気ままにかしまライフ

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弱群日本ミツバチ

2010年10月18日 | ミツバチ

我が家の日本ミツバチの状況を「日本在来種みつばちの会」会長で、藤原養蜂場の藤原誠太氏にメールでお伝えし、現状分析と今後の対策について問い合わせたところ、ご本人から直接お電話を頂きアドバイスを貰いました。

 まず、我が家の日本ミツバチが捕獲後50日も増勢しないのはやはりおかしいとこのこと。原因は元の巣の近くで殺虫剤を散布された群れが逃げてきたのではないかとのこと。つまり分封群では無い可能性が高い。今の時点でこの弱群で冬を越させる最も有効な対策としては、西洋ミツバチの羽化直前のサナギの巣房を巣枠から切り取り、これを日本ミツバチの巣枠に取り付け巣内に入れてやるという方法です。西洋ミツバチのサナギはふ化後日本ミツバチの巣内で内勤バチとして一生懸命に働き始め、それにつられて日本ミツバチも元気になるそうです。

 さらに他の方法としては、同じように元気のない日本ミツバチの一群を持って来て合同するという方法もあるとのことでした。

 しかし、後者は近所でそのような日本ミツバチが直ぐに手に入りませんので、実現は難しいと思いました。前者については、チャレンジする価値があるのですが、何せ西洋ミツバチも現在冬越しのために増強を図っている中、毎日のようにスズメバチの攻撃で犠牲も出していますので、この群れからサナギを取り去ると、今度は西洋ミツバチに危機が訪れる可能性もあると思いました。

 結局、日本ミツバチは出来うる限りの対策を施しながら冬越しさせ、もしダメであるなら諦めるということにしました。その対策の一つとして、給餌方法を変更してみることにしました。従来は巣箱の底に一合升に砂糖水を入れておいていたのですが、まったく飲みませんでした。藤原誠太氏によると、巣箱の底まで飲みに行くより、巣枠の近くで飲める給餌箱を使った方がハチには優しいとのご指摘でそうしてみることにしました。

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これが給餌箱です。巣枠と同じように巣箱に懸架出来るようになっています。これに砂糖水を入れて、巣枠と一緒に巣箱に入れます。これで1リットルもの砂糖水が入ります。

Dsc00288

次ぎに、タンパク質(代用花粉)の補給です。従来の代用花粉に善玉菌が入っているというスーパーハッチという代用花粉を藤原誠太氏に教わりましたので、これを入れました。上記写真は給餌箱とスーパーハッチを巣箱にセットした状況です。日本ミツバチも弱群になるとスズメバチに襲われやすくなると書物で読みました。日本ミツバチは一度しかオオスズメバチの攻撃は受けていませんが、これからもスズメバチには気をつけ犠牲が出ないようにしなければなりません。

 当面この対策で様子を見ながら、いよいよ冬を迎える時にはミツバチが利用している巣枠だけを残し、その巣枠の前後を砂糖水で満杯にした給餌箱2枚で挟み込むようにセットし、給餌箱を保温材としても利用してみようと思っています。その上で巣枠を断熱材で保温し、極力ミツバチに負担がかからないようにしてみるつもりです。その上で越冬後、新女王蜂が誕生してくれることを祈るばかりです。

 


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