キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

○○の秋

2006年11月11日 | 今日のキモノ

 今日は仕事仲間といつもの『加寿也』でランチの予定。せっかく街に出るからその後いろいろ行こうと着物で出かけました。
  
 着物は『時代着物』さんのヤフオクで3800円だったお召し。昭和初期のもので丈が155センチ・裄が65センチはかなり大きい方。帯は『すうざん屋』で1000円のお釜柄昼夜帯。半衿とうそつき袖がおそろいのハギレ、帯揚はchieさんからの頂き物のハギレ。帯締めは祖母の遺したもの。
 なんか全体の雰囲気が粋筋っぽかったので、渡世人のイメージで帯留めにサイコロ・根付に麻雀牌(ともに竹蔵龍さんからの頂き物)をつけました。題して『遊び人の葉さん』コーデ。仕事仲間に会うのになぜこうなったのか自分でもよくわかりませんが(笑)。
 それにしても今日のいでたちって、お安く求めたものと頂き物ばかり。すごく安上がりな遊び人です。

 加寿也では『殿様定食』なる豪華ランチをいただき(相手が下戸なので酒はなし)、満足して別れたあとのこと。
 まずは大須の『江口屋さん』にて、以前気になっていた帯を思い切って求めようと電話しましたら、一週間前に売れちゃったとのこと。がっかり。
 でも、素早く気を取り直して、そういうことなら『古川美術館』に行こう!と思い直しました。ここで今『女性画家~日本画に見る美の開花』の特別展をやっているのです。

 『古川美術館』には、伊藤深水や上村松園などの作品が集められていて、着物の美人画好きには嬉しいところ。5000円で年間会員になると入場料無料のほかいろいろ特典があるようなので、帯に使うはずのお金で会員になりました。
 夕方近いので人も少ないなか、煙るような眉の優しい顔つきの着物美人、大胆な柄つき・着付けの着姿をゆっくり眺めました。しっとりと、いい時間だ‥。
 併設の『為三郎記念館』では、からくり人形展をやっていました。黄昏時の薄い光の中、数寄屋造りの家屋にひっそりとたたずむからくり人形‥これまた不思議な気分になる眺めでありました。
  

 豪華ランチと絵画・人形鑑賞。食欲及び芸術の秋を堪能した一日でした。