東川崎蛭子神社
(ひがしかわさきひるこじんじゃ)
神戸市中央区東川崎町7-4-12
住宅街の一角に、さりげなくたたずむ鳥居。真新しい白が夏の陽射しに映えます。
〔御祭神〕
蛭子大神
(ひるこたいしん)
火産霊大神
(ほむすびのおおかみ)
水波能賣大神
(みずはのめたいしん)
稲荷大神
(いなりたいしん)
JR神戸駅の南に広がる神戸ハーバーランド。1992年に旧国鉄湊川貨物駅跡地を再開発して誕生した新しい街で、「MOZAIC」や「プロメナ神戸」、「キャナルガーデン」など多くの商業施設が立ち並び、休日には家族連れで賑わう一大レクリエーションゾーンです。そんな繁華街から少し離れた住宅街の片隅に、東川崎蛭子神社が鎮座しています。このエリアの地名は東川崎町といいます。近くに川崎重工業神戸工場があるためにこの地名が付いたと思われがちですが、江戸時代の頃には既に「川崎」という地名があったようです。ちなみに川崎重工業の社名は、創業者である川崎正蔵氏の名前に由来しています。
車庫の上に建てられた社殿(左)と、境内に設けられた東川崎児童館や公園(右)。
創建年代は明確には分かりませんが、承安年間(1171~1174年)に平清盛公によって行われた大輪田泊の大改築のときに勧請された7弁天7恵比寿のうちの1つが祀られたのが東川崎蛭子神社だと言われています。航海安全・商売繁盛の神さまとして地元の方々より厚い崇敬を受けてきた東川崎蛭子神社は、かつては広大な境内を誇り「えべっさん」で有名なJR兵庫駅近くの柳原蛭子神社よりも賑わっていたそうです。しかし第2次世界大戦中の1943(昭和18)年には、軍需産業の一大拠点だった川崎造船所の生産量増強に向けた拡張工事のために現在の場所へと移転を強いられました。
東川崎蛭子神社で有名なのが「東川崎恵比須太鼓」です。地域の発展と子どもたちの健全な育成を目的に1970(昭和45)年に結成された東川崎恵比須太鼓保存会によって伝承されている郷土芸能で、福井県の東尋坊太鼓の流れを汲むものだと言われています。この東川崎恵比須太鼓は神事の際に奉納されるほか、湊川神社で毎年5月に行われる楠公祭などでも勇壮な音色を奉納しています。
アクセス
・JR「神戸駅」下車、南へ徒歩5分
東川崎蛭子神社地図 Copyright (C) 2000-2006 ZENRIN DataCom CO.,LTD. All Rights Reserved.
拝観料
・無料
拝観時間
・常時開放
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区とか市の境って、結構入り組んでたりして分かりにくいですよね!
祖父に聞くと昔は柳原のえべっさんのお祭はぜんぜん賑わってなく、
宮司さんが、鍋を棒でたたいて、兵庫駅にお客を呼びに行っていたほどらしいです。
東川崎の東川崎蛭子神社の十日えびすの方がだんぜん賑わっていたそうです。東川崎の十日えびす方が歴史があるようです。
柳原のえべっさんの境内はもっともっと狭く、
戦後の都市計画で近隣を再編成するとき、持ち主の分からなくなった余った土地を神社の境内に換地して拡張していったそうです。
兵庫津の文化を育てる会の方にお聞きしました。どの様なかたちで換地できたかは私は知りません。東川崎の東川崎蛭子神社の十日戎もハーバーランドに近いことを武器に何とか盛り上がってほしいです。
こういった地域の歴史遺産も活用して、ハーバーランドももっと活気が出ればいいですね!
そうそう、説明に有る様に太鼓の合宿は福井の東尋坊に行ったことが有りました。
昭和40年代~50年代半ばまでの記憶です。メッチャなつかしい!!