従来のホームヘルパー研修制度が、25年度から大きく変わることになりました。
今までの介護人材養成研修を連動させ、生涯を通して働けるキャリアパスを図って
見直されたもので、近年の多様化した介護ニーズに対応できる質の高いサービスを
安定的に提供するのが目的です。
在宅サービスを主とするホームヘルパーが、より専門的な施設サービスを学んで
幅広い知識・技術を備えた介護職員として成長するよう期待されます。
介護人材の国家資格「介護福祉士」を取得する方法も変わります。
従来は実務3年の経験があれば国家試験を受けられましたが、27年度からは更に
6カ月以上の実務者研修が義務づけられます。また2年間の養成学校卒業と同時に
取得できた学生も、国家試験に合格しなければ資格は授与されません。
高齢者や障がい者の介護を職業とする「介護福祉士」が誕生して20年以上を経て、
より質の高い介護専門職が求められるのは、社会の趨勢というものでしょう。
ホームヘルパーや介護福祉士の養成に携わってきた者として、これからの社会に
適応できる介護職員を如何に育てるか、心新たに気を引き締めています。