秋はミツバチの雄の受難の時です。花蜜も花粉も集めず、蜂児の世話も、巣の掃除もせず、
生殖活動しか役割のない雄蜂は、この時期巣箱から追い出される運命にあります。繁殖の
時期も終わり、役割の終わった雄蜂がいると蜂蜜が無駄に消費され、越冬用の蜂蜜が減る
ためだそうです。この時期、嫌がる雄蜂の足に働き蜂が噛み付き、巣箱の外に引っ張りだし
ている様子がよく観察されます。
今日、西洋ミツバチのお世話をしている際に、巣箱の底で雄蜂がかたまっているのを見つ
けました。
写真中央付近にかたまっているのが雄蜂です。十数匹が身を寄せ合っているように見えま
す。そして、その回りで働き蜂がウロウロしています。外に引きづり出されないよう雄蜂たち
が塊を作って、巣箱に籠城しようとしているように見えました。かわいそうですね。