トホホおやぢのブログ.....

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きのうは荒川彩湖公園試乗会だった・・・

2011-11-27 05:05:00 | 自転車事情
 昨日は荒川彩湖公園で試乗会だった・・・
最近Tommasini、Casatiそして、Calamitaをやっているせいか、鉄専門のバイクの輸入代理店と思われている感じがしないでもない。ユーザーも取引先も、そんなふうに思っているような気がしてきた。気のせいだったらいいのだけれど・・・・。

勿論、CasatiもTOMMASINIも。自社で、カーボンバイクを生産している。Casatiの53x11は、なかなかの名車だ。僕には無理だけど・・・(笑)

実は、以前はカーボン専門のメーカーと仕事上つきありっていた。それはカーボンバイクを初めて作ったK社だったり、ヨーロッパで自社で最初にカーボン生産設備を整えたスイスのCC社だ。工場になんども足を運んだ。それと、かつてのイタリアの3大チューブ供給メーカーのひとつ、ORIA社(昔モゼールのアワーレコードのフレーム材料を供給した会社として知られている)のベネチア近くの工場にも足を運んで、実際に何をどんなふうに作っているのか見てきた。(今は閉鎖され、ルーマニアの工場のみ稼働しているらしい)

そんな経験から、カーボンバイク(フレーム)は何をもって生産?と定義するのかが、とても曖昧だと感じている。
材料のカーボンそのものを作っているのは、そのほとんどが日本企業の東レだし、海外に行けば、日本の東レを使用していることそのものが、セールスポイントになっているくらいだ。ちなみに全世界のカーボン需要の80%弱が日本製なのだ。
簡単に言えば、その材料に圧力をかけて熱硬化させれば立体的なカーボン製品ができる。

その立体的なカーボン製品を作るための生産設備を整えるのは膨大な設備投資が必要で、そんな設備を持っているところは、数社のみだ。台湾系の中国メーカーにアウトソーシングしたほうが安上がりだ。以前は、オイルヒーティングだった設備も現在は高温スチームで金型を温めているので、その結果金型コストが大幅に削減された。(オートクレープ製法とは別で内圧気袋方式の場合)

ここまでの作業を”製造”と見なすのが正しいのではないだろうか? ちなみにモノコックフレームはこの段階で製造される。

ここから先は、”組立”という見方が正しいのではないのだろうか?
上記の生産設備で造られたカーボンチューブ(そのほとんどは中国生産)にカーボンジョイント等にエポキシ樹脂で固定するラグ方式と、カーボンシートを巻いて再度熱硬化させるラッピング方式はどうみても、組立に近い。ラッピング方式の場合は、カーボンを保存する冷凍庫と焼釜(オーブン)さえあれば、製造が可能で比較的小さな工房(TOMMAISNIやCASATIのような)でも可能だが、オリジナルのデザインのフレームを作りたいと思えば、その金型コストは安くは無い。(昔に比較すれば10分の1以下だけど)以前紹介した、SARTO ANTONIOの工場は、ラッピング専門の本格的な工場だ。基本的にやっていることはTommainiとCasati等のカーボンフレーム製造工程と変わらないのだけれど、その圧倒的な規模と試験機を含めた設備は、単なる”組立”作業と断定するには判断が揺らぐのも本心だ。

 ヨーロッパで人気の有ったミズノという名前を冠したフロントフォークも実際にはスポーツ用品総合メーカーのミズノが生産したものでは無い。最先端のテクノロジーに日本の名前を使うとかの地ではウケが良いように、中国や台湾で作った製品にイタリアのブランドをつけて販売するってのは、過去自分も試みたことがあるので偉そうなことも言えないけれど・・・・・個人的なユーザー目線で考えると、そんなまやかしブランドは欲しくないだよな~~(^^ゞ

 てなことをツラツラ考えるとピュアなハンドメイドイタリアンは、鉄フレームに落ち着いてしまうのだ。溶接をしているイタリア職人は哲学者を彷彿させるようなオーラを感じる。






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