パソコン教室きらく館教室日記

教室での出来事や塾長の生活を綴ってみます

長崎見聞(4)---出島

2009-03-03 17:48:29 | 塾長のまじめな話
27、28年ほど前だったでしょうか、長崎を一人で知らずに訪れた時、「出島」という島がすでにないことが分かり唖然としたことがあります。
そして今回再び出島跡にきて、「出島」が復元されていることを知りもっと驚かされました。「出島復元」ご存知でしたか?



ゆっくり見て回るとたっぷり2時間はかかってしまうほど内容は充実しています。
「水門」輸出入品の出入口
「カピタン部屋」オランダ商館長の部屋
「乙名部屋」日本側の事務室
「料理部屋」商館員たちの食事の調理室
「ヘトル部屋」商館長次席の住居
「一番船船頭部屋」オランダ船や商館員の住居
「一番蔵」輸入品の砂糖が収められていた蔵
「二番蔵」輸入品の蘇木(染料)が収められていた蔵
「三番蔵」さまざまな輸入品が収められていた蔵
「表門」当時の出島への出入り口など。
見どころたっぷりです。

全体を見渡せるようにミニ出島が作られています。
 

新しいものが出現し古いものが捨て去られていくのは是も非も超えた世の常です。しかし、人々が築いてきた過去の遺産が失われるのは、やむをえないと思いながらも忍びがたいものがあります。長崎は湾の干拓と埋め立てによって発展してきました。「出島」という遺産を犠牲にすることを拒否し盾ついたところで、発展の流れに抗うことはできなかったのはまぎれもない事実です。
しかし、ここにきて「復元」の声が出てそれが計画され実施され始めたことに、表現できない驚きと感激の気持ちが湧いてきます。

<復元事業計画>
平成8年から短中期復元整備計画が実施に移されました。19世紀初頭の建造物25棟の復元や出島周辺の護岸石垣の復元、明治期の建物の整備が主な内容です。
長期復元整備計画は、四方に水面を確保し、19世紀初頭の扇形の島の完全復元を目指す計画です。