10月3日(火)、キモノ仲間の美容師・栗栖みっちゃんに着物メイクを習いに行ってきました。題して『美女塾』。期待まんまんで出かける犬山の街。受講生はぽんごちゃん・chieさん・わたくし葉、そしてメイクモデルは白雪ママさん。
眉ペンシルの削り方から始まり、まずは講義。そして白雪ママさんをモデルにみっちゃん師匠の腕の冴えに感心し、ここまでは普通に過ぎましたが。さて、実習。
まずは、洗顔と基礎。オイルでメイクを落として、化粧水をコットンにたっぷり取り、マッサージも兼ねて顔にぴたぴた。この辺から既に、あやしくなってきます。「メイク・アップだからねー。上げるのよー」と言われ、頬を下から上にぴたぴたぴた。「こうやるのっ」みっちゃん師匠がコットンを取り、ピタッ!ピタッ!ピタッ!力強いストローク。既にプロの技です。
首筋、耳下腺のところも忘れずぴたぴた(ピタッ!ピタッ!)し終えると、おお!なんだか顔がしゅっとしたような気がする!頬に触れるとしっとりひんやり。こんな風にしてからメイクすると、崩れにくいんだって。
更にパックして、乳液を塗って(余分はティッシュオフ)、ベースメイク。さて、本格的にあやしくなってきました。基本は、顔の中で高いところに多く、低いところに少なく。墨絵が濃淡で遠近感を出しているように、ファンデーションで凹凸を強調するテクニック。上手な人が塗ると、ファンデだけチークいらないくらいになるんだって。
さぁやってみよー!!と、スポンジを持って・・固まります。えーっと、みっちゃん師匠はどうやってたっけ。えーと、アンダーベースどのくらい使ったらいいの?どこから塗りはじめるんだっけ?ほっぺたからすーっと・・ならない。あれ?あれ?
「せんせえ~(泣)」3人3様に声をあげます。
本人たち大真面目なんですが‥いかんせん、技術がないところに大量の情報が流れ込み、頭はパニック体はショート。耳から煙出そう。どうしていいかわからない。
みっちゃん師匠は八面六臂です。「こうやるのっ(塗りっ)」「ちょんちょんじゃなくってずーっと塗るのよっ」「ちゃんと目のきわまでっ」「耳も塗った?首は!?」声をかけられるごとにひくっとなってあたふた鏡を覗きこむ受講生。向こうでは白雪ママさんが腹を抱えて笑っています。
どたばたとベースを塗り、ファンデを塗り、粉で押さえ(パフは滑らせてはいけない。よれる。そして、粉も目の際までちゃんと押さえる)、いよいよ眉にかかります。
眉は、顔全体のイメージを決めるとても大事な部分。形にはちゃんとセオリーがある。和装メイクでは眉は『笹眉』。黒目のふちが眉の中心で、眉尻は小鼻と目尻の延長。
(10月6日追記:訂正です。正しくは『笹眉』の中心は黒目の真ん中。黒目のふちが中心なのは洋装の場合です。みっちゃん師匠、ありがとうございました。図は差し替えました)
と、このセオリーを念頭に自分の顔を見てみると、、眉毛長すぎ。
長いわ太いわ。
ここでみっちゃん師匠が衝撃の事実を教えてくれました。『顔』という立体を見た場合、眉尻までを『顔面』と認識しやすい。つまり、眉尻までが長いとそれだけ『大顔面』に見えやすいというのです。がーん。私は大顔面を強調して生きてきたのかー。
とても大事なことを教えてもらいました。少しでも小顔に見せるべく、眉毛いじります。と、決意も固くアイブロウペンシルを手にしたのですが‥‥せんせえ~~。見当がつきませーん(泣)。「片方はやってあげる」と、左眉を作ってくれるみっちゃん師匠。皆あしゅら男爵。またも腹を抱える白雪ママさん。
右眉はまず自分で描いてみなさい!との課題。でも‥‥せんせえ~~~。右と左が違いすぎて全然わかりませ~~ん。「黒目の外側が中心の山よっ」「せんせえ~~黒目が動きます~」‥白雪ママさんは悶絶。
結局、両方描いてもらいました。何かえらいすっきりと顔が。お互い、顔を見合わせてにやーっと笑います。
これが正しい眉毛
そして、アイライン。目をつぶって、まぶたを指で伸ばしつつ、まつげの際にすっすっと描くのです。目をつぶっ‥あれ?「せんせえ~~何も見えませーん」「片目は開けとくのっ」白雪ママさんは息も絶え絶え。
すったもんだしながらアイラインを引き、ぼかし、金色のシャドウをアイホールにぼかし、チークを入れ(和装メイクは頬骨よりもやや上からくるっと)、唇を塗って(和装では着物に負けない明るい色を。着物の赤に合わせた赤を)‥いっちょうあがり。おお!みんな、ほんのりしっとり、着物の似合う和風美人になっています!「げらげら」笑いが「うふふ」笑いに。綺麗になって喜びの含み笑いです。さすがに全顔写真は載せられないので、お見せできないのが残念。
これまでプロのひとにメイクをしてもらったことは何回かありましたが、それは、何色もの粉を使って顔を極彩色に彩るものでした。確かに綺麗にはなったけど何だか自分の顔じゃないみたいで、しかもあんなにたくさんの化粧品は揃えられないから、結局自分とは無縁のものね、と思っていたのです。
けれども、今日教えてもらったメイクは、洗顔からはじまって、基礎をしっかりと手入れしていくことで地顔をレベルアップしていくというもの。化粧水の段階で既に顔が変わっていたし、ファンデは一色でもきちんと塗ったらちゃんと顔に立体感が出ることもわかりました。そして、セオリーに従って眉を作ることの大切さ。日頃何気なくやっている挙動ひとつひとつをきっちり正しくすることで、こんなに変わっていくんだ、と感動しました。そして、そうやってメイクアップした顔は、確かに私の顔で。いつもの化粧よりも自然なのに、いつもより綺麗。うーん、これが普通にできるようになったらスゴイです。
この日習ったことはあまりにも多くて、とてもすべてを消化することはできませんでした。頭でわかっても手が動かないとしょうがないし。みっちゃん師匠が何度も言っていたように『練習!』それあるのみです。
それにしても、短い時間にたくさんの大切なことを教えてくださって、みっちゃん師匠、どうもありがとうございました。これに懲りずまた教えてください。
そして『美女塾』の名誉ある第1期生・同期のぽんごちゃんchieさん、モデルと大笑い担当の白雪ママさん。ご一緒してくれてありがとう。おかげで楽しかったです。また一緒に遊んだり習ったりしましょう。
講座を終え、綺麗になって気分もウキウキと犬山の街を歩きました。そして、昨日書いたことに至る、のでした。
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これを読みながら、またまた練習に励まなくては。
今日、足りないメーク用品を買い出しに行ってきました。
これで何とかスタートラインに立てました♪
一緒に又師匠にしごかれに行きましょうね!
化粧水はコットン使用なんですねメモメモ
私はいつも手のひらでバシャバシャ。
コットンだとコットンに化粧水が入っちゃってもったいないかと(笑)
もうここからシロート状態ですね。
やっぱり基礎から練習せなあかん…
眉毛。
アンタッチャブルの領域です。
眉プレートも使ったことあるけどあれも難しくて結局どこかへ行ってしまいました。
大きめの方がやりやすい。
でも葉さん、すご~~い。ちゃんと細々書いてる。そういえばみんなちゃんとメモしてたねえ。
眉毛の写真だけでも違いがすっごくわかるねえ。
これをプリントしておこっと!
次回お目にかかる日が楽しみです~
「そうそう」と、思い出す事が、出来ました。
ひくひく笑いも一緒に。。
私の眉は、すでに崩壊しかかっております。
でも「今日よりは明日」を信じて、
日日精進です。
またご一緒させてくださいね。
>ぽんごちゃん
これは、ほとんど自分用の備忘録みたいなもの。役に立てたなら嬉しいです。
私も、足らんもん買い出さねば!美女塾、第二段も行きたいですねえ。
>mayさん
私もばっしゃばっしゃの人でした。その理由も同じ‥。でも、顔に塗布したコットンでそのままパッティングをする事を思えば、コットン全然無駄になりません。
毎朝ぱしぱしするぞっ!
>きママ
プリントまでしてくださるなんて、書いた甲斐があります。うれしはずかし。
でもママ‥読んだらまたツボってお腹の皮がよじれてしまうのでは‥(笑)。
>ずずさん
うん、われながらこの日は綺麗になってました!今度お目にかかるときは・・・・・・努力します(うっ)。
>chieさん
私も書きながら、・・くくっ。ひくひく。
「今日より明日」いい言葉です。千里の道も一歩から。ぜひまたご一緒いたしましょう!
葉さんの文章読みながら
『美女塾』当日のようすを想像しました。
ママさんの掲示板の写真等も思い出して…
笑えます←おかしくてじゃないです。
楽しそうな雰囲気が ほわぁ~と伝わってきました。
やった甲斐が あるってもんです。
次回 楽しみにしてます。
さらに スパルタ。怒号が飛ぶぞよ!
いろんな考え方がありますね。
手は温度があるので肌を冷やすことができません。冷えないので毛穴を引き締めることができません。
それと肌に化粧水が届く前に手のひらに成分が吸い込んでしまいます。
コットンを使ったほうが お顔全体に化粧水を届けることができますし 首にものばすことができます。
最後にパックもできます。
手のほうが落ちてしまうので もったいないですよ!コットンのほうが化粧水より安いですから。
コットンを湿らせて よく しぼってから 化粧水を含ませてみてください。
コットンからパッティングのときに水分が飛ぶくらいが適量です。
とっても中身の濃い、充実した時間でした。うんじゅう年化粧ぬっとったけど、初めて聞くような事が満載でございました。次回はぜひ!
>みっちゃん師匠
いやー、充実した『美女塾』でした。ありがとうございました!大事なことばっかり教えていただいてたので、忘れてはならじ!と一生懸命メモメモしたのでした。
そのメモを再現したはずなのに・・何故かお笑いの記憶もいっぱい書いてしまった・・。
次回も楽しみです。女の子だもん。