キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

千客万来!き楽寄席

2007年08月01日 | キモノイベント

 7月28日土曜日は、金沢に行って来ました。目的は「笑福亭小つるのき楽寄席」、落語をキモノで楽しんじゃおうというこの会。スタッフでもあるわたくし、お客さんがたくさん入りますように、との願いを込めて縁起物の蜘蛛の巣柄です。
 
 今日の着物:蜘蛛の巣着物・鼠(竹蔵龍さん 39800円)
 今日の帯:源氏車絽名古屋帯(すうざんや 1000円)
 今日の半襟:薄緑すかし模様(竹蔵龍さん 着物のおまけ)
 今日の帯揚:薄紫路(えり華 2000円)
 今日の帯締:白三分紐(コメ兵 1000円)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん 18900円)
 今日の簪:シルバー蜘蛛の巣(キョウコちゃん 8000円)

 着物は竹蔵龍さんのオリジナルプレタ。わたくしにしてはすっごくお高い買い物でしたが、こんな魅力的な柄を見せられては抵抗できません~~。鼠・抹茶・黒と三色の中から散々に迷ってこの鼠を選びました。鼠と言っても紫がかった微妙な色で、着こなせるかしら~と思いつつ、この日初めて着用です。
 そして帯は「すうざんや」。去年の夏の終りに、すうざんさんから「骨董市で自分用にと思って買ったんだけど、どうもこの子葉さんのところに行きたがっているのよ」と譲ってもらいました。一年置いて、今日初めて締めましたよ!シックで大人っぽくて、なかなか良い雰囲気です。実はこの帯、アンティークとて短くて、まともに締めたのでは柄が出ません。なので、ちょっと裏技でこのように前後とも柄を出しました。この裏技、そのうちこちらで書きますね。

 さて、おニュー揃いで心も軽く出かけた金沢き楽寄席。今回の会場は『金沢市民芸術村』の中の『里山の家』。古い民家を移築したここ、天井が高く、大きな囲炉裏と漆塗りの襖でとても良い雰囲気です。さぁ、ここに高座を作るぞ!
  
 前回の『き楽寄席』は石川県立音楽堂で、演しものをやれる段取りがしつらえてありましたが、今回は何もかもをスタッフでやらねばなりません。会議机を運んで、重ねて、固定して、赤い布をかけて高座。囲炉裏の自在鉤を外して高座の邪魔にならないように。高座の後ろは外した襖でふさいでまぶしくないように。板の間には座布団を引き回して客席。キモノ姿で大いに働きます。
  
 スタッフのtakeさん。小千谷縮が涼しげです。
 
 会場はこういう感じ。高座の手前に囲炉裏には蓋をしてあります。
 
 会場ができ、受付開始です。暑い中、70人ほどのお客様がいらしてくださいました。座布団が足りなくなるほどの大入り満員。蜘蛛の巣着物面目躍如の千客万来です!
 
 演目は『蛇含草』に『へっつい幽霊』。師匠大熱演。
 『蛇含草』は、江戸は蕎麦、上方は餅で演るところ、小つる師匠オリジナルの「そうめん」バージョン。そうめんをいただく仕草やどんどん満腹していく表情の変化など、目にも楽しい。
 『へっつい幽霊』はミステリーみたいな噺で、後半の幽霊とのやり取りでどんどん幽霊が人間くさくなっていって面白かったです。
 どちらも夏のお話らしくちょっと怖いところもあって、とても愉しめました。お客さまも、窮屈な座布団の上ながら、満足して帰っていただけたのではないかと思います。

 この『笑福亭小つるのき楽寄席』、12月1日にもまた開催されます。今度は前回と同じ石川県立音楽堂で(椅子席です)、前座さんと囃し方も連れての会となります。わたくし、また参加予定です。よろしかったらこの記事をお読みのあなたもおでかけになりませんか?
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