★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★府東部の路傍より…

2006-02-05 05:52:57 | 野宿者支援
 今夜の寒さは半端ではない。風が吹き雪花がちらついたここ大阪府東部、河内の地の布施駅前の電光温度計は午前3時過ぎ現在0度を表示しているが、実際にはもう少し下がっているかもしれない。寒風が吹きすさび、つま先や手が見る見るうちに痺れてくる。体感気温は確実に零下である。そんな未明に、この駅前の野宿の仲間たち20名以上は眠れず歩き回ったり、ダンボールの囲いの中で身体を丸めている。流石に毛布のない人は少ないが、ある吹きっさらしの路傍にダンボールの囲いだけで休息をとる1人の仲間に起きていたので皆に配っている使い捨てカイロを2枚手渡した。「今夜と明晩はかなり冷えるから、特に気をつけて。先輩、毛布も何も無いようだけど、大丈夫?」と声をかけると、「流石に今夜は寒いですわ。毛布は自分で何とかしますわ、カイロは助かります」と震えながら答えていた。毎年、この地では、毛布すらなく厳冬期の夜を懸命にしのぐ野宿者が半数を超えていたが、この冬は知り合いからもらったり拾ってきた毛布を皆が使っている。薄い厚いは当然あるけれども、毛布があるかないかでは全く状況が違うのだ。いずれにせよ、今夜と明晩の日の出前の冷え込みで起こされる仲間たちや夜通し歩き回る仲間たちは心配ないが、寝る前に空腹なまま酒を飲み、「そのまま起き上がれない」仲間たちが出ないよう、可能な限り安否確認をやるつもり。