(プロローグ)
このブログは、認知症の専門家達(学者や、精神科医)から、「発病の原因が分からないし、治らない病気」と言われ続けて来た『アルツハイマー型認知症(以下、「AD型認知症」と略記する)』の真の正体(発病のメカ、特有な症状と緩徐で/段階的な症状の進行の仕方、回復及び重症化の進行の抑制並びに発病自体の予防の方法、更には、市町村による「地域予防活動」の展開等)について、市町村の保健師さんと/「第二の人生」を生きている高齢者の皆さんに、分かりやすく解説する目的で、無料で公開しています。
昨年は、東日本大震災の被災地の「高齢者」に、出来るだけ速く多くのことを知らせたいとの思いから、3月に開始して71回ブログの記事を書きました。今年は、毎月1日、11日、21日の各3回、ブログの記事を書いていくつもりです。「AD型認知症」に関する私たち「二段階方式」の考えの体系は、マニュアル化されている内容だけでも、「個別事例判定マニュアルA、B、Cの/A4版三部作」で/590頁になります(その他、「個別事例判定マニュアル使用の手引き」が/145頁、「二段階方式による手技のフローチャート解説」及び「典型事例集による個別事例判定の仕方の解説」等があります)。ブログに書かれている/都度の記事を読んで頂くだけで、「AD型認知症」に関する/私たち「二段階方式」の『考え方の概要』を、分かり易く伝えられるよう、出来るだけ工夫して、書くようにしたいと考えています。
○ 「 AD型認知症」を発病する対象は、「高齢者」だけ
一口に認知症と言っても、いろいろな種類があることをご存知でしょうか。「AD型認知症」、脳血管性認知症、二次性認知症、レビー小体型認知症、アルツハイマー病等、認知症にもいろいろな種類があるのです。そうした数ある認知症の中でも、その大多数、90%以上を占めているのが「AD型認知症」というタイプの認知症なのです(認知症のうちの20%を/「脳血管性認知症」が占めると主張する人達がいますが、その人達は、脳血管の障害と認知症の症状との間の「因果関係」の確認が極めてルーズな人達なのです。因果関係をきちんと把握し確認すると、実際の数値は5%程度 にしかならないのです。残りの15%相当分は、脳血管性認知症ではなくて、「AD型認知症」なのです。両者をきちんと見分ける術を知らないので、このようないい加減な数値になっているのです。
これまで、「AD型認知症」と言うタイプの認知症については、認知症の研究者や医師など専門家と呼ばれる人達の間では、「AD型認知症は、原因もわからないし、治せないし、予防することも出来ないタイプの認知症だ」と言われて来ているのです。
ところで、実態面から見たとき、「AD認知症」は、基本的に、『第二の人生』を生きている/60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象に発病するので、『老年性(晩発型)アルツハイマー病』とも呼ばれているのです。但し、生まれつき(特定の遺伝子に異常が存する人にしか発病してこない)『狭義の若年性アルツハイマー病』と『老年性の/AD型認知症』とをまとめて/「アルツハイマー病」と呼ぶ人達がいるのですが、『両者は、全く異なる性質のもの』なので、注意して下さい(両者は、発病のメカが全く異なるものなのに、「解剖所見が似ている」という程度の理由で、両者の本質を誤解して、混同しているだけのことなのです)。
つまり、皆さんが普段目にしている認知症のお年寄り達は、その殆どが、「AD型認知症」の人達なのです。そして、「AD型認知症」は、『第二の人生』を生きている/60歳を超える年齢の「高齢者」だけを対象として発病して来るという、極めて重要な「特徴」を有するのです(この極めて重要な要素に/目を向けていないが為に、世界中の認知症の専門家と呼ばれる人達が、「AD型認知症」の「発病のメカ」を/未だに解明出来ないでいるのです)。その上、「AD型認知症」は、60代より70代、70代より80代、80代より90代、90代より100歳代と、高齢になる程発病する人の割合が多くなっていくという特徴を有するのです。従って、「高齢化率」が35%を超えるような町や村、高齢化率がそれ程高くない市や町でも/高齢のお年寄りが/大勢住んでいる地域では、「AD型認知症」の症状を示すお年寄りの姿を、よく見かけるようになるのです。
これから先、このブログでは、「AD型認知症」に的を絞って、「発病のメカニズム」、「重症度別の段階的症状及びその回復/重症化の抑制の方法」及び「発病の予防法」等について、専門家と呼ばれている人達に「問題提起」しつつ、且つ、市町村の保健師さんと「第二の人」生を生きている「高齢者」にも、分かりやすく説明していきます。「AD型認知症」を発病するメカを解明する鍵は、「前頭葉機能を含む/脳全体の働きと言う物指し」にあることを/心に留めておいて欲しいのです。
○ 研究者や精神科医は、回復可能な「軽い段階」(小ボケ及び中ボケ)を見落としている
□ 服を自分で着られなくなり、ズボンを頭から被る;とか
□ 自分の家が分からなくて、徘徊して迷子になる;とか
□ 同居している、家族の顔も分からない;とか
□ お漏らしした服を、平気で着ている;とか
□ つい先ほど食事を摂ったばかりなのに、そのことをすっかり忘れている等。
こんな症状が見られるようになると皆さんは、「その人はAD型認知症の発病者」だと考えるのではないでしょうか。正確に言うと、こんな症状が出ている人は、為す術が何も、残されていなくて、介護するだけの、末期の段階「重度認知症(大ボケ)」の人なのです。こんな「極めて重度の症状」が出てくる/もっと前の、回復可能な及び/又は症状の重症化の進行の抑制が可能な、本当の意味での早期の段階である「軽度認知症(小ボケ)」及び「中等度認知症(中ボケ)」の段階があることを、精神科医が見落としているだけなのです。
失語(紛い)/失認(紛い)/失行(紛い)という「末期段階」にならないと発現することがない「極めて重度の症状」(私たちの区分でいう「重度認知症(大ボケ)」の段階の後期の症状)を診断の要件として規定している「DSM-Ⅳ」の基準に依拠して診断する限り、回復可能な及び/又は重症化の進行の抑制が未だ可能な(早期の段階)である「軽度認知症(小ボケ)」及び「中等度認知症(中ボケ)」が見落とされて、為す術が何も残されていない「末期の段階」/『重度認知症(大ボケ)』だけに焦点が当てられてしまうのです。その結果、『「AD型認知症は、原因不明で治らないし、予防が出来ないタイプの認知症」という「誤った見解」が、精神科医の診断を通して、「世間の常識」になってしまっているのです。
『脳血管性認知症』の発病の場合ならいざ知らず、「AD型認知症」の場合は、 昨日まで正常で、趣味や遊びや人付き合いを楽しめていたお年寄りが、一夜明けたら「服を自分で着られなかったり」、「自分の家が、分からなかったり」、「家族の顔が、分からなかったり」等の症状は、絶対に起きては来ない性質のものなのです。それ等の「症状」は、「AD型認知症」発病の「末期の段階」である、『重度認知症(大ボケ)』の段階の発病者にのみ見られる症状なのです。
様々な種類が有る認知症の大多数/90%以上を占めていて、専門家達から、「原因も分からないし、治らない」とされている 「AD型認知症」というタイプの認知症は、「何年もかけて、徐々に、段階的に、症状が進行していく」(三段階に区分された/類型的症状を示す)のが、もう一つの特徴なのです。
米国精神医学会が策定した診断基準である『DSM-Ⅳ』の規定内容を微塵も疑うことが無い、精神科医が、「AD型認知症」発病の「初期症状」と言っているものは、末期段階の「重度認知症(大ボケ)」の症状の中の「初期」の症状(MMSの換算値で14~10点のレベル)及び/又は、「後期」(MMSの換算値が一桁/9点以下のレベル)のことなのです。
ここまで『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルが、低下して来ていると、「せっかく見つけても、治らない」ことになるのです。
○ 「器質的」変化ではなくて、『廃用性の異常な機能低下』が本質のにんちしょう、それが、「AD型認知症」なのです。
組織や細胞が変形、変性あるいは破壊され、元の形に戻らなくなるように変化することを、『器質的変化』といいます。「AD型認知症」は、アミロイドβの蓄積(「老人斑」)や/タウ蛋白の沈着(「神経原線維変化」)」という「器質的変化が本質の疾患とするのが、専門家達の多数説」ですが、私たち「二段階方式」は、「廃用性の/加速度的で/異常な/機能低下の進行が本質の疾患」、即ち、『①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の// ③「生活習慣病」に過ぎない』と考えているのです(「廃用性」の異常な機能低下とは、使われる機会が極端に少なくなることにより、脳本来の機能が、異常な機能低下を進行させて行くことを言います。
◎「AD型認知症」は、人類最大の難問と言われている「意識が覚醒した/目的的な世界が関わるタイプの認知症 」だと、私たち『二段階方式』は、主張しているのです。
「意識が覚醒した/目的的な世界」に於ける脳全体の司令塔の役割りを担っている機能が、『前頭葉機能と総称されている/複合機能体(前頭前野の穹窿部に局在する/①「前頭葉の三本柱の機能(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の三者を総称して命名)」、②「評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)の機能及び③「実行機能=Executive Function」により構成されている複合機能体である』と、私たち『二段階方式』は、主張しているのです。
◎「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能の働き具合を含む(核心として)/「脳全体の機能レベル」について、『二段階方式』と呼称する独自の手技である「神経心理機能テスト」を開発し、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルを、極めて精緻なレベルで評価し、判定出来ているのは、私たち『二段階方式』だけなのです。
◎ 『AD型認知症』の真の正体を、私たち「二段階方式」が、世界で初めて解明!!!
&1『AD型認知症』は、人類最大の難問と言われている「意識」が関わり、「真の正体(本態)」は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③「生活習慣病」に過ぎないのです!!!
&2『AD型認知症』は、「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける/脳全体の司令塔の役割を担っている/「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/三段階に区分される「類型的症状」が、発現して来るのが、特徴なのです。
&3 『AD型認知症』は、脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能から真っ先に、次いで、「左脳」/「右脳」/「運動の脳」の厳密な順番に、廃用性の/加速度的で/異常な/機能低下が進行して行くことに因り、①発病し、更には、②症状の重症化が進行して行くのが、特徴なのです。
&4「AD型認知症」は、①『第二の人生』を生きている(60歳を超える年齢の「高齢者」)だけが発病の対象となるのであり、「老年発症」が特徴なのです。
①「加齢」による脳の老化(誰の脳にも/生来的な性質として/内在している「正常老化の性質」)を「第一の要件(基盤の要因)」とし、②「意識」が覚醒した/目的的な世界に於ける/(脳全体の司令塔の役割)を担っている「前頭葉」機能を使う機会が、極端に減少する「単調な生活習慣/ナイナイ尽くしの単調な生活習慣」の継続による/廃用性の異常な機能低下を「第二の要件(加重要因)」として、③『①と②と言う、「異なる二つの要因」が、「同時に並存」することに因る/「相剰効果』により、『「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能について、④廃用性の、⑤加速度的で、⑥異常な機能低下が進行して行くその先に、『AD型認知症』の発病⑦【「軽度認知症(小ボケ)」】及び重症化の進行⑧【「中等度認知症(中ボケ)」】を経由して、末期の段階である【「重度認知症(大ボケ)」へと重症化が進行して行く】のが、特徴なのです。
&5 私たち『二段階方式(KinukoとTadの二人が主宰するエイジングライフ研究所)』は、北海道から九州に跨る全国的規模/452の市町村との有償で/有期の「使用許諾契約」を締結下上で、対象を「AD型認知症」に特化し/(発病自体の予防を明確な目的とした)先駆的な活動、『住民参加型の地域予防活動』の実践展開を指導し、顕著な成果を挙げて、私たち「二段階方式の主張内容が、正しい」ことを、疫学的方法により、実証済みなのです。
※ (早期発見と早期治療)
『AD型認知症』の発病の最初の段階である 「軽度認知症(小ボケ)」のレベルは、(①「改訂版かなひろいテスト」で、『前頭葉』機能が異常なレベルと判定されていて、②MMSEの換算値が(30点~24点)で、「左脳」及び「右脳」の機能は、正常なレベルと判定されていること)の段階で注意しなくてはならない「極めて重要なポイント」、それは、脳全体の司令塔の役割をしている「前頭葉」機能の働き具合(機能レベル)だけが、もはや正常レベルにはなくて/異常なレベルに衰えてきていることです(「AD型認知症」の場合は、このように、「前頭葉」機能の働きだけが先行して衰えていくことが、特徴)なのです。
米国精神医学会が策定した「AD型認知症」の診断基準である「DSM-Ⅳ」の規定のように、「失語(紛い)」、「失認(紛い)」、「失行(紛い)」と言う、末期の段階である「重度認知症(大ボケ)」の後期にならないと発現することがない「極めて重度の症状」とリンクした「記憶の障害=極めて重度の物忘れの症状」を、発病と診断する上での条件(基準)としていたのでは、前述のような「発病の初期の段階」を見逃してしまうことになるのです。但し、この「軽度認知症」(小ボケ)のレベルでは、「①軽度なレベルでの/②「前頭葉」機能の異常な低下」が、起きてきているに過ぎないのです。理由は、この「軽度認知症(小ボケ)」の段階で、発病を発見出来れば、『脳のリハビリ/前頭葉機能が活性化する生活習慣への改善と継続的な自助努力による実践』によって、脳の機能は「正常なレベル」に、回復させることが可能(万一、改善出来ない場合でも、症状の重症化の進行を抑制出来る)だからです。
「中等度認知症(中ボケ)」のレベル( ①「改訂版かなひろいテスト』が不合格で、②MMSEの換算値が23点~15点)では、高次機能である「左脳と右脳」の働き具合も異常なレベルに衰えて来ている上に、司令塔の「前頭葉」機能の働き具合は、「軽度認知症(小ボケ)」のときに比べて/更に異常なレベルに衰えて来ているのです。但し、「中ボケ」のレベルでも、MMSEの換算値が20点以上を確保出来ている「中等度認知症」(中ボケ)」の前期までの段階であれば、(機能レベルの改善維持が未だ可能な範囲/程度での)異常な低下が起きて来ているに過ぎないのです。理由は、この段階で発見できれば、集団生活レベルでの「脳のリハビリ」でも、更なる重症化の進行の抑制が未だ可能だからです(「大ボケ」にまで衰えて行くのを、抑制出来る)。
更に、MMSEの換算値が(19点から15点迄)の「中等度認知症(中ボケ)」の後期レベルに衰えてくると、①脳の機能レベルに見合った個別の内容と②密度の濃い「脳のリハビリ」を取り入れることにより、『重症化の進行の抑制』(末期段階の「大ボケ」にはさせないこと)が、未だ可能なのですが、家族を含めた支援態勢と相当な条件下での脳リハビリの実施という困難が伴うことになります。
そして、「重度認知症」(大ボケ)のレベル(MMSEの換算値が、14点以下)では、①「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」の機能レベル(働き具合)が、「中等度認知症(中ボケ)」のときに比べて、更に異常なレベルに衰えて来ているくる上に、②脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉」機能の働き具合は、中等度認知症のときに比べ/更に加速度的に機能が衰えて来ているので、(殆ど、機能し得なくなって来ている)のです。そして、「重度認知症(大ボケ)」の後期(MMSEの換算値が、一桁/9点以下になって来ると、「DSM-Ⅳ」の第一要件が提示している(記憶障害)が原因ではなくて要因が原因ではなくて、〔「実体験認知」に先行し/「実体験認知」を導く機能である「メタ認知」機能が、殆ど機能し得ないことが原因〕で、第二要件が提示している失語(紛い)/失認(紛い)/失行(紛い)の症状が発現して来る、と私たち「二段階方式」は考えているのです。
(まとめ)
「AD型認知症」の専門家といわれる精神科医は、前述した「DSM-Ⅳ」の規定に依拠して診断を行う為に、この末期段階の「重度認知症(大ボケ)」の段階の前期又は/後期の症状だけを捉えて、「AD型認知症」を発病した症状であると診断しているのです。その為、本来は、『①廃用性の、②加速度的で、③異常な機能低下の進行の「アウト・プット」としての症状の発現でしかないもの』を、②『器質的変化に起因した症状の発現である』と憶測する誤解/勘違いをしていて、「AD型認知症」の本質を見誤っていると、私たち「二段階方式」は考えるのです。
「AD型認知症」は、「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベルのアウト・プット(反映)それ自体が、「三段階に区分される段階的な症状」として発現してくるだけのものなのですな。
私たち「二段階方式」の定義区分で言う『前頭葉』機能を含む/「脳全体の機能レベル(小ボケ、中ボケ及び大ボケ)」に対応する形で、「三段階」に区分される/特有な「段階的な症状(小ボケの症状、中ボケの症状及び大ボケの症状)」が、発現して来るのです。『脳の機能レベル(「前頭葉」機能を含む/脳全体の機能レベル)』が、発現して来る「症状」の程度及び態様と厳密にリンクしている訳なので、『①前頭葉機能を含む/脳全体の機能についての/②機能レベルの/異常な低下の進行』が、もっと早い/軽い段階から、且つ症状の進行を、段階的/継続的に変化・移行行くものとして捉えて、関連する「脳機能データ」を集積し/分析することが、「AD型認知症」の本態(真の正体)を解明する上で、必要不可欠となるのです。
様々な種類が数有る認知症の大多数、90%以上を占めている「AD型認知症」も、(正体が分かってみれば)、一般の病気と同様、早期発見と早期治療が、鍵になるのです。
「軽度認知症(小ボケ)」と「中等度認知症(中ボケ)」の段階で/発病を見つけることが出来れば、『脳のリハビリ(「前頭葉」機能を中心とした脳全体の活性化を目的とする「生活習慣」の構築と継続的な実践の自助努力)により、「治す」(脳の機能を正常なレベルに回復させる/小ボケ)ことが出来るのです。「AD型認知症」の診断が専門の精神科医は、「DSM-Ⅳ」の基準に依拠して診断を行い、末期段階の「重度認知症(大ボケ」)の段階になって初めて発現して来る「①極めて重度の物忘れの症状」及び「失語(紛い)、又は失認(紛い)、若しくは失行(紛い)」と言う、②極めて重度の症状の発現を確認して初めて、「AD型認知症」の発病であると診断するのです。その結果、『「AD型認知症」は、治すことが出来ない認知症』にされてしまっただけなのです。
「AD型認知症」は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③「生活習慣病」に過ぎない認知症であることを、早く理解してほしいと願うのです。更には、『発病を予防することが出来るタイプの認知症』の典型でもあるのです(このことについては、市町村による「住民参加型の地域予防活動」の展開方法という「テーマ」で、詳しく説明する予定です。
『警告/啓蒙/警鐘』
&1 ①「AD型認知症」の診断が専門の『精神科医』は、末期の段階(私たち「二段階方式」の区分で言う『重度認知症(大ボケ)」の前期(MMSEの得点が、14点~10点迄)又は、後期(MMSEの得点が一桁/9点以下)で、初めて発現して来る「重度の症状/又は極めて重度の症状]の発現を確認して初めて、「AD型認知症」の発病だと診断しているのです!!
&2 「AD型認知症」の研究者であり、それなりに権威を認められている学者でさえ、『MCI/Mild Cognitive Impairment(軽度認知障害』と言う基準に追従する発言をしていて、『「AD型認知症の発病者(上述のように、実は、末期の段階である重度認知症(大ボケ)の段階に在る発病者」と/「同数くらいの数の「MCI」の該当者が存在している」と、テレビに出て来て、得意げに公言している状況なのです。
&3 私たち「二段階方式」が、「AD型認知症」の発病の最初の段階として問題提起している「軽度認知症(小ボケ)」の段階を見つけるには、『前頭葉』機能の機能レベルを精緻に判定出来る手技が、必要不可欠となるので、彼らは、知る由もない世界なのです。発病の次の段階であり、私たち「二段階方式」の区分で言う「中等度認知症(中ボケ)」の段階の発病者のことを、「AD型認知症」の発病者とは知らないので、『発病の前駆的段階=「軽度認知障害」』と言う概念を思いついた程度ではないかと、憶測/忖度するのです。
(注)本著作物(このブログ A-43に記載され表現された内容)に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。
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