させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

舟を編む

2014-04-06 00:00:16 | 日々のこと


小林薫を

舐めるように

眺めたい!
(笑)


それだけの理由で

借りてきた

「舟を編む」


下心は

満たされつつ

それ以上に

コトバを愛するコトを

もっともっと

噛みしめていきたい

そう思わせるような

静かな感謝を

抱かせてくれる

作品だった


長い月日のなかで

気が遠くなるような

緊張感と集中力を

持って

創り上げられる

辞書は

大切なヒトとの

関係性や

距離感を

図り築いていくコトにも

似ている

幾度も

堂々巡りのようだけれど

些細なコトバも

確認してみたくなる

確認しないと

不安になる


正しいコトバだけが

必要な訳ではなく

誤った使い方の

コトバの方が

より複雑な感情に

近しく感じるコトもある


美しいコトバが

誰かを傷つけ

醜いコトバに

救われたりも

あり得るのだ


辞書の中では

そして

この世界の中では


知りたいと

思うコト

残したいと

思うコト

繋がりたいと

思うコト


それが

すべての

原動力となる


ところで


「舟を編む」



その意味とは


「辞書は言葉の海を渡る舟

編集者はその海を渡る舟を編んでいく」

というコトだそう


辞書を

恋愛に


編集者を

恋人たちに


置き換えてみると

生きるコトは

関わり合えると

いうコトは

奇跡であり

至福というコトバに

尽きる


辞書を

パラリと

捲ってみたく

なってきたな


我想ふ君を


そんな書き出しで

恋文など

綴ってみたく

なってきたよ

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