考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

紙の辞書と電子辞書

2010年02月19日 | 教育
 紙の辞書と電子辞書について、あれこれ言われている。どっちが便利とか、どっちがいいとか。生徒にどちらを使わせるとかを含めて。電子辞書の使い方を習熟していないから、生徒に指導できないとか。
 私は子供は紙の辞書を使うべきだと思っている。
 理由は簡単だ。
 紙の辞書はさまざまな点で使う人を変容させる。対して電子辞書は、あくまでも「便利な道具」であって、使う人を変容させる要素が極めて少ない。
 子供は、自分が変わるために勉強をする。彼らが辞書を引くのは、単に、道具として辞書を引くのではない。紙の手触り、匂いだけでも五感を刺激する。zooが辞書の後ろの方にあることを知る。thatという誰でも知っている単語が、辞書の説明では何ページにもわたることを体感的に俯瞰的に知る。ちょっとした単語を調べると、独りでにその語に関係のある語もない語も、近くにある語句ならただそれだけの理由で目に入ってくる。世界が思わぬ方向に広がる。自分が求めているもの、それ以上の世界がこの世にあることそのものを知る。
 これが出来るのが紙の辞書である。

コメントを投稿