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第11回インクルーシブ教育を考えるシンポジウム

2013-02-14 22:30:04 | インクルーシブ・ライフ 

さる2月2日に行われたシンポジウム。

いろいろとバタバタしていたので、報告が遅くなってしまいました。

第1部の講演では、堀先生の思いが語られました。

レジメは使わないで話すということで、

レジメは使わないで話されたのですが、

そのレジメの内容の一部を紹介します。

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インクルーシブ教育実践の創造

(1)避けられないインクルーシブ教育への転換
①学校教育の現状
市民教育が必要、子どもが一市民として育っていない。
差別が温存し、人権教育が建前になっている。

②インクルーシブ教育とは、実は「民主主義教育」
いろんな子どもがいて、その子どもたちが自分の意見を確立していく、
他者の意見を尊重しながら、学び合い、なかま関係とクラス作り、学校づくりを担っていく。

(2)インクルーシブ教育への制度的転換
原則共学体制に制度転換して、特別支援学校を選択する場合は、それを尊重する。


インクルーシブ教育とは
①地域でともに、②これまでの教育の問い直し、③柔軟な学習形態
「インクルーシブ教育」とは、「どの子も受けて立つ教育」。
障害児教育のことだけでなく、障害のあるなしで分けない、ジェンダーフリー、多文化共生、社会的な立場を理由に子どもをわけない、どの子もその子なりのニーズをもつユニークな存在。ちがうからこそ豊かに学び合える。
これまでの教育の在り方全体を見直すことになる。

(3)インクルーシブ教育の実践の創造
①これまでの授業間、教育観の転換を。
「知ることは、本来ワクワクドキドキすること、今このように在ること、それは喜び」
(ボローニア大学のクオモの言葉)

②自立と共生はワンセット
自己決定を尊重すること。どの子にもその子の感じ方、考え方、生き方がある。
自己決定は、子ども同士の育ち合いの中でこそ育つ。

③場を共有すること
みんなの中に自分の居場所がある。見て多くのことを学んでいる。

④これまでの実践にとどまらないで、多様な実践を柔軟に創り出す。
個別学習とグループ学習と集団学習を組み合わせる。
教科学習と豪華学習と統合学習とを関連させる。

(4)インクルーシブ教育を実践するための4つの提案
①教師の意識改革を:なぜ共にと考えるのか?
②子どもの居場所となる教室・学校に
③子どもに問題解決を:ここの主体を尊重し「学び合う子どもたち」への信頼を
④障害のある子もない子も学び合える実践の方法と内容を創っていく。

子どもの価値観がどのように形成されていくか見守ることが大事ではないか
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学校そのものが根本的にそのあり方を変えていかなくてはならないと思う。
でも、受験体制や、教科主義に縛られてなかなか変わることはできない。
でも、いろんな子どもたちと過ごしていて、多様なあり方の追求が大事だと思った。