氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

「初出し(うぶだし)」

2013-07-03 09:43:55 | 懐かしい思い出
昭和の終わり頃から従兄弟と2人で休みの日には「古い玩具店」を探訪する事に嵌りました。
地図を検討して一日のコースを選定します。
大阪の地理には場末に至るまで熟知している為に重宝しました。
未だ「カーナビ」も「スマホ」も無く携帯電話だけです。
その携帯も「NTT移動通信」唯一で初期費用は20万円くらいする高価なものでした。
通話も一秒60円くらい掛かり費用は馬鹿になりません・・・
「ポケットベル」を持ち公衆電話で応答する事が通常でした。

奈良県は無論のこと大阪府下、兵庫県、和歌山県、三重県、滋賀県、と近畿はほぼ探訪しました。
まだ「お宝鑑定団」は未放映で「旧玩具ブーム」は一般には知られていません。
「玩具店」のショーケースの下や奥の棚には古い玩具が眠っていました。
「倉庫」へ入れてくれるまでには信頼関係を築くのに時間と苦労しますが焦らずじっくりと機が熟すのを待ちます。

こんな事をしてコレクションを増やす事を若い人達は「ハンティング」と謂いました。
我々の世代は「初出し」と謂います。
休日が来るのが待ち遠しかった懐かしい思い出です。

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