近くの中学校で
下中恵子さんの朗読を聴く会が開かれた。
「つるちゃん」(金城明美=文・絵)
と
「大人になれなかった弟たちへ…」(米倉斉加年)
戦争で家族を失った悲しみと
平和を希求する作者の願い。
作者がすぐそこで
わたしたちに語ってくれているように
心に届く。
つるちゃんがなぜ片目しか描かれていないのか。
おとうとのミルクを飲んでしまった
米倉さんの後悔はどれほどのものだったのか。
小さな棺にひざを折っておさめられた弟。
母のつぶやき。
「お前も大きくなっていたんだねぇ。」
母の涙、おねえの涙。つるちゃんの涙。
おにいの涙。
戦争は恐ろしくて悲しい。
下中恵子さんの朗読を聴くと
いつもドキドキする。
去年の3月
卒業していく子どもたちに
下中さんの朗読をプレゼントした。
ありがとう!