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  Inclusive・Hearts いま、ここから。

第13回北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会にて

2011-05-30 20:02:39 | インクルーシブ・ライフ 

5月28日(土)は忙しい日だった。

母のところにいく。眠り姫。。。王子様が来たら、きっと目が覚めるよ。

学習会に行く。事務局なので受け付け、その他準備など。

そのままアミーゴの宿泊行事に行く。
留学生と一緒に、池田山の家に泊まる。
食事の準備には間に合わなかったけれど、
夜のイベントタイムに間に合う。

そして、今回13回目になる学習会。

今回は、今年の春、受験にチャレンジし、合格した親子の報告。
これはリベンジ。

実は昨年度も受験したけれど、悔しいことに不合格。
やむなく支援学校にいくことになったけれど、
本人が、支援学校ではなく、フツーに高校生になりたいと思ったので
再度受験。

定時制高校に通うのは難しいと考えたので、生活の場として支援学校に行ったけれど
なんだか納得がいかない。
そこで、再度、全日制の普通科の高校を受験。

「私学ではなく、そして共生推進コースや自立支援コースではなく、
公立高校の普通科を選んだのはなぜ?」という会場からの質問に
「私学は考えていなかった。自宅から近い所に通いたいと子どもが思っていた」
とお母さん。
「高校は楽しいですか?」との質問に、
「はい、クラブ活動とか卓球とかしてうれしいです。」と本人。
「えっ?クラブしてる?」
「はい、ダンスとかぁ、野球とかぁ、サッカーとかぁ。。。。」

高校は入試があって、適格者主義が蔓延してる。
そんななかで、障害のある子どもが普通に生きていくのは、まだまだ難しいこともある。

先生たちがほんとに慣れていない。
でも、子どもたちが、さりげなくフォローする。
今年高校2年になる男の子は、クラスメイトの悩み相談を受けているとも聞く。

障害のある子どもだけに特別な支援をする特別な空間ではなく、
当たり前にフツーに暮らせるところ、
そしていろんな人と出会えるところが
意味と価値のある空間だと思う。

摂津市のコミュニティープラザは、
とても駅近、バリアフリーで素敵なところだった。
昨年出来たばかりだと聞いた。


福島の子どもの20ミリ問題。

2011-05-29 18:34:04 | インクルーシブ・ライフ 

署名したので、その報告の文書が送られてきた。

23日の文科省直接行動も功を奏していると思われる。

それにしても、政府発表の放射線量は、地上18メートルでの測定で、
東京なども実際はずいぶんな放射線量だと聞く。

テレビで専門家と言われる人が、
「実際には100ミリシーベルト以上から、発がんの可能性が出てくるのだけれど・・・」
などとうそぶいている。

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子どもの20ミリ問題で、5月27日、文科省が1ミリシーベルトをめざすとの文書
を発表しました。基準の撤回まではいきませんでしたが、事実上の断念であると
考えられます。これも全国・全世界のみなさまが声を上げてくださった成果です。
ご協力、本当にありがとうございました。
残された問題と課題の解決に向け、取り組んでいきたいと思います。引き続きよ
ろしくお願いいたします。

以下、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(代表 中手聖一)、グリー
ン・アクション、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜
原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan、環境NGOグリー
ンピース・ジャパンで発出した声明です。

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                       2011年5月27日
声明
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文科省:当面の対応として「今年度、年間1ミリシーベルト以下を目指す」
「子ども年20ミリシーベルト暫定基準」事実上断念
福島の父母たち、市民運動が勝ち取った大きな一歩
同時に、文科省の発表は多くの問題と課題を残す
http://dl.dropbox.com/u/23151586/110527_statement.pdf
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本日(5月27日)、文部科学省は、「福島県内における児童生徒等が学校等にお
いて受ける線量低減に向けた当面の対応について」を発表し、この中で、「年間
1ミリシーベルトから20ミリシーベルトを目安とし」としながらも、「今後でき
る限り、児童生徒等の受ける線量を減らしていくという基本に立って、今年度、
学校において児童生徒等が受ける線量について、当面、1ミリシーベルトを目指
す」としました。また、校庭・園庭の空間線量率が毎時1マイクロシーベルト以
上の学校の除染について、財政支援を行うこととしています。

明言こそしていませんが、年間20ミリシーベルトに基づいた校庭等の利用制限毎
時3.8マイクロシーベルトを事実上断念し、棚上げにして、私たちがいままで求
めていた通常の基準値年間1ミリシーベルトを目指すという基本姿勢を文書で示
しました。

これは、5月23日の福島の父母たちおよびそれを支援する多くの市民たちの要請
にこたえたものであり、この間の市民運動が勝ち取った大きな一歩です。
一方で、下記の課題も残ります。

1.「今年度1ミリシーベルト以下を目指す」について
・事故後からの積算線量で年間1ミリシーベルト以下を目指すべき。また、学校
外における積算線量も含めるべき。
・さらに、既に1ミリシーベルトを超えている学校については、表土除去だけで
はなく、学童疎開など、あらゆる被ばく低減策を実施すべき。
・この1ミリシーベルトには、学校給食などによる内部被ばくは含まれていませ
ん。これも考慮にいれるべき。
・内部被ばくに関しては、モニタリングの対象とすべき。
 
文科省が示している「今年度」とは、4月1日からとなり、事故後の3月分は含
まれない可能性があります。また、「当面の対応」では、積算線量計を各学校に
配布し「積算線量のモニタリングを実施する」となっています。マスコミ報道に
よれば、この測定は基本的に6月からとされています。4月以降または6月以降
の評価で「1ミリシーベルト」とするのは不十分です。

2.財政支援を、土壌の汚染低減措置に限っていることについて
・授業停止、学童疎開、避難などあらゆる被ばく低減策について、これらを実行
に移す具体的な措置を示し、財政支援を行うべき。

「当面の対応」では、国による財政支援を土壌の汚染低減措置に限っています。

3.土壌の汚染低減化を毎時1マイクロシーベルト以上に制限していることにつ
いて
・土壌の汚染低減化は毎時1マイクロシーベルト未満であっても必要です。年間
1ミリシーベルトの被ばく以下になるよう土壌の汚染を除去するべき。
・除去した土壌については、東電と国の責任で管理すべき。

「当面の対応」では、財政支援の対象として、校庭・園庭の空間線量率が毎時1
マイクロシーベルト以上と制限を設けています。しかし、毎時1マイクロシーベ
ルトは、事故以前の福島県の平均空間線量の約25倍にもあたり、年間では8.8ミ
リシーベルトにもなります。年1ミリシーベルトを守るためには、セシウム137
で考えれば、土壌1平方メートル当たり40キロベクレル、空間線量では毎時0.15
マイクロシーベルト以下にする必要があります。

なお、今回の問題の根底には、文科省がもつ根強い「安全」神話がありました。
文科省および福島県の放射線リスクアドバイザーは、あたかも100ミリシーベル
ト以下であれば安全であるかのような宣伝を行ってきました。この偏った文科省
および一部の無責任な学者の宣伝を修正していかない限り、問題は繰り返し生じ
るでしょう。

私たちは、勝ち取った今回の大きな前進を、一緒になって行動を起こしてくださ
った全世界の市民の方々とともに確認するとともに、引き続き、日本政府に対し
て、以上の問題の対応および20ミリシーベルト基準撤回を求めていく所存です。

以上

別添:5月27日付「福島県内における児童生徒等において受ける線量低減に向け
た当面の対応について」
http://dl.dropbox.com/u/23151586/monka_110527.pdf

子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(代表 中手聖一)
グリーン・アクション TEL:075-701-7223
福島老朽原発を考える会(フクロウの会) TEL:03-5225-7213
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会) TEL:06-6367-6580
国際環境NGO FoE Japan TEL:03-6907-7217
環境NGOグリーンピース・ジャパン TEL:03-5338-9800

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 国際環境NGO FoE Japan
  〒171-0014 東京都豊島区池袋3-30-8-1F
  Tel: 03-6907-7217  Fax: 03-6907-7219
  Web:http://www.FoEJapan.org

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あふれる緑

2011-05-18 20:25:19 | けしき

毎朝、メイリーと散歩する。

池・山・坂道・原っぱ・竹藪・雑木林
松ぼっくり・梅の実、サクランボ・アプリコット・たけのこ・花々
猫・いぬ・かいつぶり・かいつぶりの卵・ひな
空・雲・光

朝練の学生たちの声

なんだかとってもしあわせな気分になる5月の朝。


みんなといっしょに高校へ~5/28 『北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会』のお知らせ

2011-05-11 09:54:56 | インクルーシブ・ライフ 

お知らせ、遅くなってしまいました。北摂連絡会第13回学習会のお知らせです。

合田さん、情報板の記事、そのまま転載させて頂きます。あしからずご了承ください。

 

 “重度”といわれる障害があっても、普通高校にあたりまえに進学できる可能性を知ってほしい─。「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会では、13回目となる『北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会』を摂津市で催します。

中学卒業後の進路を考えている生徒さんも、保護者のみなさんも、学校の先生も、高校受験・進学の情報を得られる貴重な機会です。どうぞ足をお運びください。

世間には、“点数のとれない”知的障害のある生徒が、高校に行ってどうするのだ、と言う人もいます。でも、昨年から、府立高校で支援員をしている私は、障害のある生徒が他の生徒たちと青春の時間をともにした時の、輝く笑顔を知っています。

Hokusetsu_3

Hokusetsu2
(以下、チラシより)

第13回 北摂「障害」のある子どもの高校進学を考える学習会
みんなといっしょに高校へ

 今年は、私立高校の授業料無償化があいまって、後期受験は41校の府立高校で定員割れがおこりました。この8年間、大阪府教育委員会は定員割れで不合格者を出していません。点数を取る事ができない「知的障害」生徒たちが、この8年間、定員が割れた高校ではありますが、同世代のほとんどの友だちが通う普通高校に合格し、普通に高校生活を送ってきています。今年は多くの高校が定員割れをおこしたので、大阪府教育委員会が8年間努力してきた定員内不合格者を今年も出さないようにと、特別に要望書を提出し、強く訴えてきました。

 今年は、高校受験に取り組んできた多くの方が希望する普通高校に合格することができました。受験に関する必要で詳細な情報を少しでもたくさんの人たちに届けたいと思い、合格した人たちから具体的な話を聞く学習会を企画しました。是非、みなさんのご参加をお待ちしています。

日 時:2011年5月28日(土) 午後1時30分~4時30分

場 所:摂津市コミュニティプラザ

内 容:受験した人の取り組みを聞いて高校進学をめざそう!!
     進路相談にも応じます

手話通訳あります

資料代:200円

主催 「障害」のある子どもの教育を考える北摂連絡会

後援     大阪府教育委員会 池田市教育委員会 豊中市教育委員会
       吹田市教育委員会 茨木市教育委員会 箕面市教育委員会
高槻市教育委員会 摂津市教育委員会 豊能町教育委員会 
能勢町教育委員会 島本町教育委員会
障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議
高校問題を考える大阪連絡会 


「20ミリシーベルト」の撤回を求める緊急要求書に賛同を!

2011-05-10 22:20:39 | インクルーシブ・ライフ 

とても大切なことなので、友人の記事をそのまま転載させて頂きます。長くなりますが最後までお読みください。そしてご協力ください。

子どもの教育に関わるみなさまへ 
「20ミリシーベルト」の撤回を求める緊急要求書に賛同を!

大阪の学校の先生たちが中心になってつくっている『子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会』から、「20ミリシーベルト」の撤回を求める【子どもの教育に関わる立場からの緊急要求書】への賛同の呼びかけです(団体、個人)。

みなさま、ご協力をお願いいたします。

(以下、転載)

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 子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会の伊賀です。以下の呼びかけに是非賛同をお願いします。

<このメールをできるだけ多くの皆さんに転送して頂くようお願いします>

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【子どもの教育に関わる立場からの緊急要求書】

子どもに「年20ミリシーベルト」の被ばくを強要する文部科学省通知(4.19)を撤回せよに賛同をお願いします

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 教職員、保護者、学生、生徒、教育関係諸団体、教職員組合、元教職員など子どもの教育に関わり、関心を持つすべての皆さん。 福島県では文部科学省の「年20ミリシーベルト」という現行の一般人への限度(年1ミリシーベルト)の実に20倍もの「基準」によって子どもたちが放射線の危険にさらされています。 5月2日に行われた「グリーン・アクション/福島老朽原発を考える会(フクロウの会)/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)/国際環境NGO FoE Japan」と文部科学省、原子力安全委員会との交渉では「年20ミリシーベルトが安全という専門家は誰もいない」(原子力安全委員会)ことが明らかになり、「毎時3.8マイクロシーベルト以下は平常に活動していい」などと言うことには何の根拠もないことがわかりました。 しかし、福島県ではこの文科省の基準に基づいて子どもたちが、「普段通りの学校生活」を強要され放射線に被ばくさせられています。文科省は学校現場に「放射線を正しく理解するために 教育現場(保護者)の皆様へ」をおろし、「年20ミリシーベルトが安全である」かのように宣伝し、教職員にもそのように教えさせようとしています。 文科省の「年20ミリシーベルト」についてはすでに市民、保護者から、また諸団体や諸外国から数万もの反対署名が寄せられています。私たちは教育に関わるもの自身がこの問題について公然と抗議の声を上げ、文部科学省に撤回を要求しなければならないと考えます。子どもたちの生命と安全を守ることは教育に携わる者の責務です。

 下記の撤回要求に賛同いただける子どもの教育に関わる諸団体、諸個人は下記アドレスにメールにてお知らせ下さい。(賛同団体は「賛同団体名」を、賛同個人は「お名前と都道府県名、小学校教員または保護者などをお知らせ下さい。個人名はホームページ、メールなどに公表しません。)第1次集約期限は5月21日とします。

 なお、「20ミリシーベルト基準即時撤回、被ばく量の最小化のためのオンライン署名」も始まっています(http://www.jca.apc.org/mihama/fukushima/signature_02.htm)。そちらにも是非ご協力をお願いします。

2011年5月10日子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会

■賛同受付■ メールアドレス eduosaka@gmail.com

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【子どもの教育に関わる立場からの緊急要求書】

 子どもに「年20ミリシーベルト」の被ばくを強要する文部科学省通知(4.19)を撤回せよ

文部科学大臣  木  義明  様

 4月19日、文部科学省は、「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を出し、学校における放射線量の目安として年20ミリシーベルトという基準を、福島県教育委員会や関係機関に通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイクロシーベルト/時に相当するとし、これ未満の測定値である学校については、「校舎・校庭等を平常通り利用して差し支えない」としている。翌4月20日に文部科学省は、「年20ミリシーベルト」を学校、保護者に押しつけるために「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ」なる文書を出した。この中で、「毎時3.8マイクロシーベルト未満の区域-普通に生活して支障はありません」と放射能の危険性を否定している。チェルノブイリ原発事故の被害を過小評価し、まとめとして、「放射能について過剰に心配しない、させないことが大切です」とあたかも放射能が危険ではなく、不安になることの方が問題であるかのようにしめくくっている。 とんでもないことだ。文部科学省の通知は本来避難すべき、被ばくを避けるべき子どもと保護者を学校と地域に縛り付けるものである。子どもの生命と安全を守るべき教職員は、放射能に被ばくしても安全だと教えさせられる。放射能で汚染された学校がそのままなら、子どもは学校だけでなく公園や地域で遊び、知らない間に被ばくをさせられることになる。子どもの生命と安全を守るべき文部科学省が先頭に立って子どもを放射線の危険にさらすことは断じて許せない。私たちは子どもたちを危険にさらすことに心を痛め、不安を感じ苦しんでいる多くの教職員、保護者とともに通知の撤回を要求する。

 文部科学省の通知は現行の一般人の線量限度、年1ミリシーベルトの20倍もの被ばくを子どもに強要するとんでもないものである。 ①毎時0.6マイクロシーベルト以上の場所は「放射線管理区域」に設定される。労働基準法はこの区域での18歳未満の作業を禁止している。文部科学省が子どもに押しつける毎時3.8マイクロシーベルトは、その約6倍に相当する。 ②「年間20ミリシーベルトは子どもの発ガンリスクを200人に1人増加させる」とPSR(「核戦争防止医師の会」の米国内組織)が声明を発表したのをはじめ、子どもの被ばく基準を20ミリにすることは国際的な批判が集中している。 ③文部科学省は「大人も子どもも同じ」と、大人よりはるかに高い子どもの放射線に対する感受性を考慮にいれていない。しかし、国際放射線防護委員会(ICRP)自身が子どもは被ばく基準を10倍厳しくすべしとしている(pub.36)。 ④子どもは土埃の中で遊び、放射能を含む食物を食べるのに基準は内部被曝を考慮しない杜撰なものである。 ⑤原発労働者が白血病を発症したとき労災認定を受ける線量の目安は年5ミリシーベルトである。子どもにその4倍の放射線をあびせて発症しないといえるはずがない。 ⑥4月29日に内閣官房参与で放射線安全の担当の小佐古氏が、年20ミリシーベルトの数値に抗議して辞任した。子どもの基準が不当な高さだという批判は与党を含む国会議員からも起きている。 ⑦自分の子どもを通学させている福島県の保護者や福島県教組に結集する教職員は子どもを危険にさらす基準の撤回を強く要求している。

 20ミリシーベルト基準の決定の仕方も無責任極まりないものだ。基準決定の根拠そのものが崩れていることが明らかになっている。5月2日に行われた市民との交渉の場で、原子力安全員会は、文科省が20ミリシーベルト基準「通知」を出すことを「差し支えない」と決定するにあたり、正式の会議を開かず議事録もとっていないことを認めた。しかも、「安全委員会は20ミリシーベルトは基準として認めていない」と発言し、「年20ミリーシーベルトまでは安全だとする委員は1人もいなかった」と述べた。こんな「助言」で基準を決めたことそのものが不当である。

 文科省通知によって、福島県内の学校が次々と再開されている。子どもたちは放射能を浴びながら登下校し、放射能の中で学校生活を強いられている。福島県郡山市や伊達市は、緊急対策として子どもたちの被ばくを低減させるため、放射能汚染された校庭の表土除去を実施した。しかし文部科学大臣は年20ミリシーベルト基準に基づき、このような被ばく低減措置は「不必要だ」と発言し低減のための活動を妨害している。これは子どもたちに20ミリシーベルトの限度いっぱいまで被ばくすることを強要するものだ。文部科学省は自らに義務つけられている被ばく低減のために具体的な措置を直ちにとるべきである。 文部科学省は教育の現場に「年20ミリシーベルト」基準を持ち込み、被ばく低減策さえ否定することで子どもたちの生命と安全を脅かしている。教育に関わる者として私たちは、文部科学省に対して以下のことを直ちに実施するよう要求する。

                                    要求事項

1.子どもに年20ミリの被ばくを強要する「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」(通知)を直ちに撤回すること。

2.放射能を心配させないことが大切だとする「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ」を撤回すること。教育現場に配付している場合は、回収し廃棄すること。

    以上                                    2011年5月( )日                                         呼びかけ団体 子どもに「教育への権利」を!大阪教育研究会                            賛同団体・個人