもありましたし。

それにしても、その手のものに興味のある人には面白いものでした。
「古代社会」も機会があれば読んでみたいなぁ。

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