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認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症に関する権威の非常識/不条理(D-04)

2019-09-01 | 定年後の第二の人生をどう生きるか

 政府大綱が、『アルツハイマー型認知症(正しくは、両者を区分けるべきものを総称して、アルツハイマー病と呼ぶ学者もいることに注意)の予防』というテーマを提示しました。『予防』というテーマをどのように達成していくのかについて、具体的な方策の提示が為されていない中で、「二段階方式」が、世の中に『対策方法』を提起したいと考えるのです。発病のメカニズムを解明し、早期診断による回復介護の予防及び発病自体の予防を市町村での住民参加型の地域予防活動により疫学的に実証しているのは、私たちの『二段階方式』だけ。

&1 『アルツハイマー型認知症」(以下、「AD型認知症」と略記する)』の発病原因に関する諸学説及びその問題点(重大な誤り)

 DNAの98%が人間と同一とされる「チンパンジー」にさえも存在していない世界、私たち人間だけに特有な『意識の世界』であり、私達の意識的/目的的な思考や行為、言動或いは行動の世界は、脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』が、「左脳」や「右脳」や「運動の脳」と協働しつつ、且つそれらを主導し、コントロールして構築されています。

朝方目覚めて寝床から起き上がるにも、尿意を催してトイレに行くにも、顔を洗って自分好みにお化粧するにも、ニュースを早く知ろうと新聞受けに新聞を取りに行くにも、朝食の用意のため電気釜のスイッチを入れるにも、今日の行動予定に見合った服に着替えるにも、激変する日韓関係の先に到来する、核武装し我が日本を仮想敵国とする朝鮮族の統一国家の出現と言った近未来の予測をするにも、それ等『意識的/目的的な世界』は全て、脳全体の「司令塔」の役割を担っている『前頭葉機能』の働き無しには、実行することが出来ない世界なのです。厳密な言い方をすると、「前頭葉機能」がちゃんと働いていないと、そうした行為を『必要とされるレベルできちんと実行することは出来ない』ということなのです。『前頭葉機能』が正常なレベルで機能していて初めて、目的となる行動を、意図したレベルで、きちんと実行することができるのです。言い換えると、『前頭葉機能』異常なレベルに低下すると、思考であれ、行為であれ、発言であれ、行動であれ、それらの全てが異常なものとなってしまうのです(症状の程度に差異があり、小ボケ、中ボケ及び大ボケに区分するのが、私たち「二段階方式」のやり方)。

世界中の「AD型認知症」研究/診断の専門家とされる人達は、このことに気が付いていないのです。心理学や脳科学の世界的な専門家達でさえ、意識の機能構造を考えることは不可能事であると主張されているように、『意識』の機能構造自体が、極めて複雑で、極めて高度なものであることもその一因なのです。複合機能体である『前頭葉機能』の個別認知機能を協働して発揮する為の機能である「評価の物差しの機能(=自我=意識の首座=脳の中のホムンクルス)」及び「実行機能(Executive Function)」の機能の発揮及び発揮度が、『注意の分配力』の機能に支配され/下支えられていると言う『機能発揮上の二重構造の問題』に気付くこと及び『注意の分配力』の機能構造についての深い理解が、「AD型認知症」の発病/症状の重症化が進行するメカの解明上不可欠となるのです。「器質的な原因病変」が何等確認されないにも拘らず、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し実行に移す際に、「社会生活」の面や「家庭生活」の面でも、果ては、「セルフケア」の面でも、様々な程度及び態様による重大な支障、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした/三段階に区分される類型的な症状が発現して来るのが、『AD型認知症』というタイプの認知症に特有な特徴なのです。

従って、「AD型認知症」の特徴、発病のメカ、症状の重症化が進行する機序等について、解明し、理解するには、人類最大の難問とされている『意識』との関わり、意識が覚醒した/目的的な世界、『前頭葉機能』の機能構造、『注意の分配力(様々な程度及び態様により構築され存在する異なる複数の意識を同時に並行して統括しコントロールし並びに異なる複数の錯綜する「テーマ」を同時に並行して処理する機能であり、更には、脳機能の発揮及び処理のスピードの速さ及び遅さにも直接関わる機能)の機能』の機能構造、『評価の物差しの機能」及び実行機能(分析、理解、発想、計画、洞察、推理、ケース・シミュレーション、創意、工夫、比較、検索、憶測、忖度、選択、決断、抑制、感動等前頭葉機能の個別認知機能群のことを言いますの機能発揮上の二重構造等の問題に対する深い理解が不可欠となるのです。認知症研究の専門家達、「3つの仮説」の内で通説の地位に在るアミロイドβ仮説の提唱者達は、上記に例示列挙した「前頭葉機能」の構成要素であり、個別認知機能を発揮する上での協働関係に在る評価の物差し」の機能及び「実行機能」は愚か、「注意の分配力」の機能が備わってもいないマウス(アミロイドβを注入したADマウスとて同じこと)が檻の中で餌を探して徘徊する行動の観察に基づいた「憶測の類」ばかりを世の中に提示し続けているのです。何年かかって、何処まで深く探求し続けようと、何等の成果なく、無駄なことに終わるとも知らないで。

自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行を企画し、計画し、実行結果を洞察し、推理し、ケース・シミュレーションして、シミュレーション結果に基づき比較し、評価し、憶測し、忖度し、選択し、最終的な実行の内容及びその程度と態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出し、その後の進捗状況を管理し、コントロールしているのが、脳全体の司令塔の役割を担う『前頭葉機能』と呼称されている複合機能体なのです。

例示している上述した『前頭葉機能』の個別認知機能群のことを総称して『実行機能』(Executive Function)と呼んでいるのですが、その際に、『評価の物差しの機能及び実行機能』の機能発揮上の二重構造』という問題が、存在していることに/世界で初めて気付いたのが、私たち「二段階方式」なのです。『評価の物差しの機能及び実行機能』の機能の発揮及び発揮度は(前記二つの機能が、様々な場面で、どの程度及びどのように発揮されるのかという意味)、『意欲注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能がどの程度及びどのように発揮されているかに、依存し、左右され、支配され、下支えられている)という問題の存在に気付いたのは、私たち「二段階方式」が、世界初なのです(「意識的/目的的な世界」での/機能発揮上の二重構造の問題)。

この解明にヒントを得て、「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差しの機能」及び「実行機能」の三者に因り構成されている複合機能体である『前頭葉機能』の機能の発揮の度合いを精緻に判定することが出来る『改訂版かなひろいテスト』の開発に成功したのです。意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能の発揮度を個別に/及び総合して精緻に判定出来る手技である「改訂版かなひろいテスト」の開発の成功により、『AD型認知症』研究の専門家達(学者、医師、研究者)達が見分ける為の「手技」を持たない為に見落としている本当の意味での早期の段階』、『脳のリハビリ』の継続的な実践により症状を回復させること及び/又は症状の進行を抑制することが可能である「軽度認知症(小ボケ」及び「中等度認知症(中ボケ」の段階を精緻に判定し、鑑別することが可能となったのです。

更なる問題を提起すると、私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』、意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、何の為にするのかと言う『目的』を想定して、何時までに・何を・どのようにして・どこまで・達成するかという「目標」を設定して、実行に移す世界は、『注意の分配力』という機能の存在無しには存在し得ないということなのです。世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症であると主張している『AD型認知症』は、何等の器質的な原因病変が確認されないにも拘わらず、私達が意識的/目的的に、何等かの「テーマ」を発想し、目的を想定し/目標を設定して、実行に移す際に、『社会生活』面、『家庭生活』面及び『セルフケア』の面という風に、様々な生活のレベルで、更には、様々な程度及び態様により認知症の症状が発現して来るという特徴が確認されるのです(『脳のリハビリ』の実施により症状を回復させること/症状の進行を抑制することの可能性の有無及び程度により、小ボケ中ボケ及び大ボケ三段階(且つ、類型的な症状を例示)に区分するのが、私たち二段階方式の考え方であり、他者とは異なる特徴なのです)。

注意の分配力』の機能及びその機能構造については、世界中の認知症研究の専門家達の知識が、無知に等しいという程に未だに浅いことが、「AD型認知症」の発病原因の解明方法として、(極めて重大な誤りであることに未だに気づいていない)『マウス』(ADマウスを含む)の行動の研究を基礎に置くといった方法を継続させているのです(誤った方法で、誤った場所を深く掘り続けている)。猶ここで言う『脳のリハビリ』とは、脳全体の機能が、更には、「前頭葉機能」が、(就中、様々な「テーマ」を発想し、実行に移すに際して、「注意の分配力」並びに評価の物差し及び実行機能の出番が多くて活性化する脳の使い方としての『生活習慣』の改善策の継続的な実践を言います。

認知症研究の専門家達(精神科医を含む)からは見落とされていて、本当の意味での早期の段階である、「小ボケ」及び「中ボケ」の段階から回復させるにも(症状を治すことを言います)、症状の重症化の進行を遅らせるにも、介護を予防するにも(セルフケアに支障が出てきて、日常の生活面での「介護」が不可欠となる段階、末期の段階である「大ボケ」の段階にまでは落とさないことを言います)、更には、発病自体を予防するにも、脳全体の機能が、更には、『前頭葉機能』が、就中、『注意の分配力』並びに評価の物差し及び実行機能の出番が多くて、活性化する脳の使い方としての『生活習慣』の構築実践の自助努力とその継続が必要不可欠であり、唯一の効果的な対策となるのです(どれほどに高度な機能を有する最近流行りの『AI』を駆使しようとも、此処に提示しているようなレベル及び品質での、正しいメカニズムの解析は不可能なのです(学歴や地中海料理が発病のリスク/予防に関係などと間違った要因を挙げることにもなる)。何故なら、此処に提示しているような内容を含む必要な項目自体が、解析の対象となる「様々な個人情報」には、そもそも入っている筈がないからなのです。「脳の使い方」としての『生活習慣』が鍵となる要因。

日常の簡単な挨拶や世間話程度の会話であれ、服を着る行為であれ、歯を磨く行為であれ、入浴したり洗顔をする行為であれ、それ等程度の行為であれ、『記憶』は、発病原因とは無関係の要因なのです。核となる要因は、『注意の分配力』の機能が【私たちが二段階方式の手技を活用して集積した脳機能データの解析結果によると、「加齢」に起因した/正常な機能低下の進行(正常老化)の場合であれ、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した/廃用性の異常な機能低下の進行の場合であれ、『前頭葉機能』の内で最初に異常な機能低下が進行して行くのが、『注意の分配力』の機能であり、更には、加齢に起因した正常な機能低下の進行を原因とする『物忘れの症状』を発現させている張本人でもあるのです)】、正常なレベルで機能することが出来る『脳の機能レベル』に在るか/否かということなのです。

加齢に起因して発現するだけの「物忘れの症状」(正常老化現象と/ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続という要件が加重されたことに因り生じて来る廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が原因で発現する『AD型認知症』発病としての「記憶障害の症状」と/を区分ける条件が、『前頭葉機能』が正常であるか/異常であるかに拠ることさえも知らないで、『軽度認知障害』(Mild Cognitive Impairment)とか言う概念(発病の前駆的状態と説明するもの)を持ち出し、テレビに出てきて、意味不明の根拠を並べ立てる専門家達が居るのです。『MCI』の基準内容は、余りにも抽象的であって、客観的な内容或いは条件が含まれていなくて、判定や鑑別に活用できる代物ではない。「MCI」の該当者の判定は、「重度の物忘れの症状」を外観から観察する程度のものなのです。

AD型認知症』の発病の原因要素が、『記憶障害』という要素であると単なる憶測に基づいて想定しているのが、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-Ⅳ』の規定であり、その第一要件は、発病との診断に際しては、『記憶障害に起因』して症状が発現して来ていることの確認を要求しているのです。「第一要件」の規定の内容が正しいものとの前提に立脚して、アミロイドβの蓄積、タウ蛋白の沈着、アセチルコリンの不足が、発病の原因要件としての「記憶障害」を惹き起こしている原因であると想定しただけの「憶測」に基づいた学説である『3つの仮説』(3つの仮説の各々が想定する各々の発病原因と発病との間の因果関係を未だに実証することが出来てもいない単なる推測の類)が提示されているのです。『アミロイドβ仮説』は、世界的に通説の地位にあり、我が国では東大、京大、理化学研究所がその牙城なのです。とは言え、『その主張内容が重大な誤りである』ということに、自らが早く気づいて欲しいと願うのです。どれだけの権威が有ろうとも、『誤りは誤りなのであり、世間に与える負の影響も大きい』からなのです。

廃用性症候群に属する老化廃用型の『生活習慣病』であるに過ぎない「AD型認知症」と言うタイプの認知症こそ、早期発見と早期治療により治せるし、発病自体を予防出来る性質のものであるにも拘らず、今回提示された政府大綱が、『予防』について、わざわざ意味不明の注釈を補足せざるを得なかった背景には、其れ等『権威の主張』を忖度せざるを得なかった背景があるのではと推測するのです。発症を遅らせる方法としては、『アミロイドβの蓄積を出来るだけ早期に検出し、脳内から除去する方法の開発への挑戦』(ハーバード大学が牽引し、東大が追随する新たなテーマ)とか、症状の進行を遅らせる方法としては、『ケースにより症状の進行を半年から1年程遅らせる効果が期待できる』とか主張する対症療法薬治癒効果は、存在しない)の存在等が影響しているのではと考えるのです。

後述する発病のメカニズム及び症状の重症化が進行するメカニズム(機序)に鑑みれば、症状を治したり、症状の進行を緩やかにしたり、或いは、発病自体を予防する効能を有する薬(「治療薬」)が開発されることは、未来永劫、有り得ない事なのです。肝心なのは、60歳を超える年齢の「高齢者」が、『第二の人生』を送る上での生活習慣、食生活ではなくて脳の使い方としての『生活習慣』の在り方/日々の生き方が問われることになる、発病するか/しないかを区分ける真の要因となるということなのです。

& 2「AD型認知症」の発病のメカ(「二段階方式」独自)

二段階方式』の手技を活用して集積した『AD型認知症』の発病患者(小ボケ、中ボケ、大ボケの全ての段階を含む)/14689人分の『脳機能データ』を解析した種々の結果並びに北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村で展開した『住民参加型の地域予防活動』の実践による疫学的証明の結果としての主張内容なのです。

AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する真の原因(メカ、機序)は、一つには、『加齢」に起因した脳機能の老化の進行による機能低下(正常な老化の進行)と言う基盤の要因であり、更にもう一つ別の要因加重される要因としての、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した『廃用性異常な機能低下』の進行という要因なのです。

60歳を超える年齢の高齢者が(加齢に因る正常な機能の低下という要因【発病の第一要件/基盤の要因】)、『第二の人生』を送る生活過程において、「キッカケ」の発生と継続を契機に、心が折れて、意欲を喪失し開始され継続された単調な『生活習慣』、自分なりに追求する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものが無い、単調な『生活習慣』、即ち、(ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した「廃用性の異常な機能低下」に因る要因【発病の第二要件/加重要因】)という要因により、即ち、第一の要因と第二の要因、『異なる二つの要因が、同時に並行して存在し、重なり合うことによる『相剰効果に因り、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能について、廃用性の/加速度的で/異常な/機能低下が進行して行くことの先に、発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです(発病患者14689例に上る事象事実としての「脳機能データ」が存在しているのです)。

様々な種類が数ある認知症の内の90%以上を占めていて、世界中の権威(個人、機関)から、『発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ない』とされてきている『AD型認知症』は、廃用症候群に属する老化・廃用型生活習慣病(但し、無知な研究者が挙げるカレー、地中海料理、赤ワインも含めて、「食生活」とは関係が無くて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)であるというのが、和たち『二段階方式』の主張なのです(疫学的方法により実証済み)。

「社会生活」の面であれ、「家庭生活」の面であれ、「セルフケア」の面であれ、『前頭葉』が正常なレベルで機能していない限り、それらの生活面レベルでの様々な程度及び態様に因る支障が出てくることになる(「AD型認知症」としての症状が発現する)のです。『意識的/目的的な世界』における脳全体の「司令塔」の役割を担っている『前頭葉』機能が異常な機能レベルに在る「小ボケ」は、左脳、右脳及び運動の脳が正常な機能レベルに在ろうとも、アウトプットは全て、単なる老化現象ではなくて、『認知症の症状』の発現となることを理解すべきなのです。「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」という三頭の馬が牽引する『三頭立ての馬車』の『御者』の役割を担っているのが、意識的な世界に於ける『前頭葉機能の役割である』(脳全体の「司令塔」の役割)と私たち『二段階方式』は考えているのです。

このことに気づいていない上に、『DSM-Ⅳ』の規定の第二要件が確認を要求している失語、失認、失行(紛い)の症状自体が極めて重度の症状である(11の下位項目により構成されていて、30点が満点であるMMSEの総得点が一桁の得点にしかならない極めて重度の段階に在る、私たちの区分で言う末期の段階である大ボケの段階更に後半になって初めて発現が確認されるほどに極めて重度の症状であることに気づいていないで、逆にそれらの症状が初期症状であると規定している重大な誤りの内容である)ことに気づかないでいる為に、『脳のリハビリ』の実施により回復させることが可能である本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階が発病の対象から外されている見落とされている)のが実態なのです。本当の意味での早期の段階を見落としていて、末期の段階であることも知らないで『大ボケ』の段階の症状や、頻度や程度が少し進んだ「物忘れ」の症状の確認や、果ては、僅かな「海馬の萎縮」などの確認だけを根拠に発病と診断していて、おまけに、『AD型認知症は、治すことが出来ない』と公言してもいるのです。「AD型認知症」も、症状を治す為には、早期診断【小ボケ及び中ボケの段階で見つける事】と早期治療【「脳のリハビリ」の実践】が不可欠なのであり、末期の段階【大ボケの段階】で見つけて居たのでは、治すことは出来ない見つけるのが遅すぎるだけ】のです。

二段階方式の手技を活用して集積した精緻な脳機能データ、『AD型認知症』発病者の前頭葉を含む脳全体の脳機能レベルの分布を解析し、図示した『事象事実』としての「脳機能データ」が証明しているのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、正常な機能レベルで働くことが出来なくなった時から(私たちの区分で言う小ボケ)、「AD型認知症」の発病はもう始まっているのです。左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常な機能レベルで働くことが出来ていても、肝心の司令塔の「前頭葉」機能が正常なレベルで機能出来なくなったときから(異常なレベルに衰えて来た時から)、「AD型認知症」の発病は始まっているのです。

&3  本当の意味での、「AD型認知症」の「初期症状」(脳の機能レベルと症状の特徴)

「AD型認知症」は、器質的な原因病変が何等確認されないにも拘らず発病するのです。『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が、異常なレベルにに機能低下したことにより、意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移そうとする時、様々なレベルでの生活面に、重大な支障が出て来る認知症のことを「AD型認知症」と言います。どんな生活面で重大な支障が出て来るのかは、高度なレベルから「社会生活」、「家庭生活」、「セルフケア」の3つの面に区分されます。どんな内容、レベルのものであれ、「社会生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは、「家庭生活」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるし、「家庭生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは「セルフケア」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるのです。「前頭葉の機能が異常なレベルに低下」していることが原因で、生活面に「重大な支障」があると言うことは、当該支障が、「認知症の発病としての症状」として認められると言うことなのです(「加齢」という要因だけの場合には、認知症の症状が発現してくることは無いことに注意が必要です:私たちが集積した『加齢』に起因した脳機能の低下のカーブ【正常老化のカーブ】がそのことを証明しているのです)。

)「認知症の発病」である為の確認されるべき要件として、『前頭葉機能』を含む/脳全体の機能が全般的に機能低下したことにより』という要件が存在しています。私たちの区分で言う「小ボケ」の段階については、『「前頭葉機能」だけが/異常な機能レベルに在って、左脳、右脳及び運動の脳は未だ正常機能レベルに在る』と定義しています。但し、『意識が覚醒した/目的的な世界に於いては「前頭葉機能」が脳全体の司令塔の役割を担っているという機能構造に鑑みて、「前頭葉機能」が異常なレベルに在る限り、その全てのアウトプットは、異常なものとなるということから、『私たち「二段階方式」の区分で言う「軽度認知症(小ボケ)」の段階の症状は、AD型認知症の発病としての症状である』と考えるのです。&4で、『小ボケ』の段階に特有な症状としての「類型的な症状」として例示したものの内容について、『脳の機能という物差し』と視点で観察し、理解して頂ければ、それらの症状が単なる「老化現象ではなくて、「AD型認知症」の発病としての症状であることが理解出来ると思うのです。専門家に対する注意を喚起しておくと、老化現象としての物忘れの症状である場合は、「前頭葉機能」が正常な機能レベルに在ることが確認されるのであり、「小ボケ」の場合は、「前頭葉機能」が異常な機能レベルに在ることが確認されるのです。

私たちは、こうした視点から、社会生活、家庭生活、セルフケアの3つの「生活区分」に対応した/「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状について、二段階方式のデータを蓄積してきたのです。蓄積されたデータを分析し、「AD型認知症」の脳の機能の衰え方とそれに対応した症状、「三段階に区分」され、且つ、それぞれに「グループ分け」された「段階的症状」をパターン化(類型化)し、実務化して来ているのです(「改訂版30項目問診票」)。

意識」が覚醒した/目的的な世界における脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉機能」の働きが異常なレベルに衰えて来ている人達、即ち、「AD型認知症」発病としての症状を示している人達は、脳の働き具合とそれに対応した症状のレベル及び正常なレベルへの回復の可能性と言う視点から区分すると、軽いほうから、症状を正常なレベルに回復させることが/可能な「軽度認知症」(「小ボケ」:社会生活面だけに重大な支障)、症状の重症化の進行を抑制させることが/未だ可能な「中等度認知症」(「中ボケ」:家庭生活面にも重大な支障)及び症状の進行の抑制さえも、最早困難な「重度認知症」(「大ボケ」:セルフケア面にも重大な支障)の「三つの段階」に区分されるのです。世界中の認知症研究の専門家とされる人達は、「脳のリハビリ」(「前頭葉機能」が活性化する生活習慣への改善)の実践により、正常なレベルへ回復させることが可能(症状を治すことが可能の意)及び/又は、症状の重症化の進行を抑制することが未だ可能であるという意味での、本当の意味での「早期の段階」(私たち「二段階方式」の区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階)の存在及びその症状の類型について無関心であり、無知であるだけでなくて、発病の末期の段階(私たちの区分で言う「大ボケ」の段階)の症状の類型についてさえも不十分な知識しか有してはいないのです。「DSM-Ⅳ」の第一要件及び第二要件の規定内容自体が重大な誤りであること並びに第一要件が正しいことを前提とした主張である『アミロイドβ仮説の主張内容が誤りである』ことに気が付かなくて、その権威に追随したままなのが、諸権威(機関)の現状なのです。

『AD型認知症』だけに確認される特徴として、脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉機能』が、最初に異常なレベルに衰えて行き発病する【小ボケの段階の症状】。次いで、『前頭葉機能』が更に機能低下を進行させて行く中で、同時並行的に、且つ、左脳、右脳、運動の脳の順番に/機能が異常なレベルに衰えて行く(中ボケの段階を経て末期の段階である大ボケの段階へと移行していく)こと。並びに、MMSEが左脳及び右脳の働き具合を判定する下位項目について、出来なくなっていく(機能が衰えて行く)厳密な順番が存在し、その順番は、必ず以下の通りとなること(『MMSE下位項目の項目の困難度の指標』という事象の事実としての脳機能データが存在するのです)。

想起注意と計算、時の見当識、所の見当識、三段階口頭命令、五角形相貫図の模写、文を書く、記銘、書字命令、復唱、命名 の順!!

14689例に及ぶ『AD型認知症』発病患者(小ボケ、中ボケ及び大ボケの全ての段階を含む)の脳機能データが示す事象の事実について、「アミロイドβ仮説」では合理的に説明することは不可能なのです。内容的には、重大な誤りでありながら、「DSM-Ⅳ」の策定者達及び「3つの仮説」の提唱者達に権威が有るが為に、それだけのことで、未だに世界を席巻していて、弊害だけをまき散らしているのです。治すことも予防することも出来ないとされる状況が継続したままで、治療薬が一向に開発されないままに、末期の段階の「大ボケ」(セルフケアにも支障が出てきて、介護が不可欠の状態のままで、身体だけが長持ちしている)のお年寄りの数が更なる高齢化の進行という社会状況下で、際限もなく増大することで、『介護関連の総費用』(CTやf-MRIやPETまで持ち出して、高額の診療費を稼ぎながら、「発病のレッテルを貼るだけ」に過ぎない診断費用、「半年から1年程度症状の進行が遅れるかもしれない」との説明の下で処方される「治療効果は無くて、単なる対症療法薬」でしかない薬の処方の費用、結局のところセルフケアにも重大な支障が出て来て介護が不可欠となる「大ボケ」の段階のお年寄りの限りない増加による介護費用)の額が、天文学的な規模に膨れ上がってきていて、更には、急激にとめどもなく増加し続けているのです。「一般会計」に載せられて、国会審議にかけられているものと「特別会計」で処理されて、国会審議にかけられていないものの両者を併せると、国民の皆さんが聞いたら泡を吹きそうになる程の巨大な額、天文学的な規模の数字になっていて、然も毎年膨張する一方で、留まることを知らない状況が放置された儘なのです。

&4 「脳のリハビリ」により、回復させることが容易な「軽度認知症(小ボケ)」の段階の症状とその特徴

認知症の専門家とされる人達は、米国精神医学会が定めた「AD型認知症」の診断基準である「DSM-Ⅳ」の規定内容を基礎として「AD型認知症」を捉えているので、言い換えると、「末期の段階」の症状である極めて重い症状だけにしか関心がないので、治せないものとの前提に立ってしか考えていないのです。私たちは、「二段階方式」と呼称する『精緻な神経心理機能テスト』を開発して、脳全体の司令塔の役割を担う「前頭葉機能」を含む/脳全体の機能レベルとその直接のアウトプットとしての症状を正常なレベルから異常なレベルにまで連続したものとして、或いは、軽いほうから重いほうへと並べて類型化し整理しているので、更には、「脳のリハビリ」により治せるかどうかの指標の下に分類しているので、症状自体についても、専門家とされる人達とは症状の観察の仕方も根本的な相違があるのです。

私たちの区分で言う「軽度認知症(小ボケ)」は、脳の働きから言うと五感を通して情報を取り込み「前頭葉機能」に送る役割の左脳も右脳も運動の脳も正常な機能レベルにあってちゃんと働いているのに、三頭立ての各馬と協働し、且つ、それらを支配しコントロールしながら、状況を判断し、状況判断に沿った「テーマ」を発想し、テーマを実行する為に必要な実行内容の企画や計画を行い、実行結果の推理や予測やシミュレーションの結果に基づく必要な修正を施し、最終的な実行内容とその程度及び態様を選択して決定し、三頭の馬に対して実行の指令を出す役割を担っている脳全体の司令塔、三頭立ての馬車の「御者」である「前頭葉機能」だけが、廃用性の加速度的で異常な機能低下により、異常な機能レベルに衰えて来ている状態を客観的な指標により判定し、捉えて言っているのです。とはいえ、「セルフ・ケア」は自分で何の支障もなく行えるし、「家庭生活」面での重大な支障も何ら起きてきてはいないのです。家の外に出て行って、人と交わり、何等かの「テーマ」を共に実行する生活となる「社会生活」の面だけに、重大な支障が出て来るようになる、それが「軽度認知症(小ボケ」の段階なのです。

脳の働きが「小ボケ」レベルの時、日常の生活面で明瞭に発現する「AD型認知症」の症状について、「小ボケ」の段階に特有な類型を参考までに列挙しておきましょう。世界的に権威があるとされている米国精神医学会の診断規定である「DSM-Ⅳ」が、「AD型認知症」診断の「第一の要件」として規定している「記憶障害」の症状はその欠片さえも確認されず、『「前頭葉機能」の機能障害に起因した症状ばかり』だということに注意を向けていただきたいのです。家の外に出て行って人と交わり何らかの共通の「テーマ」を実行する場である「社会生活」を送る際に、以前は出来ていたことなのに、今は、出来なくて、様々な支障が起きてくるのです。以下に例示する症状は、老化現象ではなくて、『AD型認知症』としての症状なのです。老化現象」であるか、「AD型認知症」としての症状であるかを鑑別するには、『前頭葉機能』が正常なレベルに在るか/異常なレベルに在るかを、精緻に判定し、鑑別できることが不可欠の条件となるのです。その為の有効な手技としては、私たちの『改訂版かなひろいテスト』しか、開発されていないのが現状なのです。

○眼の光がどんよりしていて、表情に力がなく、無表情、無感動の様子が見て取れる

○問いかけに対する反応が遅くて、生き生きした笑顔が見られない

○何事に対しても、意欲がなくなる

(何かをしようとする意欲が出てこない様子)

(何をしたいのかを思いつかない様子)

(何をするにも億劫で、面倒がるようになる)

(何事につけても、直ぐに人を頼りにする)

(外出するのを面倒がり、嫌がるようになる)

(おしゃれに関心がなくなる)

(人付き合いを面倒がるようになる)

(新しい道具を使うのを面倒がるようになる)

○此処と言うときに、その「テーマ」についての「発想」が湧いてこなくなる

(会議などで、意見やアイデアを思いつかない)

(料理の献立が単調になる)

(いつも同じパターンの食材ばかりを買ってくる)

○肝心の「意欲」自体が出てこなくて、自分で「計画」して何かを始めようとしなくなる

(色々なことを自分で計画するのが面倒になる)

(買い物に行くと、お札ばかり使うので、小銭がやたらと貯まるようになる)

(料理の献立を考えるのが面倒になる)

(家人に指示されると、草むしりや洗濯や片付けなど家庭内の用事程度のことはこなせるが、自分から  やろうとはしなくなる)

○「根気」が続かなくなり、何かをやり始めても、すぐに投げ出してしまう(テレビを見ていても、同じ番組を続けて見ていられなくてチャンネルを直ぐに変えるようになる)

○機敏な動作が出来なくなる(歩く時も前かがみの姿勢となり、小股でトボトボと歩く)

○毎日ボンヤリとして過ごし、居眠りばかりするようになる

○食事の支度をしていて、鍋を度々焦がすようになる

○自動車を運転すると、軽微な自損事故が目立って増えてくる

(歩道に乗り上げる、こする、バックの確認をしないでぶつかる)

(信号無視や右折/左折のウインカーの指示を忘れる)

(流れに乗れなくて、同乗者が怖いほど、スピードが遅い):交通量が多い広い道を、時速30Kmで走り、車の列を従える。「前頭葉の三本柱」の要の機能である「注意の分配力」の機能が、廃用性の機能低下により異常なレベルにまで衰えて来ていることが原因【小ボケのケースが多く、稀に中ボケのケースがあるが、大ボケのケースは有り得ない)で、道路の状況、車や人の流れや交差点の状況等に目配りや気配りと言う「必要な注意を各対象に分けて配る」ことが出来なくなり、真っ直ぐ走らせるのが精いっぱいの状況にある為、道の真ん中寄りを時速30Km程度の速度でノロノロ運転することになるのです。『二段階方式』の手技を実施して、複合機能体であり、「意識」が覚醒した/目的的な世界における脳全体の司令塔である「前頭葉機能」の機能レベル(就中、注意の分配力の機能レベル)が正常であるか/異常であるかを判定してみれば、容易に鑑別できるのです。⇒車を運転していて、交差点に差し掛かって、信号が赤だと気づくにも、信号が赤である時は手前で車を止めることが要求されていることを意識するにも、ブレーキを踏んで白線の手前で車を止める動作を実行するにも、『注意の分配力』の機能が正常な機能レベルに在ることが必要不可欠の条件となるのです。

○話の流れに乗れず、話の輪にも入っていけなくて、主題とは関係のない話を自分勝手に唐突に話す;

○オルゴール・シンドローム現象が起きてくるようになる(同じ話を何度も繰り返して話していて、本人はそのことに気付かないでいる);

○社会生活に支障が出てくるようになる(人と交わり、コミュニケーションをとりながら何らかの目的に沿った行動が要求される家庭の外での生活、「社会生活」に支障が出てくるようになる);

)「脳のリハビリ」の実施により症状を治すことが出来る本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」(回復させることが比較的容易)及び「中ボケ」(家族の心のこもった後押しが有れば、回復させることが未だ可能)の段階の『類型的な症状』について、次回のこのブログで、「中ボケ」について例示し、説明する予定です。

(エピローグ)『3つの仮説』だけが席捲してきた「AD型認知症」の発病原因の主張内容について、スエーデンのカロリンスカ研究所が、「生活習慣が危険因子である』との研究論文を発表したことを皮切りにして、昨今話題の「AI技術」の活用による『生活要因』という新たな視点からの研究発表が相次いでいます。とは言え、検索及び解析の対象となる項目について、脳の使い方としての『生活習慣』並びに『注意の分配力』の機能の発揮の度合いが直接関わる生活習慣及びその在り方という視点からの情報が含まれていない限り、結果は、地中海料理を食するのが予防に効くとか、ココアや赤ワインの飲食が効果があるとかの『奇妙奇天烈な結果』が出てくることになることを、一般の皆さんにも、敢えて、注意喚起しておきたいのです。

 

             本著作物「Dー04」に掲載され、記載され、表現された内容に係る著作権は、(有)エイジングライフ研究所帰属しています。

 

 

 

 

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