真性ゆとり世代は、どうやら「練習不足世代」のようである。
勉強は、勉強をして理解する、わかる、これを第一段階とすると、ここで終わってはいけない。カルチャーセンターの講話ではないのだ。いわゆる「学校の勉強」では、「わかった」の次に、わかったことを「習得する」という第2段階に入らなければならない。「わかった」だけでは決して出来るようにならないからだ。このとき必要とされるのは、練習、練習、ひたすら練習、つまりは忍耐力である
しかし、彼らにとってはどうやら「わかる」ことが最大の目的になっているようである。「わかる」ことに、しかもなるべく容易にわかることに全力を尽くす。だから、わかりやすい授業を求めるのだとも言えよう。よって、いったん「わかる」という段階を過ぎれば、目的の大半を達したことでほっとし、安心し、全ての活動が終わるのだ。第2段階、目標の「習得」まで行き着かないのである。授業の反応ほどの結果が出ないのはだからではないか。
彼らはバカではない。ちゃんとした能力の持ち主で、話をすれば受け答えも(言葉遣いは幼稚ながら)内容はまずまずである。なのに、随分と出来が悪いように思われるのは、「習得する」ことを知らない、或いは習得の方法を知らないからだとしか考えようがない。
中学校でも、ひょっとしたら小学校でも、「ちゃんと練習して習得する」或いは、「習得するために練習をする」ということをやってこなかったのではないか。あまりにもお粗末である。
だから、せっかくの「理解」が腹の底に落ちないままに次の高次元単元に進み、どんどんあやふやになっていく。ぼんやり、なんとなく、という理解の仕方も増える。やることに確実性がないのである。それでも、説明を聞けばちゃんとわかるから、自分では更なる学習の必要性を感じない。で、いざ、問いに向かうと、できない。それでも、全くできないわけではないから、自分ができたところだけに着目して(近頃の生徒は、テストなどが返却されると○を目で追い、×を見ない。)、「できた」と安心する。
う~む。どう見ても、ますます確信を持つ。
勉強の目的が「わかる」で終わっていけないのである。きちんと「習得する」まで、しっかりとやれ。一に練習、二に練習、三、四がなくて五に練習。忍耐力、継続力、習慣力。
書き込み式問題集で、「一回やって終わり」が染みついてるのだろうなぁ。あ~あ。ノートにやれ、ノートに。同じことを繰り返しやるんだ。習得の秘訣はそれしかない。ここに「効果的」も何もない。実行あるのみである。勉強はカラダでするのだ。
追記:
きちんと言われたとおりにできる子は、ちゃんとできるものです。でも、たぶん、「言われたとおりにする」価値を知らない子がそもそも多すぎるような気もする、ということです。何のための学校か。
勉強は、勉強をして理解する、わかる、これを第一段階とすると、ここで終わってはいけない。カルチャーセンターの講話ではないのだ。いわゆる「学校の勉強」では、「わかった」の次に、わかったことを「習得する」という第2段階に入らなければならない。「わかった」だけでは決して出来るようにならないからだ。このとき必要とされるのは、練習、練習、ひたすら練習、つまりは忍耐力である
しかし、彼らにとってはどうやら「わかる」ことが最大の目的になっているようである。「わかる」ことに、しかもなるべく容易にわかることに全力を尽くす。だから、わかりやすい授業を求めるのだとも言えよう。よって、いったん「わかる」という段階を過ぎれば、目的の大半を達したことでほっとし、安心し、全ての活動が終わるのだ。第2段階、目標の「習得」まで行き着かないのである。授業の反応ほどの結果が出ないのはだからではないか。
彼らはバカではない。ちゃんとした能力の持ち主で、話をすれば受け答えも(言葉遣いは幼稚ながら)内容はまずまずである。なのに、随分と出来が悪いように思われるのは、「習得する」ことを知らない、或いは習得の方法を知らないからだとしか考えようがない。
中学校でも、ひょっとしたら小学校でも、「ちゃんと練習して習得する」或いは、「習得するために練習をする」ということをやってこなかったのではないか。あまりにもお粗末である。
だから、せっかくの「理解」が腹の底に落ちないままに次の高次元単元に進み、どんどんあやふやになっていく。ぼんやり、なんとなく、という理解の仕方も増える。やることに確実性がないのである。それでも、説明を聞けばちゃんとわかるから、自分では更なる学習の必要性を感じない。で、いざ、問いに向かうと、できない。それでも、全くできないわけではないから、自分ができたところだけに着目して(近頃の生徒は、テストなどが返却されると○を目で追い、×を見ない。)、「できた」と安心する。
う~む。どう見ても、ますます確信を持つ。
勉強の目的が「わかる」で終わっていけないのである。きちんと「習得する」まで、しっかりとやれ。一に練習、二に練習、三、四がなくて五に練習。忍耐力、継続力、習慣力。
書き込み式問題集で、「一回やって終わり」が染みついてるのだろうなぁ。あ~あ。ノートにやれ、ノートに。同じことを繰り返しやるんだ。習得の秘訣はそれしかない。ここに「効果的」も何もない。実行あるのみである。勉強はカラダでするのだ。
追記:
きちんと言われたとおりにできる子は、ちゃんとできるものです。でも、たぶん、「言われたとおりにする」価値を知らない子がそもそも多すぎるような気もする、ということです。何のための学校か。
凄いですね。結局、私は何語もできないようなものです。(笑)元々何かしらの言語感覚というか、言語能力もあるでしょうが、外国語学習は「才能」のように思います。
>>やっぱり単語をひとつひとつ記憶しなければならないようです。
生徒も、こういうことに気が付いて、地道に努力してくれればいいのですが。。。
ドイツ語は「理科系だから」と選択したのですが、理科系への失望から、嫌になったのです。それに対するアンチテーゼとしてあこがれてフランス語をまなびました。仏文科にいくつもりでした。行ったのは工学部都市工学科でしたが。ロシア語は、ロシアという国の実力に敬意を表したから、学んでいます。
「英文解釈教室」、ウチにもありますよ。私のではありませんが。定価1000円也。(笑)
パラパラと見ると、ホント、そうですね。文構造中心。
「前置詞が付いている名詞は主語にならない」とは生徒によく言います。「よくある例外は、数量を表すalot of などが付いているとき」も加えて。In Europe people eat ~. のような文を彼らは「ヨーロッパの人たちは~」と訳します。文頭副詞(句)は、何かとの対比になっていることが多いので、(まあ、たとえそうでなくても・笑)やはりこれはまずいと。。ウチのレベルの生徒の場合、この間違いは非常に多いです。
私は文構造に関する規則性を捜すというか見つけるのが好きだったので、上記前置詞云々もそうでした。
まあ、でもこの頃は、そんなに複雑な文構造は出ないし。(というか、第一ウチは受けないし。笑)でも、巷の英語には、一瞬「?」と思うのがありますね。(あ、恥ずかし。)
今は、読解に関しては「どんどん右へ読む」というのもよく言ってます。選択肢問題なら、考え込んで読むより、どんどん読む方が、ウチレベルの場合は、点に繋がる気もするので。
ちょっと関係ないですが、抽象的な概念を学ばせるなら、英語よりフランス語がきっと適してますよね。
支離滅裂で済みません。
また、ドイツ語の場合、極めて論理的な文法ですので、フランス語とは違った意味で、抽象・論理思考に向いていると思います。
そこへ行くと、日本語の情緒的なことと言ったら、特筆ものです。
うっっ。(笑)パンセは、日本語訳を、買ったことがあるかな?ないかな?見たかな?という不調法者ですみません。
何というか、英語には、まさに日本語の大和言葉と漢語のような違いがありますが、第2の授業でフランス語を読んだとき、単純な易しいお話なのに、(当たり前ですが・笑)英語で言えばラテン系の難しそうな言葉しか並んでなかったのがとっても新鮮でした。
何かで、フランスでは哲学の語彙と日常の語彙が同じだから、ラジオ放送の哲学の話を街中のふつーのおじさんおばさんが聞くことができると読み、ってことは、抽象と具体を一致させやすいんだと思いました。哲学が難しいのは、コトバの抽象性が大分絡んでます。
そういえば、今度光文社から出た古典の新訳のカント、積ん読状態ですが(笑)、パラパラ捲ると、読めそうな感じです。(漢語って、やはり「外来語」なのかなぁ。。。従来からの哲学用語は、また固有の意味があるのもありましょうが。)
日本語の情緒性は、四季の変化や世間重視の人間関係によるのかしら。(演歌の主題が恋愛ばっかりも関係するのかなぁ。。)共にコロコロ変わること甚だし。
すみません。レベル低くて。しかも、ただ思いつきを書いただけで。。。
わかって安心、パッと見のわかりやすさだけを求めるという風潮は、企業でも蔓延しきってます。ほりさんが言われていることは、会社の中でもそっくり当てはまっているように思えて、ドキッとしました。
とても興味深い記事が多いので、これからも読ませていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
おおっ。「考える人」の定期購読者なのですね~。どんなお話でしたか~♪♪ 私、大の養老ファンです♪
「わかりやすさ」は、要は、納得させ、自分の要求を呑ませる側の論理であって、少なくとも学生、子どもが自分の能力を向上させることを目的とするものではないと思っています。「考えさせない秘訣」でもありましょうか。
日本人は、どんどん思考力を奪われているようです。
私のブログ、たぶん「合う人」と「合わない人」がくっきり別れるブログだと思ってます。(笑)
こちらこそどうぞよろしくお願いします。