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158683 1931年の世界金融恐慌以来の金融危機に発展するかもしれない

2007年08月11日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
158683 1931年の世界金融恐慌以来の金融危機に発展するかもしれない
  猛獣王S ( 30代 営業 ) 07/08/11 PM07


サブプライム危機 米震源 世界のマネー逆流リンク
世界金融危機のおそれリンク
の2つをもとにした、[株式日記と経済展望]さんの「私のコメント」で、アメリカのサブプライムローン問題を契機に、1931年の世界金融大恐慌以来の金融危機が襲ってくる可能性について、また、世界の覇権がアメリカから他の国(EU?)に移る可能性について、我々はもっと注目する必要があることを教えてくれています。

『1931年の世界金融恐慌以来の金融危機に発展するかもしれない』(株式日記と経済展望)リンクより転載します。
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(私のコメント)
「株式日記」がアメリカのサブプライムローンの事を取り上げたのは2月28日ですが、それがいよいよ本物の金融危機となって世界に波及し始めました。ジャブジャブに溢れかえった世界のマネーは一瞬にして消えてなくなり、欧州中銀やFRBや日銀が無制限に資金供給しなければならないほど信用不安で資金不足に陥ってしまった。

銀行にしてみれば、今までヘッジファンドに貸し込んでいた資金を急に回収し始めれば、溢れかえっていたマネーは一瞬にして消えてなくなり、信用不安を引き起こす。日本がその資金を供給しているのですが、日本の銀行はその資金を回収できるのだろうか? 先日は野村證券のアメリカ子会社がサブプライムがらみで損失を計上していましたが、アメリカ経済がクラッシュすれば貸していた日本の銀行が焦げ付きを抱える事になる。

同じ事はオイルマネーも同じことが言えるのであり、ファンドに預けていたものを解約して回収しようとする。そうなるとサブプライムがらみで運用していたファンドは資金を調達できずに倒産する。このように世界の金融事情が変化を始めたのは、資金を供給してきた日銀が金利を0,5%まで引き上げただけでこのような変調をもたらす。

8月中にも日銀は金利の引き上げを予定していましたが、おそらくこれ以上の金利の引き上げは難しいだろう。最悪の場合には再びゼロ金利まで利下げを迫られるかもしれない。アメリカが現在直面している事は90年代初めに日本が直面した事態に似ており、アメリカの金融当局が判断を誤るとアメリカにも失われた10年が到来する事になるだろう。

世界の為替相場をみれば分かるようにマネーはドルを売り払ってユーロに切り替える流れが続いている。アメリカの金融不安でFRBは金利を下げて信用不安を解消したいところですが、金利を下げればかえって信用不安を煽るような状況に陥ってしまう。90年代の日本の場合は金利をゼロにまで引き下げても円は高いままでしたが、アメリカの場合は金利を下げればドルは暴落してしまうのだ。

ドイツの金融当局者は1931年の世界金融大恐慌以来の金融危機が襲ってくるという人もいるようですが、アメリカの覇権が没落する事を預言しているのかもしれない。30年代の金融大恐慌は世界の覇権がイギリスからアメリカに移る過程で起きたことですが、今度はアメリカからどこへ移るのだろうか? EUなのだろうか?

アメリカは軍事力から見れば世界でダントツの軍事大国ですが、経済規模から見るとEUにすでに抜かれてしまっている。軍事力は経済力がないと維持できませんがアメリカは経済規模以上の軍事力で規模が大きすぎるのだ。アメリカは大規模な軍縮を行なわないと経済が持たずにクラッシュするだろう。今回の金融危機もその無理がたたっているのだ。

「株式日記」ではアメリカは近いうちにアジアから軍隊を引き上げていくだろうと書いてきた。だから日本も好むと好まざるとに関わらず自主防衛力をつける必要に迫られている。さらにアメリカが日本からの借金を踏み倒そうとしたら軍事力で取り返さなければならないが、日本にはそれだけの軍事力がない。アメリカが日本の核武装を拒むのは借金を踏み倒そうと考えているからだ。

国際金融資本は本拠地をアメリカからEUに移すのでしょうが、一部は日本にもやってくるかもしれない。アメリカは普通の大国となり外国には関与しない政策をとるようになるかもしれない。そうなった場合日本は好むと好まざるとに関わらず単独でロシアや中国と対峙させられるのだ。

同じ事はEUにも言える。EUは再び力を持ってきたロシアと単独で対峙しなければならないだろう。そうなった場合EUはロシアを牽制する勢力として日本を再び軍事大国化させる戦略を取るかもしれない。中国はロシアと手を組み、ロシアはヨーロッパに勢力伸ばし、中国は東南アジアに勢力を拡大するだろう。

しかしアメリカは必ずしもEUや日本の味方となるとは限らない。第二次世界大戦においてはアメリカがロシアと手を組んでドイツと日本を叩き潰した。やってくるであろう多極化時代においては誰が敵となり誰が味方となるかは分からない。日本の親米ポチ保守派はアメリカと手を組んでいれば間違いないというが、アメリカは自分の都合で敵になったり味方になったり一定はしていない。そんなに世界戦略は単純ではないからだ。
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