考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

話し言葉は敬体でしょ、NHKさん

2006年07月04日 | 生活
 4月以来、NHKの夜9時からのニュースが嫌でたまらなかった。画面に顔を出すアナウンサーはまだともかく、男性と女性、声だけの出演のニュース報道、解説が、常体で語られていたからだ。
 「何々だった。何とかだったのだ。何何したのは、何々。何々だからだった。」

 「ばかやろー!!!」と怒鳴りたいくらいである。「ニュースはドラマじゃない!」

 勘違いしているのではないかと思った。「プロジェクトX」まがいの語り口だったのではないか。プロジェクトXは、既に終わったことで、評価が定まり、しかも、好意的な評価を受けた内容である。ところが、毎日の報道は違う。悲惨な事件も多い。それを、ぶっきらぼうな常体で、「~だ。~である。」と口調はなんということだ。人をバカにしてるようなものではないのか。目の前にいる人に向かって、「これは何々だ。」と言う人は誰一人としているまい。必ず、「これは何々です。」と言うはずである。その当たり前の感性が、NHKにないのか。何でも新しい試みであれば良いというものでもないだろう。私は腹立たしくてならなかった。以来、9時になったら、私はなるべくチャンネルを変えることにした。

 昨日か一昨日かに気が付いたのだが、女性の声だけだったかもしれないが、やっと敬体に戻って(?)いた。しかし、男性の声はまだ常体だった。それで、きょう「やっと」男性女性共に敬体で、「~でした。~です。」で話している。(現在進行形だね。)

 それでも、やたら感情的に口調を変えている。ニュースだろ? そんなに感情移入をするものではないだろうに。随分昔、ある日の夜中、それはラジオのニュースだったが、青年海外協力隊の隊員が赴任先のアフリカかどこかの国で自動車事故で亡くなった、という内容を放送していた。そのときは若い女性の声だったが、あまりにも素っ気ないというか、人ごとというか、恐ろしいほど淡々とした言い方だった。血が通っていないようで、何だかやりきれない気がしたのを思い出す。ここまでいくのはどうかと思うが、近頃、NHKのニュース報道で感情に訴える声が多い(気がする、なんとなく)。そんなところに妙な「個性」を出さないで欲しい。あー、やだやだ。

 それでもう一つ、敬体でも、話し言葉では「体言止め」を濫用しないで欲しい。これは、今日も多用されている。気分が悪くてしようがない。ニュースを読みながら、自分で酔ってるんじゃないのか、くらい言いたくなる。体言止めは、話し言葉ではない。きちんと「です。」「ます」をつけなさい!(日本語の乱れは、若者の変な言葉ばかりじゃないよ、これじゃ。)

 ついでに、7時のニュースでも、最初はいきなり「何々でした」と結論から始まる。場合によっては、何のことかを思い出さないとわからない。それでもニュース報道か。

 ドラマ化するな。現代人は、そんなに事件に飢えているのか。ああ、腹立たしい。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
チィース!! (Damien)
2006-07-05 21:20:06


 shooting_stars様の「おはようさま」に惹かれて書き始めちゃいました。



 で、NHKで気になるのは、「みなさまのNHK」から「みなさんのNHK」に変わってしまったことです。



 税金のように契約料金を集めるのだとしたら、勝ち組エリート集団の権力が野放しにならないことを・・・。

返信する
気が付いてない~ (ほり(管理人))
2006-07-05 21:40:55
Damienさん、コメントをありがとうございます。



これは気が付きませんでした~。

病院に行くと、「患者様」で、これは気味悪いです。(笑)



返信する
私も同意見です (arabo)
2011-08-09 05:10:03
この意見、全く同感です。特に女性の声でこれをやられるとイライラします。きちんと敬体を用いているのはもはや日テレだけのようです。
これと相まって会話をわざわざ字幕にする手法。「足を運んで下さる御客様のために」と話しているのに字幕では「着てくれる客のために」などとやっている。この間にCMが10本。本当に配慮の欠如を感じます。
返信する
ようこそ (ほり(管理人))
2011-08-09 19:50:38
araboさん、ご訪問&コメントをありがとうございます。

相変わらず、体言止めは多いように思います。

それから、アナウンサーではありませんが、近頃すごく気になるのが、自分の親を差しての「おとうさん」、「おかあさん」と言う表現です。
ジェロの「おばあちゃん」くらいから、増えてきた気がします。タレントさんで、自分の親を「父」「母」というのを聞きません。
生徒も、平気で「おとうさんんが・・」などと言います。
小学校で、教えてないのでしょうかねぇ。

字幕は、どこで読んだっけ? テロップが出るようになって、子供の「聞く力」がなくなったと書いてますね。
「バリアフリー」は、必要がない人によって、能力の伸長を阻害します。
返信する

コメントを投稿