★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★東大阪市による野宿者排除への抗議書

2006-11-05 18:35:15 | 野宿者支援
                ★抗議書

 東大阪市長
   同建設局土木部交通対策室自転車対策係長 殿

 私たちは、東大阪市西部や大阪市東部などで野宿者支援活動をささやかながら
行なう布施夜回り準備会である。朝晩の冷え込みが感じ始められた10月半ば頃、
近鉄布施駅前などの夜回りの際の野宿者とのコミュニケーションの中で貴市によ
る野宿者排除の企図について知るにおよび、深く強い憤りを禁じえない。とりわ
け、10月末に貴市の部局であるという自称「東大阪市交通対策室」(以下、交通
対策室と略)と東大阪市駐車場整備株式会社(以下、駐車場整備会社と略)が、
連名で明らかに野宿者への「告文」と理解できるような文書を駅東高架下駐輪施
設に幾つもベタベタと貼り付けた上、同所の半分くらいをフェンスを設置して封
鎖し、近鉄布施駅前の徹底した防犯・野宿者排除で睡眠を既に奪われている状況
の野宿者が緊急避難的に夜を過ごさざるを得ない場の一つとなっていた同所から
事実上の排除を行なった。その排除に際して、貴市は同所にささやかな休息を得
ざるを得なかった約6名の野宿者に対し、何の保護や援助すら申し出ずただ追い
払い、あろう事か封鎖されたフェンス内に靴などの荷物を閉じ込めるなどしたま
まにしたということをも聞き及んでいる。また、駅前に突如として出現した新た
な立体駐輪設備もまた、この地の野宿者のたった数時間の睡眠を得るささやかな
休息の場を奪った。これらはまた同時に、缶とり用に荷台を広くするなどした野
宿者の自転車を置ける場を確実に奪い、結果としてより一層窮迫せる状況に叩き
込むアクドイ仕組みであるといわざるを得ない。ましてや、季節は刻一刻と冬に
近付いている状況であり、既に寒さと闘わねばならない路傍では貴市の希望的観
測とは別に排除は生命の危険にすら直面する恐れのある状況をも強制するのだ。
これが非人道的観点と意味不明なさもしい利潤追求に純化した抑圧施策といわず
して、何と言い換えられるというのか。とりわけ、私たち布施夜回り準備会は、
貴市の今回の「駅前整備」と称した暴挙に深く強い憤りを表明するとともに、筆
舌につくし難い湧きあがる怒りをもって抗議し、今後もこの地での貴市の野宿者
に対する一貫した暴力的立場を大阪市、日本列島、海外の野宿者支援グループな
どとともに監視し、可能な限りこの地の野宿者個々人を支え、貴市のあり方に対
峙していく所存である。

 ―東大阪市は、野宿者の追い払いを主眼にした「対策」を直ちにやめよ!

 ―緊急避難的に寝泊りせざるを得ない野宿者を意味の無い文書で追い払うな!

 ―追い払うなら、代替の人間の尊厳を満たす場を少なくともキッチリ示せ!

 ―巨大な市健康福祉局福祉部西福祉事務所はヤミ福祉業者を野放しにするな!

 ―文書による誠実な回答を以下に示すメールにて1週間以内に行なえ。

                    2006年11月2日 布施夜回り準備会
                           kitakawachi_nojuku
(at)yahoo(dot)ca

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