我が家から稲敷に嫁に行った日本ミツバチ蜂群がいなくなってしまいました。今朝、蜂群
が崩壊したと電話を貰い、早速駆けつけました。巣箱は田圃の近くに置いてあるので、農
薬の影響が出たのかと心配しました。
でもミツバチの死骸は巣箱の底にも、周辺にもありません。中を見るため、巣箱の天井板
を外して観察しました。写真でも判るように、ほとんど蜂蜜が残っていません。勿論、蜜蓋も
有りません。
天井板を外したまま巣箱の下から撮影した写真です。綺麗な巣板が下がっていますが、ミ
ツバチの姿はほとんどありません。
垂れ下がっていた巣板の下の部分の写真です。日本ミツバチの巣脾の下部は育児圏の
ため、卵や幼虫がいるはずですが、それらが全く見あたりません。これらのことから、少し
前から逃げるつもりで女王蜂が産卵を止め、その時点でまだ幼虫だった若蜂が羽化する
のを待って、一斉に逃げ出(逃去)したのではないかと想像してみました。それでは何故
逃げ出したのか? それは、蜜切れ、つまり餌切れだったのではないかと考えました。巣
箱周辺には花らしい花が咲いておらず、巣箱の中には蜜蓋のかかった蜜巣がなく、蜂蜜
(未熟成)自体もほんの僅かしか残っていない状況から、貯めていた蜜も消費してしまっ
たのではないかと考えました。優秀な勢いのある蜂群で、蜂数も多いと見ていましたので、
消費する餌の量も大量に必要だったのかもしれません。
その一方で、崩壊した蜂群から分封した2群のうちの1群は頑張っていました。この蜂群まで
もが崩壊しないよう、しっかりと給餌をして、餌不足にならないように配慮して貰えるようお願
いをして帰ってきました。日本ミツバチに気持ち良く住んで貰うためには、どのようにしたら
良いのか、思考錯誤が続きそうです。