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『らくだ』を聴いたー。桂雀三郎楽語会

2008年10月23日 | 今日のキモノ

 昨夜は、名古屋の居酒屋『楽』にて開催された、『桂雀三郎楽語会』に行ってまいりました。『楽』さんで演るから『楽語会』なのね。トリに大ネタ『らくだ』がかかるとかって、わくわくして出かけました。
  
 今日の着物:紫縞縮緬(ヤフオク)
 今日の帯:おすピー名古屋帯(すうざんや)
 今日の半衿:雀ちゃん刺繍半衿(ヤフオク・日本刺繍の凛)
 今日の帯揚:黄緑縮緬(大須商店街ワゴン)
 今日の帯締:緑グラデーション(祖母のもの)
 今日の足袋:草色水玉(まねきや)
 今日の下駄:紫縞花緒畳表台(松屋バーゲン)

 今日のコーデの主役は半衿です!
 
 上の写真でにんまり指さしている先には、この刺繍がございましたの。
 雀三郎師匠がおいでですもの。これはもう、この日のために購ったと言っても過言ではありませんわ。
 こういうアソビが決まると、心うきうきいたします。一緒に行くのはことりちゃん。会ってすぐに「葉さん、その半衿!」と気づいてくれて、ますますうれしい気持ち♪

  
 そのことりちゃんはお母さま譲りの柔らかい小紋に半幅帯でかわいらしく。うーむ、連れが可愛いと目が楽しくていいのう。

 『楽』には早めに着いたので、一番前に席を占めることができました。

 今日の演目は
 桂さん都  『つる』
 桂雀三郎  『ちしゃ医者』
 桂雀喜   『明石飛脚』
 桂雀三郎  『らくだ』

 さん都さん、汗をぽとぽと垂らしながら『つる』熱演。喜ぃやんにからまれる大工の徳さんの、木を削ったりかんなの目を立てる様子がとてもリアル。おーがんばってるぅ。フレッシュで、応援したい気持ちです。

 雀三郎師匠の『ちしゃ医者』。出てくるひと出てくるひと呑気もんばっかし。げらげら笑ってほのぼのと暖かい気持ちになるという、楽しい落語でした。オーバーアクションが可愛らしい感じで、フト枝雀師匠の面影も見えたりして。

 雀喜さんの『明石飛脚』。「どっこいさのさ~」と賑やかに鳴り物が入って、行く先々の風物を織り込んだ短い噺がテンポ良くつながって行きます。大爆笑というのでなく、ほっこり笑って気分がほぐれていくというていの噺。

 そして再び雀三郎師匠で『らくだ』。さっき呑気もんを演じていた雀三郎師匠、こんどはヤクザものの熊五郎になってドスの利いた演技。…この噺って、ちょっと間違うと笑えなくなっちゃうと思うんです。だって、前半部は暴力で人を脅して無理を通す話ですもの。熊五郎は怖くないとあかんし、でも変な怖さだと聴けなくなっちゃう。そこんところのキワキワを雀三郎師匠うまいこと笑わせてくれて、後半部主客が逆転するところの笑いに持ってきてくれました。ああ、ドキドキして可笑しかったぁ。
 噺は葬式行列の途中で『らくだでございました』と終りました。これで40分。あっという間でした。

 というわけで、最後に大ネタがあるにもかかわらず中入り無しで突っ走った楽語会。しかし、ほんとにあっという間で、とても楽しい時間でした。
 聞けばこの『桂雀三郎楽語会』、今後も年に4回開催していく予定だとか。次回は1月22日(木)ですって。トリはまたしても大ネタ『地獄八景』。聴きた~い!しかし、その週末は遠征したいし…。楽しい予定が目白押しで、嬉しい悲鳴です。なんとまあ能天気な人生でしょう。
 
  いやほんま、ほんとに楽しい時間でした!また行きたいわー。