物理の先生から、初歩的な問題集を貰った。やってみたかった。
私は高校生の時、物理ができなかった。どう勉強をしてもできなかった。他の科目は、勉強すれば、それなりになんとかなった。でも、物理だけはどうしようもなかった。
物理は難しい。数学よりも難しい。
数学は、与えられた条件の全てを活かして組み合わせて当てはめれば、なんとなく解法に至る気がする。でも、物理は、そこに生活感覚のような何かが加わらないといけない。その生活感覚が、どうやら私には欠けているらしい。落下するエレベーター内が無重力になる理屈が、感覚的にわからない。「身体がふわっとなるでしょ。」と言われても、確かにそうなるのは感じて分かるのだが、それでも、とにかく頭が「ふわっ」を理解しない。きっとバカだ。
高校の時、物理ができなかったから理系に行くのを止めた。力学が分からないのだからお話にならない。それがずっとトラウマ?になって、でも、養老先生から、物理は人間が世界をどう見るかという世界観の一つだと聞いて(読んで)、目から鱗でもあり、(自分が物理ができなかったからこそかもしれないが、)物理学には以前から並々ならぬ関心を持っている。で、また、自分が何故あれほど物理ができなかったのか、知りたい気持ちもある。
この世を去る前に、常識的な範囲で良いから物理を理解したい。前々からそう思っていて、(今年は少々ヒマなはずなので、)「よし、今がその時だ」と、問題集を貰った。
物理をやると、できない生徒の気持ちがよく分かる。
説明を聞くと、そのときだけわかったような気になる。でも、全然。あとでやり直そうとしたときには、説明を聞く前の自分に戻っている。脳味噌の回路が繋がっていない。
それに、たとえば、こんな具合。重力加速度gをグラフに書くと、定数だから、傾きのない線。で、積分すると1次関数。さらに積分すると、2次関数になる。それは、数学として、「そーゆーものだ」と言うことで、分かる。で、私が分からないのは、積分すると、どうして速度になり、距離になるのかがわからない。グラフを書くと、それが速度を表していて、それが距離を表すようであることは推察できる。世界は、きっと美しい数式で表すことができるのだろう。ここはそれで止めておくべきことかもしれない。が、なぜか、私はついつい逆方向に考えるようで、(でも、それでも良いのかもしれないが)行き詰まる。「何故2次関数が距離を表すの?」たぶん、必然性が感じられないのだろう。この辺りが物理的生活感覚のなさに違いない。「なるんだ」と言われても私の脳味噌が拒否をする。私の物理学の脳味噌は、根本からずれている。
もーほんと、バカとしか言いようがない。
勉強ができる条件の一つに「それはそーゆーものだ」という理解があるだろう。どんな教科でも「条件」が付く。ここで言う「条件」は、別に小難しいものではなくて、「あ」は[a]と発音するとか、その程度でもいいのだ。それをいちいち、何故これは[a]と発音するのだとか言い始めたら、勉強はできない。絶対にできない。英語が苦手の生徒には、そこんところですでに詰まる生徒がいる。まあ、要するにそういう分野のキャパシティが小さいのだ。だから飲み込めない、わからない。
生徒に、制服をきちんと着るよう指導しようとしても、何らかの意図と思慮に基づいて故意に変化させている生徒は別として、たいていは、注意すれば、受け入れて直す。これ、本人の性格や育ちも当然あるが、能力ともかなり大きく関係する、間違いなく。
「受け入れられない」のは、受け入れた後の自分の再構成ができないからだろう。何かが自分の中に入ったら、自分は変わる。だけど、入るところもないから、自分はそのまま、変わらないし、変われない。
こーゆーときは、繰り返し繰り返し思いこませるしかない。それで、アタマに回路ができれば何とかなるはずだ。生徒に繰り返し言い続けると、最初は嫌がっていてもそのうちそうなるみたいに。コマーシャルを見続けると、その商品を買うのも広い意味では同じだろう。
というわけで、私の物理学は前途多難である。
私は高校生の時、物理ができなかった。どう勉強をしてもできなかった。他の科目は、勉強すれば、それなりになんとかなった。でも、物理だけはどうしようもなかった。
物理は難しい。数学よりも難しい。
数学は、与えられた条件の全てを活かして組み合わせて当てはめれば、なんとなく解法に至る気がする。でも、物理は、そこに生活感覚のような何かが加わらないといけない。その生活感覚が、どうやら私には欠けているらしい。落下するエレベーター内が無重力になる理屈が、感覚的にわからない。「身体がふわっとなるでしょ。」と言われても、確かにそうなるのは感じて分かるのだが、それでも、とにかく頭が「ふわっ」を理解しない。きっとバカだ。
高校の時、物理ができなかったから理系に行くのを止めた。力学が分からないのだからお話にならない。それがずっとトラウマ?になって、でも、養老先生から、物理は人間が世界をどう見るかという世界観の一つだと聞いて(読んで)、目から鱗でもあり、(自分が物理ができなかったからこそかもしれないが、)物理学には以前から並々ならぬ関心を持っている。で、また、自分が何故あれほど物理ができなかったのか、知りたい気持ちもある。
この世を去る前に、常識的な範囲で良いから物理を理解したい。前々からそう思っていて、(今年は少々ヒマなはずなので、)「よし、今がその時だ」と、問題集を貰った。
物理をやると、できない生徒の気持ちがよく分かる。
説明を聞くと、そのときだけわかったような気になる。でも、全然。あとでやり直そうとしたときには、説明を聞く前の自分に戻っている。脳味噌の回路が繋がっていない。
それに、たとえば、こんな具合。重力加速度gをグラフに書くと、定数だから、傾きのない線。で、積分すると1次関数。さらに積分すると、2次関数になる。それは、数学として、「そーゆーものだ」と言うことで、分かる。で、私が分からないのは、積分すると、どうして速度になり、距離になるのかがわからない。グラフを書くと、それが速度を表していて、それが距離を表すようであることは推察できる。世界は、きっと美しい数式で表すことができるのだろう。ここはそれで止めておくべきことかもしれない。が、なぜか、私はついつい逆方向に考えるようで、(でも、それでも良いのかもしれないが)行き詰まる。「何故2次関数が距離を表すの?」たぶん、必然性が感じられないのだろう。この辺りが物理的生活感覚のなさに違いない。「なるんだ」と言われても私の脳味噌が拒否をする。私の物理学の脳味噌は、根本からずれている。
もーほんと、バカとしか言いようがない。
勉強ができる条件の一つに「それはそーゆーものだ」という理解があるだろう。どんな教科でも「条件」が付く。ここで言う「条件」は、別に小難しいものではなくて、「あ」は[a]と発音するとか、その程度でもいいのだ。それをいちいち、何故これは[a]と発音するのだとか言い始めたら、勉強はできない。絶対にできない。英語が苦手の生徒には、そこんところですでに詰まる生徒がいる。まあ、要するにそういう分野のキャパシティが小さいのだ。だから飲み込めない、わからない。
生徒に、制服をきちんと着るよう指導しようとしても、何らかの意図と思慮に基づいて故意に変化させている生徒は別として、たいていは、注意すれば、受け入れて直す。これ、本人の性格や育ちも当然あるが、能力ともかなり大きく関係する、間違いなく。
「受け入れられない」のは、受け入れた後の自分の再構成ができないからだろう。何かが自分の中に入ったら、自分は変わる。だけど、入るところもないから、自分はそのまま、変わらないし、変われない。
こーゆーときは、繰り返し繰り返し思いこませるしかない。それで、アタマに回路ができれば何とかなるはずだ。生徒に繰り返し言い続けると、最初は嫌がっていてもそのうちそうなるみたいに。コマーシャルを見続けると、その商品を買うのも広い意味では同じだろう。
というわけで、私の物理学は前途多難である。
私の理解からいうと,例えば,重力は,数式の前に,「重力とはなにか」「なぜ発生するか」という,「力の場」の原理的イメージがまず大切だとおもいます.
私は小学校の2-3年のときに,竹橋の科学技術館(だったと思います)で,重力場のイメージが直感的に判る模型を見た記憶があります.
良さそうな参考書がないか,少し探してみましょう.
問題集は、本当に初歩的、これ以上簡単なのはありません。解説も豊富です。
力など、矢印をどのように考えたら良いのかがわからないのは、イメージできないからでしょう。
物理が得意な人の「常識」が、私には「常識」になってないんですよね。
まあ、ぼちぼちやっていきます。
と言いながら、いつもと違う本屋に行ったら「高校数学で分かるシュレディンガー方程式」という本を見つけて。タイトルだけで買ってしまいました。我ながら大胆。(爆笑)
下手な,大学の1年の教科書よりも,内容が濃かったりします.:-P
物理は,大学で物理の先生になる人以外は,原理をしっていれば「計算できなくても良い」ことが沢山あります.
一番大事なことは,原理や原則とそのイメージ(ポンチ絵的なもの)だと思います.
ここしばらく試験や成績提出等で忙しいので、ちょっと時間ができてからになりますが、読んでみます。
昔より、つまりのわたしの高校時代(50年以上前)より、教科書が難しいように思うのだが、物理学が進歩しているせいか?
将来、勉強しなくても、知識を直接脳細胞に植え付ける方法が発明されないだろうか?
間違いなく日本語で書かれた教科書のはずなのに、日本語とも思えない。
中学校の理科1分野も物理の内容を含んでいるけど、こっちはまだわかる。
なのに高校の物理が全く分からない不思議。
化学は結局暗記科目なので努力が結果に反映されやすいのだろう。
数学も物理と同じようなものだが、おっしゃる通り、
「数学は、与えられた条件の全てを活かして組み合わせて当てはめれば、なんとなく解法に至る気がする。」
なのだろうか。