先週と先々週、二週連続で『キモラク』キモノで落語、してまいりました。
落語は気楽にひょいひょいっと出かけたい感じ。そしたらやっぱり木綿、ですね!
まず先々週の『柳家喬太郎独演会』
今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝一号)
今日の帯:アザミ嬢の名古屋(金山ノスタルジックモール)
今日の半襟:秋の味覚ハギレ(きむら)
今日の帯揚:飛び絞りもみじ帯揚(きむら)
今日の帯締:黒に赤三部紐(玉やふちこま)
今日の帯留:蛇戦国玉(玉やふちこま)
今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
今日の足袋:草色水玉さくらんぼ(きママ)
今日の下駄:畳表紫縞花緒(松屋)
帯の扇子がちょいと落語を意識しております。
会場は今池末広亭。『玉寿司』さんのお座敷『末広の間』。座布団をぎゅうぎゅうに敷き詰めて、マイクなしで喬太郎師匠の生声が聞ける。幸せ。
はやから並んだので、一番前で聞けました。一番前なので足も投げ出せちゃって楽ちん。色違いのさくらんぼ足袋はmayさんです。
演目は『饅頭怖い』『寿司屋水滸伝』『牡丹灯篭』。
喬太郎師匠、歯切れ良い口調で、噺の合間にちょろちょろっと素に帰ったよな顔を見せて話すのがアクセント。なんともいえない艶のある話しっぷり♪萌えます。
最後の『牡丹灯篭』はぞくぞくする怪談、ぴいんと張りつめた空気…のところでいきなりギャグが入って大笑い。そしてその一瞬後にはまたすぐに背筋が凍る、凄い話芸を堪能させてくれました。うん、江戸落語も良いなあ。
御一緒したのはmayさん・tomoさん・ことりちゃん、そしてお洋服でにっぽんちゃんでした。
tomoさんは前日求めた川北さんのトンボ玉をさっそく着用なさってました。かわいいっ。
次の週は『小牧落語を聴く会』の『東西注目落語家シリーズ第3弾 春風亭百栄vs笑福亭たま』。
この日は日頃の疲れでなんだか元気がなかったのですが、贔屓のたまさんが出るとあってはやっぱりキモラクしよう!ということでことさら楽ちんキモノです。木綿に半幅。洋服でいえばジーンズ姿みたいなもんですわね。
今日の着物:紫縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝2号)
今日の帯:八重山ミンサー梔子色(楽天 きもの・まるとも)
今日の半衿:百合子ちゃんはぎれ(すうちゃん)
今日の足袋:ピンク小花足袋(まねきや)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋)
『気楽なキモノ』という気持ちだったのですが…いくらなんでも、という感じになってしまいました。やっぱり『キモノ着るからには』というある程度の張りがないとこんな風になっちゃいますわ。自戒のために曝します。
特に髪…スプレーとかで固める気にならなかったのでピンで止めたなりだったんですが、ジーンズならともかくキモノにこれはいかんです。…帰って固まった髪をほぐして洗うことを考えるとしんどかったんだよーー。
それはともかく。おなじみたまさんは相変わらずパワフル、そしてお初の百栄さんは、すっとぼけていて『変』!
演目は『伝説の組長』 笑福亭たま
『今時の作文』 春風亭百栄
『高津の富』 笑福亭たま
『マザコン調べ』 春風亭百栄
たまさん、どやっおもろいやろっ!!と言わんばかりのギャグ連発。どちらも2回目に聞く噺でしたが、どちらも前とちょっと違っていました。畳みかけるような異様ワールドがどんどん展開していく『伝説の組長』…シュールです。『高津の富』は古典なのに、またしてもどんどん妄想世界にはまっていく『まっちゃん』、これはもうたまさんの独壇場!
百栄さん、知らなかったので油断してました。じっくりほっこり行くのか…と思いきや、やっぱりどんどん変な世界が展開されていく『今時の作文』。『マザコン調べ』では『大工調べ』のあの名啖呵の調子で、イっちゃってるオバさんの奇天烈啖呵(そして息子のボケ)が炸裂。お…おかしいっ。
お二方ともそれぞれに個性的で爆笑モノでした。わたくしはツボにはまって笑い転げましたが、古典に慣れている年配の方は大丈夫だったのでしょうか?
こんな大胆な催しをしてくれる小牧のこの会、是非また足を運びたいと思ったのでした。…今度はも少しましないでたちで…。
御一緒してくれたのはtomoさん。伊勢木綿にバティクの帯で、木綿ながらきちんとしたいでたち。わたくしヨレヨレでごめんね。また御一緒してね♪